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CD発売情報 CSN&Y 番外編

DÉJÀ VU 50TH ANNIVERSARY DELUXE EDITION (2021)

Rolling Stone誌のサイトが伝えるところによると、CSN&YのDeja vuの50周年記念盤が出るらしい。オリジナルのLPとCDをリマスターしたものが一枚ずつ、残りのCD三枚がデモバージョンとか未収録曲などになるとのこと。オリジナル盤に収録されなかった曲には、やはりそれぞれネガティブ理由があるのだろうから、この手の商法にはいささかうんざりするところもある。しかし、ブートレックのライブ盤で演奏されていた曲なんかは全部入っているのを見ると、あのライブの選曲はそういういきさつだったのか、などと考えるのは楽しいですね。5月の発売だそうですが、Apple Musicへの登場を待ちます。

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太田裕美 日々雑感 未分類

(たぶん)25年経過

5年間一度も記事を書くことなく過ぎました。サイトを始めて25年になります。自分もアラ還世代に入り音楽を聞く時間も減ってきてたところで、新型コロナによるリモートワーク導入。通勤時間が減ると音楽聴く時間も減るのです。年末になり、筒美京平トリビュートな番組が多いのですが、自分の人生のターニングポイントは「木綿のハンカチーフ」だったなと痛切に思うのでありました。

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misc 日々雑感

(たぶん)20年経過

トップページにも書きましたが、初めて自分がasahi-netで個人ウェブページを持ったのは1995年のクリスマス休暇でした。気づくと20年経過しています。当時私は海外修行中で、「アリゾナ居候記」みたいなタイトルだったと記憶してます。今も残骸をEast and West, Snow and Desertとして残してあります。
女性ボーカルのページはアリゾナサイトのごく一部で、最初は1ページの中に何人かのシンガーのことを書き連ねていました。それを表看板に変えて、アーティストごとにページを分けるようになったのが15年くらい前?併設ブログを始めたのが10年ほど前、今の体裁に変えたのが3年くらい前でしょうか。
最近では、新ネタをCD屋で見つけてということもなくなり、昔から聴いてる人たちの最近作をAppleMusicとかYouTubeで掘っていることが増えてきました。今では、高いレートを自分で付けた曲だけをiPhoneでシャッフルして聴くスタイルになって、「CDをアルバム単位でじっくり聴く」ことからはすっかり離れています。乏しい小遣いで中古のLPを買い漁って、カセットに落として聴いていた時代は、何十回と同じアルバムを同じ曲順で聴くわけで「この曲間で針音が入る」なんてことがすっかり頭に刷り込まれていたのに。
ここ数年すっかり更新が滞っているのは、そんな理由によります。通勤時間が長いので、日に2-3時間は音楽を聴き続けているし、曲単位で結構新しい発見はあるんです。ただそれがアルバム・レビューにつながらない。そろそろアルバム・レビューというスタイルを捨てて、曲をレビューするというスタイルに変えていくべき時期なのか。いや、きっと根源は、「いい音楽をシェアしたい」という意欲が薄れているところにあるんですけど。

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日々雑感

Airmac Expressは単なるクライアントとして動作する

ここ5年ほど、Airmac Expressを家でWi−fiルーターとして使ってきました。最初は自室においてAirPlayを快適に使っていたのですが、リビングまではちょっとパワー不足で届かない。そこで泣く泣くリビングの入口付近に置いて使っていて、AirPlayはあきらめていました。

しかし我が家のAirmac Expressは動作不安定で、どうもときどき思わぬ接続断が起こる、しかも一世代前でデュアルバンドには非対応。なので、他社製のルーターに入れ替えました。我が家が属するマンションはEtherが各戸まで来ていて、(メーカーさんのサポートの手をわずらわせてようやく分かったのですが)アクセスポイントモードで使うと快適です。

で、元からあったAirmac Expressをどうするかです。Wireless Distribution System(WDS)による中継モードはairmac製品間でしか使えず、他社製ルーターの子機として使うのは難しそうです。有線接続でEthernetにぶらさがると、ブリッジ接続モードでルーターとして機能してネット接続も出来るのですが、AirPlayを使うには新しいルーターとの接続を切って、この古いAirmac Expressに繋がなくてはいけません。これでは、自室とリビングを行ったり来たりすると、接続先を変えなくてはいけなくて面倒くさい。。。

でも、答えは意外に簡単でした。Airmac Expressにはクライアントモードがあるのですね。

アップルのサポートページ:AirMac Express:クライアントモードとは?

a)電源接続する、
b)Ether接続はしない、
3)オーディオ出力をつなぐ、
それでAirPlayが使えて、ネット接続は新ルーター経由で出来ます。最近よくあるBluetooth接続スピーカーと似た感覚で使えます。「Airmac Expressはルーターとして使わなきゃダメ」という先入観があるので失敗していたのですね。こんなことなら、早くルーター変えておけばよかった。。。

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あっぷるぱい この一枚(アルバム)

あっぷるぱい、「あっぷるぱい」(2012)

Apple Musicが開始されて、早速飛びつきました。iTunes Matchで痛い目に遭った教訓はいずこへ?昔から気にはなっていたけれど、自分では買う(借りる)気にならない70-80年代の洋楽旧譜を中心に聴いていたのですが、やはり本来の使い方をしてみようかとAppleおすすめのリストを掘っていました。そうしたら遭遇したのがこの作品です。

ほとんどネット上に情報もないバンドで、ライブをしてる形跡もないのですが、

「シュガーベイブが演奏しそうな楽曲」をコンセプトに結成された大学生バンド(当時)

なのだそうです。ワタシの感想は、『荒井由実の初期四部作かな」だったので、そう遠くもないかと。本人たちは、シュガー・ベイブ、山下達郎、大貫妙子、ジョニ・ミッチェル、ローラ・ニーロあたりをfavoriteとして挙げています。70年代の「シティ・ポップス」の香りを引き継ぐ、我々の世代にはたまならい佳作と言えるのではと思います。メインとなるのは、ダー坊の脱力系女性ボーカル、これがいいんですよね。

apple pye-あっぷるぱい@Facebook

あっぷるぱい@Apple Music

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CD発売情報 Silje Nergaard この一枚(アルバム)

Silje Nergaard, “Chain Of Days” (2015)

速報です。(とはいっても半月くらい前から気づいてましたが。。。)

Facebookで降ってきた情報ですが、3/17に新譜が発売になるようです。「世界中の」iTunes Music Storeで事前予約受付中と書いてありますが、残念ながら日本のiTMSでの取り扱いはないようです。アメリカのiTMSから仕入れようかなと思ってます($9.99)

仕入れた段階でまた書き直します。

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日々雑感 未分類

iTunes Matchと格闘する

5/2にAppleからiTunes Matchの日本での提供が始まるとのアナウンス。巷では、ライブラリをクラウドにアップしてしまえば、手元のストレージは小さくすむので万々歳という評価なのでしょうが、iPhone5S 64GBでライブラリをそっくり持ち歩いているワタシとしてはあまり旨味を感じません。何の旨味があるのだろうかと調べてみると、低ビットレートのファイルを、iTunes Music Storeが取り扱っているものであれば、256kbpsグレードに置き換えてくれるとのこと。ワタシのライブラリってほとんど自分のCDからリッピングした128kbpsグレードしたファイルだったのですが、これをやり直すとなると大変、早速このサービスを使ってみることにしました。

しかし、これが間違いでした。このサービスは、1) 自分のライブラリの情報をアップルのサーバーに送る。2) ユーザー側にあるファイルとiTunes Music Storeで扱っているファイルがマッチするか(同波形と見なせるか)を判断して、一致するものはiTMSのサーバーから使用可能にする(ストリーミングも、ダウンロードも可)、一致しないものについては自分のファイルをiCloudにアップロードする。という概要のものです。

しかし、サーバー混雑のせいでしょうか、なかなかマッチングが終わらない。4-5日かかって連休がつぶれたという人も多く出たようです。しかし、どうやら深刻な問題は別のところにあったようです。ワタシのところでは、9000曲超のライブラリのうち、およそ1000曲が「待機中」、つまり判定出来ない状況で連休が終わってしまいました。判定不能であっても、自分が必要なファイルをiCloudにアップ出来ればまだ救いがあるのですが、判定出来ないものは上げさせてもらえません。アップルのディスカッション・フォーラム
iTunes match日本版を始めたところステップ2のマッチングで止まってしまった。
を見ると、このような状況になった人々は多数いたようです。ここの情報にはずいぶん助けられました。これらの曲をライブラリから外すとマッチングが完了するので、これらのファイルの中の何かに問題があったのは確かなのですが、うまく切り分けが出来ませんでした。

この問題は実はあっさり解決したのです。やはりアップルのディスカッション・フォーラムなのですが、英語版
30% of songs in Status “Waiting” iTunes Match problem
に良い情報がありました。向こうでは2年前からサービス始まっていたので、解決策もひと通り揃っていたのですね。問題は一部混じっていたMP3ファイルにあったようです。これらをAAC形式に変換しただけで、「待機中」の曲は無くなり全曲のマッチングを完了して、サービスが使えるようになりました。

本来のクラウドの使い方であれば手元にファイルを残す必要すらありません。しかし、iPhoneを完全にクラウド環境にぶら下げて使うのは非実用的だと判断しました。iPhoneをiTunes Matchに参加させると、Macと同期を取るということは出来なくなり、中の曲は一旦全部消えて、すべてiCloudに取りに行くようになります。ワタシの環境では、iPhoneへの楽曲のダウンロードが笑っちゃうほど遅くて、まったく使い物になりませんでした。ワタシの場合、iPhoneではローカルな環境を作るのが良いのです。結局、Macbook AirのみをiTunes Matchに参加させて、クラウド連携で256kbpsファイルをダウンロードして、Macbook Air上にローカル環境を作りました。iPhoneは、そのMacbook Airを母艦として、昔ながらの同期を取ることにしました。結局、ワタシにとってのiTunes Matchというのは、ちょっと高品質なローカル環境を作るための手段ってことになってしまいました。

しかし、そこでもさらに問題が。。。今までライブラリをすべて持ち歩けていたのは、ビットレートを128kbpsに抑えていたからこそで、かなりの部分が256kbpsに置き換わってしまうと入りきらないのです。困ったことに192kbpsにしても、全曲は収まりません。なので数百曲を同期から外して、残りを192kbpsにして押し込めることにしました。これが完成したのがようやく今日です。ここまで10日かかりました。

結論です。「始まりたてのサービスに飛びつくものではありません。」

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日々雑感

iTunes music storeから購入した楽曲のアーティスト名がカタカナ表記になるのを回避する

標記の件、以前は手元で修正出来ていたのですが、iCloud連携が強まるに連れてそれも出来なくなっていました。特にiOS7になってからが深刻です。

回避策はないかと検索していたら、実に簡単な方法を書いていらっしゃる方がいらっしゃいました。iTunes側で曲ごとの”VoiceOverの言語”を(例えば)英語に切り替えてやるだけです。「情報を見る」→「オプション」→「VoiceOverの言語」でたどり着けます。複数曲を一気に変更したい場合は、Shiftキー押しながらの複数選択から右クリックで「情報を見る」でOKのはずです。

