Wilson Phillips. “Wilson Phillips” (1990)
全米No.1ヒットを3曲生み出した三人組のデビュー盤。売れたわりには、長く保有する気にもならないというアルバムだからか、『中古屋のベストセラー』状態。ブックオフで105円で出ていたところを購入したもの。デビュー直後は、親がThe Mamas & the PapasやThe Beach boysのメンバーであるという二世グループとしての顔が前面に出されたプロモーションだったと記憶している。
で、聴いてみると、非常に懐かしい音だ。教科書的な三度コーラスと、いかにもこの時代の売れ筋の音の作り方が成功の源か?ビルボードNo.1の“Hold On”, “Release Me”, “You’re In Love”あたりは、売れなきゃ不思議、という音。でも、チャート的には12位止まりだった “The Dream Is Still Alive”の記憶がはっきりしているのは何故だろう。このメロディーは好きだなあ。
事実上、一発屋だった彼女たちだが、「ミュージシャン」になりきれず、「歌い手」止まりだったということだろうか。