これによってITunes上でのアーティスト名表記は英語になり、さらに同期をかければiPhone/iPodでの表記も変更されます。いや、素晴らしいー。

以下が元記事ですのでご参考まで。

iTunes で購入した曲の言語表示問題

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CSN&Y The Byrds

David Crosby, “Oh, Yes I can” (1989)

CSN&Yといえば、Neil YoungとかStephen Stillsのカラーが好きな人が多いのでしょうが、ワタシとしてはどうにもCrosbyが気になります。それは”Guinnevere”であったり、”Deja Vu”であったりという、幻想的な曲調によるものです。

しかし80年代のCrosbyは銃と麻薬で問題行動が多く、82年のCSN再結成のツアー中に拳銃不法所持で逮捕されたり、85年には8ヶ月を獄中で過ごしたりしていたようです。その状態から回復した1989年に発表されたのが本作品です。

まず一曲挙げるとすれば、タイトル曲の10.“Oh, yes I can”。バックグラウンドボーカルはJames Taylorらしい。全曲スキャットで通してしまう9. “Flying man”はフュージョンっぽい不思議な曲だなと思うと、ギターがLarry Carltonだったりする。

今は亡きMichael Hedgesがギターを弾いている5. “Tracks in the Dust”, 11.“My Country ‘Tis of Thee”も、なかなかです。

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Silje Nergaard

Silje Nergaard, “Tell me where you’re going” (1990)

“Silje Nergaard”で検索していたら、しまおーさんのサイトにて、素晴らしい動画を見てしまいました。Siljeのデビュー盤”Tell me where you’re going”を、最近のジャズ・アレンジで再演したものです。オリジナルの2バージョンも併せてシェアします。比べてみると面白いですね。

デビュー盤には”Tell me where you’re going”が2バージョン入っていて、こちらがシングルになった方のバージョンです。

こちらはシングル化されなかった方のバックがPat Methenyのバージョン。これが涙ものに素晴らしい。

オリジナル版(fearuting Pat Metheny版でない)のPVに、Pat Methenyの映像を合成したものと思われます。正規のPVでないことには注意が必要です。

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Bonnie Raitt Sophie Milman

Bonnie Raitt, “I can’t make you love me” (1991)

昨日の会社からの帰り道、数年前から持ってはいるが低評価していたBonnie Raittのベスト盤を意図的に聞き直してみていた。そうすると、いきなり聞き覚えのある曲が出てきた。さて誰だったろうかと考えてみると、わかりました。2ヶ月ほど前にTSUTAYAでジャケ借りしたジャズ系の女性シンガーSophie Milmanのアルバムに入っていて気に入った曲だ。

Bonnie Raittが歌った”I can’t make you love me”は1991年の作品らしい。BillboardのTop 200で18位がピーク。そこそこ売れた割りには、気付いていなかったな。Wikiを読んでみると、ピアノがBruce Hornsbyらしい。確かにいかにもなフレージングだ。なんでこんな曲を見逃していたのかな。

調べてみると、いろんな歌い手さんがカバーをしているのですね。

Bonnie Raitt (1991)

Sophie Milman (2009)

Adele (2011)

George Michael (1997)

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CD発売情報 Lisa Loeb

Lisa Loeb, “NO FAIRY TALE” (2013) ~ 2004年以来の新譜と来日

Lisa Loebの2004年以来となる新譜が2/5に発売になる模様。
http://www.lisaloeb.com/news/
ところが、国内ではもう先行発売されていたのですね。。。。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Artist/A019008.html
昨日・今日とBillboard Live Tokyoで来日公演があるのは気付いていてスルーしてたのですが、新譜発売と絡んでいたのは知らなかったです、

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サイトマップ

サイトマップ

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開設者のリスナー遍歴

開設者のリスナー遍歴

このページの開設者はSkyharborと名乗っている1965年生まれの男。以前住んだことのあるArizona州Phoenixの空港の名前、Phoenix Sky Harbor International Airportにちなんでいる。所蔵CDは600枚程度。約2/3が女性ボーカルものである。その他、読書、海外放浪ホッケー観戦などを好む。そんな私のリスナー遍歴を自分語り。

札幌での高校卒業まで(1965-1983)

小学校6年までは、クラシックしか聴かない妙なガキであった。それが一変したのは1976年の太田裕美「木綿のハンカチーフ」から。当時は、山口百恵・桜田淳子・森昌子はもちろん、岩崎宏美やらが一世を風靡していた時代である。アイドルとは言えない年齢だった太田裕美ファンなどいじめの対象になるに決まっているのであった。自分としては、そういう忌まわしい過去は「おれはあんなに若い頃から松本隆ファンだった。」などと記憶を変造するのである。

さて、中学時代はニューミュージックとか名づけられたフォーク全盛時代だった。でも、好きだったのは北山修と加藤和彦の「あの素晴らしい愛をもう一度」とか、かぐや姫・風系とか時代からは外れた路線だった。この頃にはもう既に下手っぴなアコースティックギターを弾いていたような気がする。

高校時代の最大の特徴は洋楽に走ったことだったろう。決定的だったのはCSN&Y“Deja Vu”を聴いたことであった。アコースティックギターでこんなことが出来るのかと、大いに感動したのである。ちょうど高校3年のときに、札幌でも”Best Hit USA”の放映が始まったり、CSNの再結成が行われたりで、非常にいい時代だった。邦楽で言えば、この頃はCSN&YからたどっていけるGAROやら「はっぴいえんど」やらを聴いていた。別の特徴と言えば、ブルーグラスに走り出したことだったろうか。Clarence Whiteというギター弾きが大好きだった。これが、大学時代に大いに影響する。女性ボーカルはと言えば、Linda RonstadtとかJoni Mitchellとかは既にこの頃聴いていたが、ねーちゃんボーカルに決定的にはまるところまでは行っていなかった。

東京での大学時代(1983-1987)

東京での学部学生時代は、勉強するためだったのか、音楽するためだったのか、よくわからない代物だった。とにかく聞きまくったのが西海岸もの。CSN&Yはもちろん、America, Eagles, James TaylorJackson Browne、The Byrds, Buffalo Springfield, Flying Burrito Bros.などなどなど。

女性ボーカルを立てて妙なブルーグラスのバンドをやっていた都合上、ねた探しのために女性ボーカルを多く聴くようになった。最初はEPOから入り、極めつけは渡辺美里“My revolution”だった。西武球場とか行ったもんなあ。The Pretendersを聴き出したのも渡辺美里の影響だった。

東京での大学院・勤め人時代(1987-1995)

大学院に入った頃、私にも遅れ馳せながらCD時代が到来する。現在のコレクションはこのあたりから始まった。相変わらず、EPO渡辺美里あたりを中心に聴いていたのだが、この頃にPat Methenyを聴き始めたことが大きな転機となる。Patとの共演が収められたSilje“tell me where you’re going”には打ちのめされた。自分で演奏することは辞めたので、聴くということに関してお気楽になれるようになったのも大きい。「女性ボーカルに関しては、生理的に心地よいものがすなわちいい音楽である」と、怪しげな悟りを開いたのである。

東急沿線の住人であったから、渋谷のCD屋にはよく通った。CISCO, WAVE, TOWER RECORDS…。このあたりは、試聴ブースにいいものを置いてくれていたから、新ネタの発掘には大いに役立った。Maggie ReillyBeth Nielsen Chapmanを知るようになったのも、そういったいきさつだった。

海外修行時代(1995-1997)

滞在記は別サイトに書いてあるのだが、CDが安かったからかなり聴きまくった。Joni Mitchellなんかをしみじみ聴けるようになったのは、やはり30過ぎてしまったからだろうかとも思われた。アメリカでは、ヨーロッパ系の音源が手に入れにくかったのが苦しかった。アメリカで売られているCDが、日本のもののように帯に解説が入っているわけではない。だから、試聴ブースはもちろん活用したし、ジャケット見て「えいやっ」と衝動買いとかっていう技も身に付けた。意外に外さないものなのだ。このページを開設したのも、アメリカ在住時の1995年の暮れごろだったと思う。いや、あまりに暇だったので・・・。

金沢時代(1997-2004)

日本に戻ってきてみると、スカンジナビア系のポップスが異様に売れていて、例外ではなく私もはまっている。Lene Marlinが出てきた年は、LeneとSiljeを生んだノルウェーを見たい一心で、わざわざ北欧に出かけたりもした。一方で邦楽回帰して白井貴子さんとか平松八千代さんなどの、ベテラン系の人を好んで聞くようにもなった。金沢では、輸入盤の購入はタワーレコード一辺倒。たまに東京に出ると、横浜やら渋谷まわりをしていた。

現在

関東在住。CDはめっきり買わなくなったが、池袋・渋谷・横浜のCDショップにはよく出没しているようだ。

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サイトヒストリー

本サイトのうろおぼえな歴史

1995.12 インターネットの個人使用黎明期。asahi-net上でウェブページ「アリゾナ居候記」(だったかな?)を始める。間もなく、女性ボーカルのページを追加。

1997.4 日本帰国。asahi-netからrimにページを移す。アリゾナコンテツは増えない一方、女性ボーカルのページを強化。

2000? rimから、hoopsにサイトを移す。女性ボーカルとアリゾナを別サイト化する。

2002/10/1 hoops消滅し、infoseekのiswebに移行。

2003/8/8 Yahoo!のディレクトリに登録される。メルマガにサイトが紹介されたために、一日4000アクセスを記録。変な一日だった。

2005/10/12 gooで併設ブログ開始。新鮮な印象をブログに残し、少しねかせてから本サイトに内容をマニュアル転記することにした。

2006/2 sakuraインターネットでサイト開設

2008/6/28 併設ブログをsakuraインターネットに移す。

2013.1 wordpressのCMSテーマであるWSC6を用いて、本サイトと併設ブログを一体化してサイトリニューアル。これでぐっと保守しやすくなったはず。

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James Taylor

James Taylor, “Dad Lives His Work” (1994?)

Lovesじゃなくて、Livesとなっているのがポイント。81年の”dad loves his work”ツアーでのアトランタ公演をCD化した、よく分からない一枚。イタリアの怪しいレーベルから出ているのだが、住所など連絡先までしっかり入っている。やっぱりブートとして扱うべきなのだろうか?Dan Dugmore, Waddy Wachtel, Leland Sklar, Rick Mrotta, Don Grolnickと、いつも通りのすごい面子が揃っている。

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Jackson Browne

Jackson Browne, “Running on empty” (1977)

ライブ収録が多いのだが、ライブ盤と言うよりは、ロードムービーの音楽版という感じだろうか。タイトル自体は、車のガスタンクが殆ど空の状態で家とスタジオを往復していた、というところから来ているらしい。

表題曲の“Running on empty”から涙ものなのだ。ピアノでロック弾き語るのが、なんともいえずカッコいいのだ。“The road”もDavid Lindreyが泣かせてくれる。“The load out”のJacksonとDavidの絡みも、ずっしり重い。と思っている間に音がだんだん厚くなってきて“Stay”へ流れ込んでいくのだ。Rosemary Butler(「幻魔大戦」のテーマ曲を歌っていた)の絶叫もすごい。

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CSN&Y

Crosby, Stills and Nash東京公演@NHKホール(1991/4/22)、東京厚生年金会館(1991/4/25)

1981年にCSNを聴き始めてからちょうど10年。来日が決まったときは狂喜乱舞しました。東京公演を二日見に行ったのだが、一日目はStillsの調子がいまいち、二日目は絶好調と波の激しさを見せていた、しかし、とにかく素晴らしかった。「聴く人」としての原点を、そして音楽からは切り離されて存在できない自分の在り方を確認した二日間。ライブで物販にほとんど手を出さないワタシですが、このときのリーフレットは手元にあります。

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CSN&Y

Crosby, Stills and Nash, “Crosby, Stills and Nash” (1969)

CSNとしてのデビュー盤。確か、”4way street”を先に聴いてから、こちらを後から聴いた。かなりの曲は事前に知っていたわけだが、LPに針を落とした瞬間から、スタジオ録音での1. “Suite: Judy Blue Eyes”のDADDADの変則チューニングと、圧巻の三度コーラスのにいきなり打ちのめされた。4. “You Don’t Have To Cry”, 8.“Helplessly hoping”もいい曲だね。

意外にはまるのが、Crosbyの3. “Guinnevere”。すごく好きな曲なんだけど、いかにも薬でラリってますという感じの曲で、他人にも理解されにくいのが難点。確かにこれに聞き入る高校生ってのは、傍から見ていてやばい存在だったかも。

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渡辺美里

渡辺美里ってどんな人?

「セブンティーン」のコンテストがきっかけで、「白井貴子の妹分」として1985年にデビュー。1980年代後半というのは、まさにこのお方の時代だった。しかし、90年代半ば以降に急激に失速。教祖であり続けることを自ら断ち切って、新しい世界を拓くことはできなかったんだろうか?

 

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GARO

GAROライブ@江古田マーキー(1983/07/07, 07/09)

1983年春に大学入学のため札幌から東京へ出てきた。北海道にはない梅雨が天敵だった。そんな時期、丁寧に読んでいた「ぴあ」にGAROの再結成ライブがあるとの記事を見た。西武池袋線に初めて乗って、行ってきました江古田マーキー。蒸し暑い中、列に並んで開場を待った記憶がある。
この再結成は、マークこと堀内護とトミーこと日高富明によるもので、ボーカルこと大野真澄は参加していない。しかしそれでも、アコースティックギターワークとコーラスは素晴らしかった。彼らはそのあと何回かマーキーでライブをやったようだ。
しかし、それも日高さんが1986年に亡くなって終了。NHK-BSのフォーク番組なんかを見ていると、「もし日高さんがいたら、GAROもこういう番組に出ていたかもしれないのになあ」などと思う。

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はっぴいえんど

はっぴいえんど、「風街ろまん」(1971)

わたしとしては、二枚目が最高傑作じゃなかろうかと思う。3.「風をあつめて」、7.「夏なんです」などの細野さんのボーカルが好き。高音でのボーカルが取れないことを苦にしていたらしいのだけれども、この頃デビューしたJames Taylorを聴いて開眼したらしい。

8.「花いちもんめ」もすごくいい曲だ。松本さんの新潮文庫から出ている小説なんかを読むと、その背景がわかる。実体験はないけれど、昭和30年代の東京の香りがぷんぷん漂うね。

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はっぴいえんど

はっぴいえんど、「はっぴいえんど」(1970)

通称ゆでめん。高校時代に中古盤がなかなか入手出来ず、再発の新盤をどきどきしながら購入したのを覚えている。

7.「12月の雨の日」が素晴らしい。音の作りはまったくBuffalo Springfield(ついでに言うと、LPのライナーノーツもBuffaloの”again”そのもの)。それに絶妙としか言いようのない松本さんの歌詞が乗るのだ。 「水のにおいが眩しい通りに」 なんて、これはもう絶対松本さんにしか書けない代物だ。

3.「しんしんしん」は細野さんが歌っているが、これも私のiTunesでは五つ星。9.「朝」もいい曲。

一方で、はっぴいえんどの代表曲と語られることも多い、大滝詠一が歌う1. 「春よ来い」も確かに好きなのだけれども、はっぴいえんどの本領では無いような気がしている。

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America

America東京公演@五反田簡易保険ホール (1990年代前半)

90年代前半に五反田に見に行った。本人たちのコーラスは健在で楽しめたが、バックがひどかった・・・。“Ventura highway”のギターのイントロのリフ間違えたら、全てがぶち壊しでしょう。金返せ!と今でも怒りは収まらない。

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America

America, “America” (1971)

これがデビュー盤で、もっとも有名な一枚でしょう。“A horse with no name”(邦題「名前のない馬」)は最大のヒットだが、曲自体は大して面白いものでもなく、そのギタープレイのみに興味がいってしまう。「砂漠を馬で行く」というイメージが、サハラ砂漠のような砂漠しか思いつかない当時の私にはどうにもイメージできなかったが、アリゾナに住んでみて、「ああこういうことなのか」と思った。西部劇の世界を連想するのが正しかったということだ。

“riverside”とか“Three Roses”はアコースティックギターのカッティングが心地よい曲。こういう世界はAmericaが開いた世界じゃないかなあ。あと、“I need you”は、歌詞がどうにも甘ちゃんではあるが、いい曲じゃないかと私は思う。“Children”などは、CSN&Yの”Teach your children”を後追いする世界で笑えるね。

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America

America, “Homecoming” (1972)

彼らにとっては二枚目のアルバム。私にとっては最初に買ったアルバム。中古レコード屋で買ったのだが、貧乏高校生だった故、「外れだったらどうしよう」という不安がいっぱいだったのを未だに覚えている。しかし、これが大当たりだったのだ。

なんと言っても、しょっぱなの“Ventura Highway”の、ギターのイントロが強烈。いかにも70年代カリフォルニアサウンドという感じで、涙ものだ。このイントロは、何年か前にJanet Jacksonが”Someone To Call My Lover”でイントロだけをぱくっていたので、原曲を知らずとも耳覚えがある人が多いことと思う。

“To each his own”“Only in your heart”もピアノのイントロが印象的な曲。“Don’t cross river”はDan Peekの曲だけど、曲の作りといい、声質といい、まさにNeil Youngなのだ。その他には、“California revisited”あたりがおすすめ。生ギターを弾く人には一度は聞いてもらいたいアルバムだ。

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Epo

EPOってどんな人?

日本が誇る女性ボーカリスト。とにかく日本人離れしたうまさがある。80年代は、山下達郎の流れをくむポップシンガーとしてメジャーシーンで活躍。90年代以降は、むしろ癒し系シンガーとして語られることが多くなった。最近の若いシンガーもうまいけれど、歌を理解して歌って聞く側に伝える力みたいな点で、EPOは圧倒的に違いを見せつけていると私は思う。

EPO official home page : eponica.ne

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Epo

EPO, “SuperNatural” (1989)

ごめんなさい。私にとっては、どうにも誉めようのないアルバムです。「母の言い分」は、その後の“Soul Kitchen”中の“bleeding heart”に繋がる母子葛藤に関する曲で、彼女にとっての重大問題のようだ。この時期というのは、おそらく「業界的に作られた洗練された音のEPO」から「自分らしい音を出せるEPO」への過渡期だと言えるのだと思うのだが、もがきながらこの時期を乗り切っていったことが、今の素晴らしさに繋がっているように思う。

彼女の公式ページにある、このアルバムに関するさらりと書かれたコメントを読んで欲しい。

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Epo

EPO, “DOWN TOWN”(1980)

山下達郎の同名曲をカバーして一躍注目されたデビュー盤。「シティポップス」という懐かしい言葉が頭をよぎる。

1. “down town”は同時代人の間では「ひょうきん族のエンディング」で話しが通じるだろう。40歳を過ぎてから好きになってきたのが5.「語愛」。

 

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山本潤子 (新居潤子)(赤い鳥、Hi-Fi set)

山本潤子(新居潤子)さんって、どんな人?

商業的に成功したフォークグループの先駈け的な存在である「赤い鳥」でボーカルを担当していた。ワタシ的には、赤い鳥時代の歌が最高だと思う。赤い鳥解散後は、荒井由実楽曲を卓越したコーラスアレンジで演じてヒットを連発したHi-fi setで活躍。私の独断と偏見に満ちた日本人女性ボーカル声質ランキングでは、だんとつの一位である。「は?」という人でも、「翼を下さい」や「フィーリング」を歌っていた人だと言えば心当たりがあるのでは?現在はソロ活動を継続しており、NHK-BSのフォーク番組などでもよく見かける。

山本潤子オフィシャルサイト

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荒井由実

荒井由実ってどんな人?

いわずと知れたユーミン、実は私はこの人が苦手です。四畳半フォーク趣味だった中学時代には、それを揶揄するような彼女の発言にかちんと来ていた。洋楽全盛期だった私の大学時代にさえ、一大勢力として存在していたユーミンファンを、「いろいろ聞いたうえでなおユーミンが好きなわけ?それとも耳に入ってきやすいものを好きだと言ってるだけ?」と冷ややかな態度で見ていた。

そんな私が、荒井由実の70年代半ばまでの初期四部作をレビューしてみようと思う。このあたりの作品では、荒井由実の曲の良さに加えて、細野晴臣・鈴木茂といったはっぴいえんどを源流とする人々、そして松任谷正隆、山下達郎、吉田美奈子、大貫妙子といった錚々たるメンバーが固めたバックが醸し出す緻密な音世界が、やはり時代の先を行っていたと認めざるを得ないのが真実。この時代の彼女は、やはり良いのです。

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白井貴子

白井貴子さんってどんな人?

国産女性ロッカーの草分け的な人で、80年代前半には「学園祭の女王」とか「総立ちの貴子」とか呼ばれていた。あの渡辺美里は、「白井さんの妹分」としてソニーから売り出された、と言えば、当時の影響力の大きさがそれとなくわかるだろうか?でも、当時のわたしは洋楽一辺倒でリアルタイムにその時期を覚えていない。

わたしが好きなのは今の白井さん。内省的な詞も、社会的なアピールも、バランス良く歌えてしまうところがベテランらしくてグッド。伸びの無い声質なのだけれど、低音域から中音域で心地よい。90年代後半にNHKの「ひるどき日本列島」とかでも活躍していたので、今や主婦層への知名度の方が高いかもしれない。笑顔キュート系という私好みの特徴をお持ち。

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白井貴子

白井貴子ミニライブ@富山県久光町夏祭り(2000)

石川県に住んでいた2000年の夏に、富山県福光町の夏祭りに来たところを見にいった。町の中心を流れる川の岸にステージが組まれて、それを対岸から見る形になっていた。それまで気にはなっていたもののCDを真面目に聴いたことはなかったのだが、これをきっかけに一気にのめりこんだ。生ギター2人+白井さんの編成で、”Chance”なんかをやっていたのを覚えている。

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James Taylor

アースボイスコンサート@武道館 (1992)

武道館で大規模な環境系のコンサートがあったことがある。新聞やぴあ等の前宣ではJames Taylorの出演を前面に押し出していたのだが、行ってみるとJamesの出番は数曲、あとはギタリストのLee Ritenourの独壇場だった。ワタシは大いに怒り狂ったのだが、会場から出てみると他にも怒り狂っている人がいて安心した。

今になって調べてみると、Michael McDonaldがいいパフォーマンスしてたりするんだけど、James Taylorの名前がさっぱり出て来ない。Ivan Linsもいたはずなんだけど、やっぱり検索にかからないなあ。

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Heather Nova

Heather Novaってどんな人?

英領バミューダ諸島で1967年に生まれる。幼少時は、家族(犬猫含む)と共に、大部分の時間を船の上で過ごす。アメリカに移住後、ロードアイランドのカレッジに進む。その後最初はNY、後にLondonへ移り、レコードデビューを果たす。このページでは、ロンドンでキャリアをスタートした+バミューダが英領という意味で英国・アイルランド系に分類させてもらう。

  1. Heather Nova: V2 Music (公式ホームページ。英語版。)
  2. Heather Nova-Wikipedia
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鈴木祥子

鈴木祥子ライブ@Saravah東京(’12/12/15)

鈴木祥子さんを聴き始めて、7-8年?一度もライブに行っていなかったのだけれど、今日ついに実現。クリスマス・アルバム発売にちなみ、10年ぶりとなるクリスマスライブだったそう。100人程度の小さなキャパのハコだったのだが、中年男性がうごめく異様な光景?まあ、自分も立派にその範疇です。リラックスした雰囲気なのは良いのですが、ちょっと緊張感の無さも感じられたのはちょっと残念。

で、祥子さんです。やっぱりすごかったですね。特にピアノ弾き語り曲、ピアノのタッチが重いのです。”Little love”とか「愛はいつも」のような初期作品は、当時の声、当時のアレンジだとあまり魅力的だと感じないのですが、これを今の声で、ピアノ弾き語りでやられたりすると、もう参ってしまいました。

あとは、「鈴木祥子の作曲講座」も面白かった。ベースラインが半音進行になるのは教会音楽に多く、これはオルガンではベース音をペダルで奏でていただろうとの説。洋楽にはこの影響を受けたものが多く、S&Gの”Bridge over troubled water”や、Carole Kingの”Locomotion”などを題材に取りながら説明してくれたのでした。

クリスマス・アルバムからの曲もどどっとやっていたようですが、ワタシは多分買いません。オリジナル・アルバムで、がっつり勝負して欲しいなと思います。次の快作が出た頃に、また聞きに行きたいですね。

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日々雑感

今更lionをクリーンインストール、で落とし穴

mountain lionが出てしばらく経ち、10.8.1も出て来たのでそろそろ仕込んでやろうかと思ったところ、我がMacBook(Early 2008)には適用出来ないことが判明。追い討ちをかけるかのように160GBの内蔵HDDもいっぱいいっぱいとなり、500GB HDDへの換装+lionのクリーンインストールを実施することにしました。

HDDの換装は、このあたりを参考に↓
http://chalow.net/2009-02-11-3.html

lionのクリーンインストールは、このあたりを参考に↓
http://macbook.blog83.fc2.com/blog-entry-797.html

そして、環境は移行アシスタントで戻してやります。このあたりを参考に↓
http://wayohoo.com/mac/beginners/migration-assistant.html

さて、完了。出来た。。。。となるはずでした。

そころがそうはいかなかったのです。システムは普通に動きます。環境も復元されています。ただ一点を除いて。。。

その一点とは、「safariが立ち上がらない」ことでした。これには面食らいましたが、原因はすぐにわかりました。lionクリーンインストールで仕込まれるsafariは5.1.xなのです。それに対して、ワタシの作業以前の環境では6.0まで進んでいました。手元のバックアップの中の、システムとはリンクしていない6.0は起動します。しかし、システムとリンクしていると思われる方は5.1で起動せず。どこかで不整合があるのでしょう。さらに質の悪いことに、ソフトウェア・アップデートを実行させて6.0にアップデートしようとしても、「お使いのソフトウェアは最新です」表示が出て6.0にアップデート出来ないのです。

他のアプリなら、「使えるからまあいいや」と流すところですが、システムとの密着性の高いsafariがこんな調子なのは気持ちが悪い。結局どうしたかというと、lionを再度インストール、環境移行前にソフトウェア・アップデートを実行することで、safari 6.0環境を仕込むことが出来ました。「システムをもう一度ダウンロードするわけだから、サーバー側ですべて最新の環境に統一したものを用意してくれているのだろう」とこちらは期待したのに、そうはなっていなかったということです。インストーラは、システムインストール中に環境移行を済ますように促しますが、そこは断固スルーしなくてはいけないようです。

他にこんなことで悩む人がいるかどうかはわかりませんが、覚え書きとして残します

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James Taylor

James Taylor, “Sweet Baby James” (1970)

2012/08/24 渋谷TSUTAYA

James Taylorはデビュー盤をBeatlesのアップルレコードから出しているのだが、これはアメリカでの再デビュー盤。大学に入ってすぐの頃、サークルの先輩からテープを借りてダビングさせてもらったのだが、アルバムを通して聴くなんてことはここ20年以上は無かったな。

さて70年代Singer-songwriterものが大好きなワタシにとっては、James TaylorはJackson Browneと並ぶ神なのです。このアルバムのしょっぱなに来ている1.“Sweeet baby James”は、SSW時代を開いた一曲。5.“Country road”、8.“Blossom”あたりは、典型的なJames Taylorの音。

このアルバムで特筆すべきは7.“Fire and rain”でしょう。後に彼は”That’s why I’m here”(1985)の中で、
“Oh, fortune and fame’s such a curious game
Perfect strangers can call you by name
Pay good money to hear fire and rain
Again and again and again”
と歌うのですが、複雑な思いを持ちながらも自己の代表作だと認識しているのですね。その歌詞については諸説あるらしいのですが、下の記事が一番理解の助けになったかな。

http://www.snopes.com/music/songs/firerain.asp

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大貫妙子

大貫妙子、”note” (2002)

2012/08/05 新杉田TSUTAYA

鬼才大貫妙子さんの2002年のアルバムを今頃になって聞いています。この時期の大貫さんは、山弦の二人と一緒に仕事をしているのですよね。山弦とは、(最近は松たか子の旦那としてむしろ知られているかもしれない)佐橋佳幸さんと、小倉博和さんのアコースティックギターデュオ。これに平松八千代さんを加えたSOYは、ワタシ的には大好物です。

1.「あなたを思うと」、2.「緑の道」、3.「ともだち」、8.“Snow”あたりの山弦コラボ作品が秀逸。山弦としてはちょっと抑えた、しかしツボを抑えたプレイで大貫さんの魅力を引き出しています。

一方で4.“Wonderland”なんかは、シュガーベイブの流れそのままのポップス、6.“Le Musique”あたりは、これも初期のトレードマークだったヨーロッパっぽい音造り、9.「星の奇跡」は、”pure acoustic”の頃の音造り。このとき大貫さんは多分48歳、新しいものを次々繰り出すという作品ではありません。しかし、自分の魅力を引き出してくれる山弦のようなアーティストとのコラボを取り入れつつも、自分がかつて作ってきた音でしっかりとアルバムをまとめるような安定感が際立つ心憎い作品。外れのない佳曲揃いです。

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Silje Nergaard

Silje Nergaard, “Unclouded” (2012)

Silje Nergaardの新作。彼女がデビューして20年、何度か消えかかったのにしっかりジャズシンガーとして再生し、今でも歌声が聴けるというのは、本当に嬉しいことです。Sony系になってから、国内のiTune Music Storeから購入出来ないのが痛い。割高なヨーロッパ盤を、アマゾン経由で仕入れました。

本作は、Siljeのボーカル+Håvar Bendiksen、Hallgrim Bratberg二人のアコギが核になったサウンドです。YouTubeでのインタビュー動画では、ギター弾きだった父親の影響を語っています。原点回帰なんですね。アコギ二台と女性ボーカルってのは、SOYに似た世界なんですが、これが素晴らしい。薄い音造りと、Siljeの声は似合います。

佳曲揃いの本作ですが、特に聴きどころとして何曲か挙げておきましょう。まずは、5. “Ordinary sadness”でしょう。まずは、聴いてみてください。

1.“All I had”, 4. “The moon’s a harsh mistress”, 8. “When Our Tune Is Played”あたりは、フォークっぽさを残すポップス。一方で、3.“God’s mistakes”あたりは、がっつりジャズです。9. “I Will Write You Every Day”, 10. “Human”は、とてもきれいなバラード、必聴です。

さてアコギ弾きの方々は、下のYouTube動画も必見です。アルバムには収録されていない、Michael Jacksonの”Black and white”のカバーなのですが、アコギがとにかく面白い。見てしばらく、にやにやが止まらなかった逸品です。

Siljeの最新動向は、Facebook経由で得るのが正解です。気になる人は、フォローしてみてください。

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CSN&Y

Neil Young, “After the gold rush” (1970)

  1. Tell Me Why
  2. After The Gold Rush
  3. Only Love Can Break Your Heart
  4. Southern Man
  5. Till The Morning Comes
  6. Oh, Lonesome Me
  7. Don’t Let It Bring You Down
  8. Birds
  9. When You Dance You Can Really Love
  10. I Believe In You
  11. Cripple Creek Ferry

アコースティックロックの原点みたいなアルバムです。かつ、Bluegrass的な要素もあって、ワタシ的には素晴らしい。

CSN&Yが”Deja vu”を出した1970年のソロ作品。46歳になった昨年に、初めてアルバムを通して聞いた訳ですが、ほとんどの曲を知っていた。CSN&Yのブートを随分聴いていたのだけれど、それらにソロ曲が多く収録されてたからでしょう。それもある意味、CSN&Yのカラーですね。

4. “Southern man”と7. “Don’t let it bring you down”は、翌年に出たCSN&Yのライブアルバム”4-way street”に収録。

3.?“Only love can break your heart”はカントリーっぽいワルツで、後年のEaglesの”Hollywood Waltz”なんかに繋がっていく世界。1.?“Tell me why”, ?2. “After the gold rush”,, 8. “Birds”あたりも好きな曲です。

 

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阿部芙蓉美

阿部芙蓉美, 「沈黙の恋人」 (2012)

iTune Music Storeで、最近は滅多にしない衝動買いというのをしてしまいました。邦楽のマイナー系(失礼)ってのは普段は探索範囲外なのですが、一曲目の“highway, highway”のPVに何故かYouTubeでぶち当たってしまい、そのウィスパー系の声に引き込まれたのです。

wikiによると、この人は稚内のご出身だそう。ワタシと同じ北海道人なんですね。Sarah McLachlanが好きなのだそうですが、その影響ははっきり聴いてとれます。Sophie Zelmani, Kathryn Williamsなんかにも通じるところも。こういう世界はじっくり歌詞を聴き込まないと本当のところはわからないのですが、まずは「聴いていて疲れそうなところがない」「ギターを中心とした薄い音の作りがとても気に入った」というのが第一印象。

ダントツに良かったのが、最初に挙げた“highway. highway”とタイトル曲の「沈黙の恋人」の二曲。他には、「君とあの意味」, 「いつかまた微笑みあえる日が来るまで」“cinema”「希望のうた」あたりを気に入りました。

この文章は暫定稿。聴き込みながらreviseをかけていこうと思います。

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Corinne Drewery (Swing Out Sister) 日々雑感

Swing out sister — iPhone/iPad App

Swing out sisterの公式アプリという謎なものが出てきました。曲のストリーミングが聴けたり、YouTubeの動画へのリンクが示されていたり、ライブ情報がわかったりするというものなのですが、今後の発展に期待。

Swing out sister App on iTunes store

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Evanescence

Evanescence Japan Tour 2012 横浜公演 (2012/02/08)

2012/02/08 パシフィコ横浜 国立大ホール

ワタシの趣味の本筋からは外れるのですが、妻のお伴でEvanescenceの来日公演に行ってきました。思い起こせば、大きな室内ホールでのコンサートというのは、ほぼ20年振りです。それでwikipedia的な分類ではゴスメタルのEvanescenceですよ。。。

結論から言うと、非常にいいライブでした。Amy Leeは、やはりただ者ではないボーカリストで圧倒されました。印象に残るリードギターが全く無いというHR/HMとしては異色の構成も印象に残りました。

しかし、客の入りは6割程度。昨年出した新譜はビルボードのトップを取ってますから、そういうアーティストでさえこの程度の動員しか出来ないということに、洋楽全盛時代を知るワタシは非常に驚きました。あと、久々のホールコンサートで驚いたのは、照明・映像技術の進歩です。客席をライティングするのは、観客を煽るという効果があるのだと聞きましたが、いまや大照度のLEDやらが客席をスキャンする時代。年寄りは目がチカチカしてかなわんと思ったのでありました。

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Chrysta Jones (Workshy)

Workshy, “Bitter Sweet” (2011)

発売直後にiTunes Storeで購入したのに、今までレビューを書いていませんでした。久々に新譜のレビューを書けるチャンスだったのに、出遅れちゃいましたね。

さて、この作品、なかなか素晴らしいのです。1. “Looking Forward To”と4. “Bitter or Sweet”の二曲が特にお勧め、ワタシのiTunesでのratingは五つ星です。その他、11. “West End Lane”, Michael John McDermattがボーカルを取っている10. “Only Maybe”も素晴らしい。

さて、WorkshyのオフィシャルウェブがFacebook上で開設されています。興味を持たれた方は是非。
http://www.facebook.com/WorkshyOfficial
また、Chrysta Jonesは個人でも参加していて、ワタシは友達登録していただきました。こういうつぶやき方をする人なのか、と新しい発見でした。

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日々雑感

あけましておめでとうございます

My favorite singersの前身のwebサイトを立ち上げてから、もはや16年が経過しました。昨年はほとんど更新することもなく一年が過ぎました。従来からの価値観をひっくり返されるような出来事が続き、多くのことを考えたわりには、身体が動かない感じでした。

さて、年末にiphone 4S 64GBを入手しました。40GB強あるiTunesのライブラリがすっぽり入るようになりました。今までは、曲をratingして上位の曲だけを限られた容量の中に押し込めていましたが、もうそんなことはしなくていいのです。その結果、アルバム単位で音楽を聞くという習性を取り戻しつつあります。マジメに聞いていなかったアルバムの中に、いい曲を発見したりするのはうれしいですね。

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Sneaker

Sneaker続報

MySpaceのMichael Carey Schneider(SneakerのVo. Kbd.)のページを発見。「リクエストがあれば、2枚のLPジャケット写真の画像、ライナーノート、歌詞カードなどの挿入物のコピー送ります」という記述があったので早速お願いしたところ、即日それらのものを送っていただきました。感謝感謝です。こんなことってあるんですね。

また、MySpaceのSneaker Songs- Michael Carey Schneiderでは、Sneakerの代表曲をストリームで聴く事が出来ます。Sneakerになじみのない人は、こちらも是非聴いてみて下さい。

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Sneaker

Sneaker, “Loose in the world” (1982)

本日、iTune Music Storeにて購入。このページです。

さて、このSneakerは、80年代初頭に2枚だけのアルバムを残した西海岸のAORバンド。スタジオミュージシャンたちが組んだバンドという意味では、TOTOあたりと共通しているでしょうか。この”Loose in the world”は、彼らの二枚目。プロデュースはDoobie Bros.のJeff Baxter。一枚目からは、”More than just two of us”という大ヒット曲が出ていますが、このアルバムはそれほどの商業的な成功は収めませんでした。しかし、これが良い曲揃いなのです。ワタシがこのアルバムにはまったのは、たしか数年後の85,6年あたりだったと思いますが、それこそテープがすり切れるほど聴いたものです。もう20年もこのアルバムを聴いてないはずなのですが、どの曲もはっきりくっきり記憶している。こんな一枚がダウンロード購入出来てしまいようになったことに、ひたすら感動なのです。

1. “Believe Me Tonight”は、いかにも西海岸な快活な一曲。アナログシンセのぎらぎらした音の使い方がこの時代らしいですね。2. “Quit Crying”のアコギのフュージョンっぽいソロは好きだったなあ。いかにもオベーションの音なんですよね。5.“Never Get Over You”も、いいピアノバラード。 “More than just two of us”の二匹目のどじょうを狙ったっぽいところはあります。

6. “Where You Gonna Run”のリズムの刻みはレゲエっぽいですね。こういうところから、このアルバムと夏という季節が、頭の中で結びついてしまうのです。10.“Nothing from you”もいい曲。ギターのアルペジオが単純なんだけど非常に印象深いAメロから、いかにも西海岸なサビに流れ込む作りが秀逸。アルバムを締める11. “I can’t imagine”も、いいバラードです。

  1. Believe Me Tonight
  2. Quit Crying
  3. Before You
  4. The Fight / Voices
  5. Never Get Over You
  6. Where You Gonna Run
  7. Pour It Out
  8. Someone To Blame It On
  9. Did You Order One
  10. Nothing From You
  11. I Can’t Imagine

“Believe Me Tonight”のYouTube動画↓

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GARO

Ma・Ma・Doo!!/フルーツシャワーレディ (1981)

ご無沙汰しております。震災以降は初めてのカキコミになるのですね。いろいろ思うことはあるのですが、それは置いておいて。。。

狂喜乱舞してしまう動画を発見してしまいました。GAROの日高富明さんが解散後に結成したHRバンド、Ma・Ma・Doo!!の「フルーツシャワーレディ 」です。高校生だった頃、TVのCMで使われていたのを聞いて気に入って、FMでエアチェックしたカセットも持っていましたっけ。GAROにのめりこんだのはその後で、これが日高さんのバンドだったなどとは当時は知らなくて。

随分音源を探したのですが、アルバム化されなかったために入手出来ずに四半世紀くらい?久々に聴いたこの曲は、やはり気持ち悪いほどのさわやかさでした。

このバンドの活動前後について、素晴らしい資料がありました。↓
MAMADOO!!

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GARO

have a happy holiday

小田和正さんの「クリスマスの約束」は、ファンではないものの、つい毎年見てしまう番組です。昨日の放映のみどころ(ききどころ)は二カ所。

一つは、山本潤子さんが歌ったハイファイセット時代の名曲「冷たい雨」。

もう一つは、ガロの「美しすぎて」。これの元ネタは、ライブ盤に収録されたバージョンだと、ワタシにはピンと来ました。以前にも一度紹介しているのですが、再度どうぞ。↓

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CD発売情報 Chrysta Jones (Workshy)

Workshy新譜, “Bitter & Sweet”

hmvからリリース予定メールが来ました。

Workshy, “Bitter & Sweet”
2010年12月15日 発売予定

Imperialレーベルでの発表もありました。
http://www.imperialrecords.jp/intl/topics/index.php#entry-1860

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日々雑感

iswebがサービス終了

長らく”My favorite female singers”を設置させてもらっていた、infoseekのiswebがサービスを止めると言う。まとまったページを個人が持つなんて、ナンセンスな時代になって久しいものな。

かくいうワタシも、コンテンツの更新が滞り気味。iswebに置いていた別の旅行記のページは、改訂もせずにここのサーバーに置くことにしました。

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Pat Metheny and Lyle Mays

Pat Metheny Group, “First Circle” (1984)

名盤です。その割には、カセットの時代から更新してなくて、改めて聴き直してみると「なんでこんな重要作品を更新してなかったんだ?」と思う一枚。

“Yolanda, You Learn”, “The First Circle”, “If I Could”が続く辺りは圧巻。80年代半ばにライブに通ったワタシ的には非常にはまります。”The First Circle”のスチール弦と、”If I could”のガッド弦のコントラストが何とも言えないのです。

最後の”Praise”は、題名通りに賛美歌テイストがちょっと入った曲。アコギのカッティングが非常にカッコ良い。好きだなあ。

2010/08/10 渋谷TSUTAYA

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山本潤子 (新居潤子)(赤い鳥、Hi-Fi set)

山本潤子、 “Songs” (2007)

2010/08/10 渋谷TSUTAYA

元赤い鳥・ハイファイセットの山本潤子さんがJ-pop(この表現は非常にキライなのだが)の名曲をカバーするという企画のアルバム。潤子さんは、どう考えても史上最強の日本人女性ボーカリストの一人だし、好きなんですよ。上手いし、説得力もあるし、声もやはり素晴らしい。

でもこの一枚の存在意義がどうしてもわからない。カラオケが上手いおねーさんが歌っているのと、どう違うのかがわからない。原曲を越えていくようななにかとか、「今、ここで新しいものを生み出そう」という心意気みたいなものが感じられない。

でも、amazonのレビューなんかでは、結構好評なのです。多分いいアルバムで、ワタシがオーディエンスの枠内に入ってないというだけなんでしょう。

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Beth Nielsen Chapman

Beth Nielsen Chapman, “Beth Nielsen Chapman” (1990)

10/07/18 250円で購入@伊勢佐木町ブックオフ。このCDの紹介の最初のバージョンは、1995年のサイト開設直後に書いた記憶がある。気温45度を越すアリゾナ在住中に車中にCDを放置したせいで、長らく聴けない状態になってしまっていた。ようやく中古で買い替えて一通り聴き直してみると、とにかくハズレのない佳曲揃いなのに、改めて驚く。

このCDは、たしか渋谷で買ったのだろうと思う。それがCiscoだったか?Waveだったか?記憶が定かではない。試聴ブースで聞いてほぼ即決だったのは、1. “Life holds on”のイントロの強烈さが決め手になったのだと思う。なぜかといえば、そのピアノのフレーズが、CSNの1977年再結成盤の”Shadow Captain”にあまりにそっくりだったから。もちろん、曲本体は素晴らしい。20年に渡る愛聴曲。

尖ったところは無く,無難に良い曲が並ぶ。コンテンポラリーなソングライターで、そのあたりはCarole Kingに通じるだろうか?通常のTop 100チャートに入るような曲は無かったが、アダルトコンテンポラリーチャートでは、3. “I Keep Coming Back To You”, 4. “Walk My Way”, 5, “All I Have”が10位台を記録している。

他に当時好んで聴いたのは、9. “Avalanche”, 12.“Years”あたり。6. ”Take It As It Comes”の最初のキーボードの使い方も、Joni Mitchellの80年代の作品そっくり。時代の音だったんですねえ。

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小泉今日子 鈴木祥子

鈴木祥子、「優しい雨」(1993)

作詞が小泉今日子、作曲が鈴木祥子さん。小泉今日子が歌ったバージョンは、1993年のTBS系ドラマ「愛するということ」の主題歌として使われ、オリコンの最高位は2位だったようだ。祥子さんも直後のオリジナルアルバム”Radiogenic” (1993)にこの曲を収録している。ギター一本がバックなんだけれど、ちょっとテンポが遅すぎかなあ。

しかししかし、ライブでピアノ弾き語りでこの曲を歌っているYouTube映像をは、ぞくっと来るような素晴らしいものなので、皆さんにもこの感動を是非。ライブ盤”I was there, I’m here”で聴けるのも、ほぼこのバージョンです。

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Journey

Journey, “Escape” (1981)

言うまでもなく、80年代アメリカンハードロックの金字塔と言えるアルバム。自分自身が、このアルバムからの何枚目かのシングルの頃に洋楽を聴き出したので思い出深い。

何と言っても、このアルバムピカイチは、未だにCMなどで多用されている”Open Arms”。ロックバラードの名曲として、普遍の価値を持つ一曲と思う。

“Don’t Stop Believin'”, “Who’s Crying Now”あたりも、記憶の中で重要な位置を占める曲。やはり必聴盤なのです。

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日々雑感

WordPress 3.0へ移行完了?

いやー、手間取りました。ほぼ丸一日。
SQLの文字化けに手を焼きましたが、何が何やらわからないままに復旧。
一時は、全部再度手打ち入力かと思いましたわ。

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Nina Persson (The Cardigans) Perfume

PerfumeのペプシCM

The Cardigansの”Lovefool”じゃありませんか。
90年代Swedish popsの最高到達点?
Nina Perssonのどことなく獰猛な北欧顔がいいなあ。

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白井貴子

白井貴子ミニライブ@横浜・日本大通り (2010/6/6)

横浜関内の日本大通りで行われた、TVKの「2010 秋じゃないのに収穫祭」という催しの一部として行われた、白井貴子さんのミニライブに行ってきました。

歩道上に設置されたミニステージで行われた30分の短いものでしたが、それなりの人だかりが出来てました。客層は、昔からのファンよりさらに上だろう、って方々も多く、植樹祭などの社会活動の中で広がったファン層なのだと推察しました。

演目は覚えてる範囲で5曲。”Chance”, “Yes”, “Princess Tiffa”, 「森へ行こう!」, 「元気になーれ」。かなりグダグダ感が漂っていたのは、催し物の性格上、仕方のないことであったか?私としては、歌よりむしろ、ホンチ・ナンチのギター陣二人のプレイを面白がってました。

最後に。。。後ろの携帯カメラでばしゃばしゃ取ってたおっさん、確かにオレは長身で邪魔だったかもしれんが、オレの肩の上に携帯乗せて写真撮るのはやめてくれ。

takako100606

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鈴木祥子

鈴木祥子、「鈴木祥子」(2006)

デビュー18年目にしてのセルフタイトルアルバムで、40歳を過ぎての初作品。アルバムのために曲を書く、というのではなく、書いた曲をライブでやっていって、いいものをアルバムとして出す、というスタイルを取ったらしい。今までのアルバムは、一枚一枚の中でもバラエティ豊かというか、すごく音楽性の幅が広いことをみせつけているかのような感もあり、それは時として器用貧乏っぽい印象を与えることもあったのだけれど、本作は至ってシンプル。けだるさというか、全力疾走から一息入れたような感じを受けるし、それが決してマイナスに作用していない、等身大の姿を映し出しているかのようなところが非常に好きだ。

2.“Love is a sweet harmony”や4. “Passion”は好きだなあ。洋楽を消化しきった人じゃないと、絶対に書けない曲だ。3. 「何がしたいの?」は、「見失い感」とでも書いておきましょうか、壮絶な曲だ。ぐさっと来る一曲。1. 「愛の名前」、5. 「契約 (スペルバインド)」、8.「忘却」もいい曲です。10. “Blondie”も、すさまじさを感じる曲。11. 「道」は、ピアノのイントロがもろにCarole Kingの”So far away”ですな。一方、6.「ラジオのように」の再演・再収録は、ちょっと意味がわからない。確かにこのテイクの方が僕としては好きなのだけれども、あえてオリジナル盤に再収録するほどの出色でもないかな、というのが個人的な感想。

何曲かでエレキバイオリンを弾いているROVOの勝井祐二さんの動向には個人的に興味があった。彼は札幌の高校の一期下で、自主制作盤やらライブやらの告知を校内に張りまくる有名人だったので、直接話した記憶はないけれど知っていた。「こんな田舎でやってても限界あるだろうに」などと当時は思っていたのだが、本当に影響力のあるミュージシャンになってしまったんだなと感動。80年代初頭の売れたロックのスタイルを消化しきった感のある祥子さんと、その時期には売れ線のロックなんてまるで聴いていそうになかった勝井さんが一緒に仕事して、壮絶な一枚を仕上げてるところが、ある意味とても面白いなあ。

追記: 「忘却」のYouTube動画を発見。アルバム収録のバージョンとは異なるアコギ弾き語りバージョンですが、その凄まじさはわかっていただけると思います。しかし、アコギがNeil Youngっぽくて面白い。

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アクセスログから 日々雑感

新年のご挨拶& 2009年12月のアクセス傾向

大変ご無沙汰のニューエントリーです。

2009年はメーカー勤務のワタシにとっては、大変辛い一年でありました。下期に入って厳しさはゆるんだというのが実感ですが、これもどうなることやら?

My Favorite Female Singersは、15年目に突入です。更新ペースも落ちて、現在の音楽シーンを反映したものとはかけ離れてきていますが、それでも多くの皆さんに見ていただきありがたく思っています。

さて、2009年12月のアクセス上位15ページは以下のような感じでした。
今年もよろしくお願いいたします。

1. 206 山本潤子
2. 183 Silje Nergaard
3. 161 渡辺美里
4. 143 Donna Lewis
5. 133 白井貴子
6. 117 鈴木祥子
7. 111 Maggie Reilly
8. 101 アンナバナナ
9. 92 EPO
10. 90 Pretenders
11. 89 Corrinne May
12. 81 Sarah McLaclan
13. 80 Lene Marlin
14. 79 James Taylor
15. 77 荒井由実

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日々雑感

last.fmのカウンタが10000を回った

last.fmのカウンタが10000を回った。要するに、iTunes+iPodで10000曲分再生したってことなんだけど。

昨年の11月にMacに換えてからの13ヶ月で10000だから、一日25曲くらい、2時間弱になるのかな?通勤電車の中で聴いてるのがほとんどのはずで、さすが片道2時間半の通勤してるだけある、って感じの結果になりました。

誰をどれだけ聴いてたかっていうのは,このチャートで。

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鈴木祥子

鈴木祥子、「私小説」(1998)

1990年代後半の祥子さんは、ワタシ的には一番ツボにはまる時期なのです。しかし、曲によって好き嫌いが大きく分かれるこの一枚は、非常に微妙な作品ではあります。
このアルバムで一番好きな曲は、2.「プリヴェ」。後年のライブ盤”I was there, I’m here”でのピアノ弾き語りバージョンが素晴らしいのですが、70年代SSWのテイストを出してるこのテイクも素晴らしい。
1.「完全な愛」は、初期ガールズポッポス路線の香りを残した一曲でちょっとはじけきらないでしょうか?3.「だまってそばにいる女」あたりは、EaglesとかNeil Youngとか、70年代の西海岸アメリカンロックっぽい音の作りが面白い。クロウハンマーっぽいバンジョーの使い方は、ちょっとワタシ的には許し難いですけど。7.「依存と支配」は、ある意味問題作で、イカレきった歌詞が大好き、でも音が大嫌いという本当に微妙な一曲です。8.「ただの恋だから」はカーペンターズっぽく仕上げた曲ですが、やはり祥子さん上手いなあ、と納得してしまう曲です。10.「日記」はミディアムテンポのロックしてて、これまたいいんですよねえ。

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日々雑感

iPod nano 16GB

4年使った初代nano 2GBのバッテリが、へたった。

今のITunesのライブラリが、ほぼ32GB。じゃあ、iPod touch 64GBモデル買いますか?いえいえ、フラグシップモデルは買わない方が得策。片手でくるくるしたいしね。

で、ipod nano 16GBに決めました。iPhone 64GBモデルが世に出て、価格がこなれるまで、こいつには頑張ってもらいましょう。

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James Taylor

James Taylor/ “Walking man” (1974)

評論家には酷評され、売り上げもイマイチだったというこのアルバム、私は結構好き。 プロデューサーはNYのフュージョンシーンを牽引したギタリストのDavid Spinnoza。いかにもスピノザの音だなあ、というところが随所にある反面、Jamesの歌がとても優しい。70年代前半の洗練された音の代表格みたいな仕上がりじゃないでしょうか?

タイトル曲、1. “Walking man”は、ビルボードチャートにさえ入らなかった曲らしいですが、とてもいい曲です。3. “Let It All Fall Down”, 5. “Daddy’s Baby”, 6. “Ain’t No Song”, 7. “Hello, Old Friend”, 10. “Fading Away”も佳曲。

フィンガーピッキングの名手として知られる、ギタリストとしてのJames Taylorの良さが目立つアルバムからもしれません。

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太田裕美

太田裕美、「茶いろの鞄」 (1976)

B面ネタ続きになりますが、「赤いハイヒール」のB面曲だった「茶いろの鞄」を取り上げてみます。

「赤いハイヒール」は「木綿のハンカチーフ」の次作として発売された作品です。「木綿のハンカチーフ」では上京者は男性・地方に留まったのは女性というのが語り部の役割分担でしたが、「赤いハイヒール」ではこの性別が逆転します。二匹目のどじょう作戦が明確な曲で、余勢を駆ってそれなりに売れましたが、今聴いてみると冴えのない曲です。

それに対して、このB面曲はなかなかすごい。ソフィスティケイトされた運びのメロディーの運びは、この時期の歌謡曲とは明らかに一線を画する秀逸なものです。コード進行には、ジャズの要素がちょっと入ってるでしょうか?

たとえば「木綿のハンカチーフ」でのストリングなどのような、いかにも歌謡曲歌謡曲したアレンジは今となっては堪え難いのですが、この曲のアレンジは、なんとか現在でも我慢出来る程度の仕上がりになっています。イントロや間奏での、フルートのフレージングはかなり自由で、この曲の雰囲気をかなり決定づけています。荒井由実の「あの日に帰りたい」とか、丸山圭子の「どうぞこのまま」といった、ボサノバっぽい曲が流行った時期に重なる、というのもポイントかもしれません。

一方、不良ロック少年と思いを寄せる少女、そんな時代を振り返るという歌詞は「青春のしおり」あたりと共通するものなのですが、松本隆さんの定番ワード「路面電車」が登場するあたり、それはまぎれもなく風街ワールドです。ディープな地方生活経験のない松本さんが書く田舎は、どこか薄い気がします。やはり、都会に徹した詞にこそ松本さんの真価があるように思います。

そして、裕美さんの歌です。彼女は時として、元気に歌いすぎて曲をダメにしてしまうという失敗をしでかしていたように思います。特にそれは高音域を張りすぎてしまう、という点に現れるのですが、この曲ではうまくファルセットで抜いて、いい意味での力の抜けた雰囲気を醸し出しています。

なので、実はこの曲が太田裕美の最高傑作、というのが今日の私の結論です。

YouTubeに音ありました↓

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GARO

GARO, 「美しすぎて」(1973)

「学生街の喫茶店」で知られるガロの、いわば陰に押しやられた名曲です。

この作品は、もともとスタジオ録音バージョンがA面曲としてシングル発売されました。その際のB面曲が「学生街の喫茶店」。なぜかB面曲の方の人気が沸騰し、ついにはA面、B面が逆転して再発され、バカ売れしたという代物です。類似テイクは、彼らの2枚目”GARO2″にも収録されていますが、はっきり言ってこれはつまらない。(実はシングルとLPでもテイクが違うそうなのですが、えとせとらレコードのサイトに詳細がありますので、ご覧あれ)

今回特にご紹介させていただくのは、1973年発売のLP “GARO LIVE”に収録されたテイクです。アコギとコーラスだけによる、CSN&Yフォロワーの真価を発揮した、まさに美し過ぎる曲なのです。

現在最も安直な入手法は、SONYがやっているダウンロードサイトmoraでの購入です。CD-Rに一度落とさないとiTunesに読み込めないという面倒くささはありますが、アコースティックロックファンの方は是非是非聞いてみてください。必聴です。

 

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Lene Marlin

Lene Marlin, “Twist the truth” (2009)

3/30日付けで本国発売になっていたLene Marlinのアルバムを、日本盤の発売はなさそううな状況でもあるので、iTunes Music StoreでDL購入した。(先行シングルの、”Here we are”については既に本ブログにてレビュー済み)

前作”Lost in a moment”の派手なエレクトリックな音にはがっかりしたが、本作は一転してacousticな音の造り。それにも関わらず、またもがっかりしてしまった。

やはり、デビュー盤のような鮮烈さを、10年を経過して20代後半になり、声質も変わってきた彼女に求めるのは無理なのだろう。薄い生音で勝負した場合、Kathryn Williamsのような人が出てきているだけに、比較するとイマイチなのだ。歌で聴かせきるには、歌唱力・曲の力、どちらも今ひとつ足りないような気がする。

やはり気になるのは、ここ二枚目以降の三作で音の造りがバラバラだということ。いろんな音にチャレンジしてさまになる(たとえばNeil Youngとか)ほどの力はないでしょう。ここは好意的に、単に迷走期なのだと思いたい。いつかきっと自分自身の音を確立して戻ってきてくれるのを、気長に待とうと思う。それはきっと彼女が30代後半くらいになってからだと思うのだけれど。

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アクセスログから

6月のアクセスログ

まったく更新をさぼっているわけですが、久々にアクセス解析なんぞ。

1 288 Silje Nergaard
2 228 山本潤子
3 191 白井貴子
4 165 渡辺美里
5 160 Donna Lewis
6 143 EPO
7 137 Chrysta Jones (Workshy)
8 121 アンナバナナ
9 114 Michelle Branch
10 108 Corrinne May
11 107 CSN&Y
12 107 Maggie Reilly
13 102 Molly Felder
14 101 America
15 99 田岡美樹(The Indigo)

アクセス増えてるっぽくて、ちょっとうれしい。

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Laura Nyro

今まで思い違いをしてました

ここに懺悔します。

私は、Joni Mitchellこそが最初に降臨した天才女性SSWで、それに続いたのがRickie Lee Jonesだと思っていました。しかし、その認識は間違っていました。この勘違いをしていた25年ほどを恨みます。

最初の天才はLaura Nyro

ツタヤで借りて来たベスト盤に驚愕しました。レビューは近々。

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Lene Marlin

Lene Marlin, “Here we are” (2009)

Lene Marlinの四枚目”Twist the truth”が3/30に本国で発売になる。今のところ、東芝EMIは何ら反応しているようには見えず、日本盤の発売が危ぶまれる状況。先行シングルである”Here we are”はiTune Music Storeでダウンロード購入が可能な他、My SpaceYouTubeで、全曲視聴できる。

さて、肝心の曲の出来だが、いまいち冴えないなというのが率直な感想。イントロのストリングアレンジを聴いて、こりゃダメだと思った。曲調自体はセカンドの頃に似ている気もするけど、どうにも苦手なリズムの刻みです。声質もファーストの頃とはちょっと違う感じなのが大きいのかな。でも、前作のサードよりはいいかもしれない、って予感はします。

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はっぴいえんど 太田裕美

「情熱大陸」〜松本隆さん編

80年代初頭、僕は中森明菜・河合奈保子派で松田聖子はキライな存在だった。しかし30年近く経ったいま、むしろ松田聖子の曲の多くをはっきり覚えている。「顔や存在は覚えているけど、歌の中身まで思い出せない」アイドルと、「むしろ歌を覚えている」アイドルとが分かれてくる、その要因はまぎれもなく曲の力だ。この一連の作品は、作詞家松本隆と作曲家筒見京平コンビによるもの。この組み合わせが最初に飛ばしたヒットは、太田裕美さんの「木綿のハンカチーフ」であるのもよく知られた事実だ。

3/15(sun)放送のTBS「情熱大陸」が、この松本隆さんを取り上げていた。動く松本隆さんをこんなに長い時間見たのははじめてで非常に新鮮だった。「不自然なことは絶対にしない」という作詞にあたっての姿勢が徹底されていて、むしろ50代後半になってその姿勢を貫けることの方が不自然にも思え、面白いなあと思いながら見ていた。

番組での取り上げ方では「不世出のラブソング書き」みたいなポイントが重視されてたんだけど、僕はむしろラブソングではない、はっぴいえんど時代の松本さんの詞が好きだ。「風街」系の情景描写、あれは絶対他の人にはできないもので、あの世界を知るか知らないかで、東京という街の捉え方ががらっと変わってしまうような代物だ。鈴木さんがクスリで捕まってしまいはっぴいえんどのCDが販売中止になったりと、ちょっとイヤな流れが最近あったけれど、ちゃんとはっぴいえんど時代についても番組中で言及されたのはうれしかったな。

ところで、wikiを読んでみると、松本さんは青南小学校卒業なのだね。学生時代、青山の路地裏の学習塾でバイトしていて、ここの生徒や卒業生を何人か教えたことを思い出した。僕が東京に来た80年代前半には、駄菓子屋も路面電車も消えていたけど、当時の光景はやはり僕にとっての風街だ。

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アクセスログから

1月のアクセスログ

世の中、かなり無茶苦茶なことになってきております。私も本業で首が絞まってきていて、そろそろ死んじゃうかも。

さて、親サイトである“My favorite female singers”の、1月一ヶ月間のアクセス状況です。

1 243 Silje Nergaard
2 229 山本潤子
3 168 白井貴子
4 121 Crysta Jones (Workshy)
5 116 Epo
6 105 CSN&Y
7 103 Donna Lewis
7 102 Michelle Branch
9 96 アンナ・バナナ
10 91 Pat Metheny
11 89 Matthew Sweet
12 89 渡辺美里
13 84 Beth Nielsen Chapman
14 84 田岡美樹(The indigo)
15 78 America

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アクセスログから 日々雑感

新年のご挨拶 & 12月のアクセスログ

あけましておめでとうございます。

世の中、急激に厳しさを増していますが、こんな時代だからこそ音楽が力を保てますよう。

さて、久々のアクセス状況公開です。12月一ヶ月分です。

  1. 226 白井貴子
  2. 218 Silje Nergaard
  3. 167 山本潤子
  4. 115 Donna Lewis
  5. 109 Epo
  6. 102 渡辺美里
  7. 101 Chrysta Jones (Workshy)
  8. 92 アンナバナナ
  9. 92 CSN&Y
  10. 92 Matthew Sweet
  11. 89 Maggie Reilly
  12. 85 Michelle Branch
  13. 81 Beth Nielsen Chapman
  14. 75 田岡美樹 (The Indigo)
  15. 74 Molly Felder (Swan Dive)

しかし、昨日の紅白のPerfumeのパフォーマンスにはちょっとがっかり。小さいハコ向きなんですかね。

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山本潤子 (新居潤子)(赤い鳥、Hi-Fi set)

Song for Memories, “Song for Memories” (2000)

鈴木康博(元オフコース)・山本潤子(元赤い鳥、ハイファイセット)・細坪基佳(元ふきのとう)の三人によるユニット。これが1970年代後半に実現していたら、CSN&Y並みのスーパーグループになったことでありましょう。60-70年代のフォーク・ニューミュージックの名曲をカバーするという趣向のライブアルバム。完全に後ろ向きなコンセプトではあるのだけれど、非常に楽しめます。

泉谷しげるのフォーク時代の名曲A-2 「春夏秋冬」、PPMのA-4 “Puff”、GAROのファーストに収録されている名曲 A-7 「地球はメリーゴーランド」、荒井由実のA-9 「あの日にかえりたい」B-5 「中央フリーウェイ」、カーペンターズのB-7 「YESTERDAY ONCE MORE」、ふきのとうのB-8 「白い冬」、オフコースのB-9 「さよなら」、赤い鳥のB-10 「翼をください」のあたりは、まさに自分の中学?高校時代のリスナーとしての嗜好にびたりと一致するのだ。しかし、やっぱり潤子さんの歌は素晴らしいね。

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アクセスログから

2008年8月のアクセス

サーバー移転に伴い、どのページが何回見られているかが直接わかるようになりました。8月分の上位15ページをご紹介します。やはり邦楽が上位を占めてしまいますね。

1 278 山本潤子
2 185 Silje Nergaard
3 184 白井貴子
4 166 渡辺美里
5 131 EPO
6 114 平松八千代
7 106 アンナバナナ
8 106 Beth Nielsen Chapman
9 106 Donna Lewis
10 96 Crysta Jones (Workshy)
11 93 Pat Metheny
12 92 Belinda Carlisle
13 90 Michelle Branch
14 86 Joni Mitchell
15 85 Lisa Loeb

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Eagles

Glenn Frey, “Solo Collection” (2002)

5. “The one you love” (放題:「恋人」)だけを聴きたかった。本当は、この曲が収録されたオリジナル盤[“No fun around” (1982)]を探していたのだけれど、なかなか遭遇しない。そこでTSUTAYAで借りたのが、このベスト盤。他のベスト盤ではライブバージョンが収録されていたりするので要注意。

文句なしに、ロックバラードの秀作です。この曲が出たのはイーグルス解散で、Glenn FreyとDon Henryがソロアルバムを競うように出していたころ。ちょうどこの曲あたりで私は洋楽を聴きだすようになったのでした。

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Corrinne May (Singapore)

Corrinne May, “Beautiful Seed” (2007)

とても好きな歌い手さんの最新盤。発売後一年経って気付くなんて、いかに情報収集をさぼってるかってことですね。

さて本作ですが、どうにも突き抜けきらない感じがあります。いつものCorrinne Mayのように聴こえるのですが、「この曲はすごい!」という感じの曲がないのです。ひとつには使っている音域の問題があるような気がします。彼女は中音域での声質が素晴らしい人ですが、ちらっと織り込む高音域のフレーズが非常にアクセントとして効くのです。しかし、今作は中低音域に大半のフレーズが収まってしまっているので、いささか退屈に響くのかも。あとはピアノ弾き語りに近い形の方がいい気がします。オーケストレーションが厚過ぎるんじゃないかな。

2.“Shelter”, 12.“On my way”あたりは、まあまあいいかな、と思います。

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Meja 北欧系

Meja, “How Crazy Are You?” (1996)

evianのCMで使われているので、最近よく耳にする。軽快なswedish popsの傑作。日本ではバカ売れした。本サイトの方には書いたけど、この年僕は日本におらず、翌年発売されたセカンドが彼女との初遭遇。一枚目の”Meja”に遡って聴いて、この曲に出会ったのだ。上のアルバムは、オリジナル盤。今から聴くなら、ベスト盤の方がいいかもしれない。10年以上経って振り返るに、スカンジナビアポップスであれば、日本では何でもかんでも売れたような時代だった。熱に浮かされた時代は去った。だから今こそ、いいものはいいものとして再評価したい。その意味で、今回この曲が再び脚光を浴びるのは嬉しいことなのだ。

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Jennie Medin (The Cloudberry Jam)

Cloudberry Jam, “The Great Escape” (2005)

Cloudberry Jam再結成後の二枚目。個人的には、ブラスを多用したアレンジにちょっとなじめない。Jennie Medinの声も、太さは感じるが、ちょっと勢い不足かな。4.“7 Days A Week”, 8. “I Will Feel Better” あたりはいいと思う。

彼らの音楽はブランク期を経て確実に進化しているわけで、その方向が私の好みとは違う方向に行ってしまっているようだ。

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日々雑感

野茂、ついに引退

万感の思いを勝手に抱きながら、昨日のニュースを見た。野茂が太平洋を渡った1995年は、1月に阪神淡路大地震が起き、3月には東京の地下鉄でサリンが撒かれ、年始から騒然とした世情だった。春以降の野茂の活躍に日本国内は大いに湧いたらしいが、僕はそれを知らない。その年の4月に僕もアメリカに渡り、冴えない修行生活を送っていたからだ。アメリカというのは、日本以上に大きな島国、国際感覚なんてない国なのだ。日本のことをテレビのニュースで見たのは、野茂の活躍と、麻原逮捕のときだけ。日本人のいない職場で働いていた僕は、言葉に苦しみ、考え方の違いに苦しみ、のたうちまわっていた。野茂の活躍を見るにつけ、なんて自分はしょぼいんだろうなどと思いながら生活をしていた気がする。

元々近鉄ファンだった僕にとっては、あの川崎球場でフル回転した同い年の阿波野が沈んでしまったあと、エースを乗っ取ってしまった野茂に対しては複雑な感情もあった。しかし、同じ年にアメリカに渡ってあれだけの活躍をした野茂には、「同期の誇り」みたいな感情はとても強かった。僕は二年で日本に戻ってきてしまい、その後何度かあったアメリカ復帰のチャンスも結局はスルーして、日本に居続けた。勝負しない自分に対して、どこか罪悪感を感じながら。一方の野茂は、西へ東へと球団を渡り歩きながらも、着実に成果を積み上げていった。やっぱりすごいやつだった。

野茂以上の成績を上げる日本人大リーガーっていうのは、これからいくらでも出てくるだろうと思う。しかし、新しい可能性を切り拓く人物は、きっとこれからは現れない。野茂は僕にとっては比較対象のない絶対的な存在だったし、これからもそうあり続けるだろう。長い間、お疲れ様でした。

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James Taylor

James Taylor, “JT” (1977)

名盤です。一番印象深いのが映画「FM」のサウンドトラックでも使われていた、1. “Your smiling face”(邦題:「きみの笑顔」)。AORっぽいアレンジが素晴らしいのだ。 2. “There we are” , 7. “Handy man”あたりも素晴らしい。この三曲って、”dad loves his work”の頃にNHK-FMでJames Taylor特集があって、その時にかかった組み合わせじゃないかと思う。エアチェックしたカセットテープが擦り切れるほど聴いたんで、さすがに頭に刷り込まれたかな。

その他、10. “Terra Nova”は当時の奥さんのCarly Simonとのデュエット。9. “Looking For Love On Broadway”もいい曲です。

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白井貴子

白井貴子 & Crazy Boys、「地球 -HOSHI-」 (2008)

昨年の「白井貴子 & Crazy Boys」名義でのツアーに引き続く、久々のニューアルバム。最近のソロ作が好きな私としては正直微妙なところもある。高音にぶら下がったまま降りてこなかった80年代当時の白井さんのボーカルはあまり好きではないし、それ以前に80年代前半の邦楽ロック(J-popと言うべき?)は、今思うに拙い音楽だったと思う部分も大きいからだ。ロッカーとしての白井貴子は、21世紀にどんな姿で戻ってきたのでしょう。
2. “Time Limit”は、疾走感あふれる80年代っぽい硬い音の作りのロックででよろしい。3.“Believing”も、ちょっと高音域でがんばりすぎなんじゃないの?と思う部分もあるけれど、良い曲だと思う。一番出来がいいなと思われるのが、4. “Run 風のように 雲のように”。タイトルのセンスには全くうなずけないが、この疾走感はたまらん。ギターとかシンセのフレージングは20年前にタイムスリップした感覚。レベッカってこんな感じだったな、とふと思う。6. “Start Again”は、ソロ作に一番近い感じだろうか。エキサイティングでもないが、安心して聴ける曲です。

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日々雑感

To be continued………

新しいブログサイトを始めました。
続きは、そちらをご覧ください。

続・そのCDジャケットは僕に何を思い出させるのだろう

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ふきのとう

ふきのとう、 「初夏」 (1975)

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今日の横浜は天気が非常に良かったので、この記事は的外れの気もするのだけれど。本州が梅雨のこの時期、故郷の札幌は最も陽気がいい季節で、とても帰りたくなる。ふきのとうのこの曲は、札幌の短い夏を題材にとった曲で、何故か心の奥底に張り付いているのだ。ふきのとうは、北海学園大学のサークルから出てきたフォークデュオで、まさにこの曲はご当地ソング。(他の地域ではどうだったか知らないが)札幌のNHKでは、この曲がバックに流れた札幌の映像をスポット的に放映してた記憶があり、その影響なんじゃないかと思う。

歌詞に現れる「かに族」も消えて久しく、「地下街はいつも都会の顔して、狸小路を田舎扱い」と歌われた地下街も、最近ではなんとなく薄汚れた感があり、商圏の中心は札幌駅周囲へと北にシフトしているようだ。地下鉄を筆頭に、オリンピックで何もかもが真新しかった当時の札幌が思い出されるのだ。

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5月の検索後十傑+α

本サイトへのアクセスに使われた検索語で多かったもの。一日一回で、月に30回というのが需要の有無の目安としてるところなので、14位まで載せました。

山本潤子 259
Silje Nergaard 105
白井貴子 80
渡辺美里 59
Donna Lewis 48
Matthew Sweet 44
Maggie Reilly 43
Joni Mitchell 42
EPO 36
Workshy 36
アンナ・バナナ 33
Rachael Yamagata 32
Lene Marlin 31
Chrissie Hynd 30

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Perfume

Perfume, “Electro World”

40を過ぎた中年男としては、「十代の女性など意に介さない」という態度を貫くべきかとは思うが、この人たちはどうにも気になります。昨年からのNHKの環境CMで「何者だ、こいつら?」とは思っていたのだが、先月のトップランナーを見てから「ひょっとすると、こいつら結構すごいかも」との感想を持った。「わーっ」という感じで見てしまったのが、この番組での“Electro World”という曲のライブパフォーマンス。「勢いあるなー。地力もバカに出来無そう。」という感じと、「曲面白いじゃん」という両面が、ないがませ。

そんな中で、当該番組でのインタビューと、日経トレンディの記事が理解の助けになった。YMOとか決して好きではなかったけど、テクノが当たり前に耳に入ってきてた我々の世代には、響くものがあるのかも。中田ヤスタカ氏をプロデューサーとするサウンド集団、という感じでみるのが正解のよう。トップランナー中の中田氏のインタビューというのが面白く、「三人それぞれの個性は?」という問いに対しての答えが、すべて声質に関するものだった。要は三人を「楽器」として捉えているということ。レコーディングでもこの指示が徹底されるらしい(熱唱しないように、椅子に座らされてレコーディングさせられる、など)。また、本人たちも、自分たちの役割がよくわかっていて、アーティスト然としていないところが面白い。

小室哲哉にしろ、つんくにしろ、プロデューサー・仕掛け人として成功して、そして飽きられていった人たちというのは過去にいて、今回もやがてはそうなっていくのだろうけれど、彼女たちにはいいパフォーマンス見せてほしいなあ。

ところで、中田ヤスタカさんは、金沢のご出身のよう。あの街からこういう人が出てくるのも、結構意外な気がしてます。

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America

America, “History: America’s Greatest Hits”(1975)

ビルボードのアルバムチャートで3位までいった、1-4枚目のアルバムからのベスト盤。佳曲揃いなので、特にマニアな人でない限りは、1-4枚目をバラ買いせず、この一枚で済ませるのが正解ではないだろうか?他のアルバムと比較して何より嬉しいのは、安定してCD市場に供給され続けているというメリット。

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Joni Mitchell

Joni Mitchell, “For the roses” (1972)

二枚の名盤中の名盤”Blue”と”Court and Spark”に挟まれ、やや影が薄くなりがちな一枚だが、これも素晴らしいアルバム。ライナーノートには、Joniのヌード(背中側からですけどね)が入っているというのも話題になった一枚。

イチオシなのは、9. “You Turn Me On, I’m A Radio”。Joniの曲の中では最も好きな曲のうちの一つ。ハーモニカはGraham Nash。ギターが本当に格好よい。カントリーっぽい曲調・題材でありながら、コーラスワークの洗練されていること、こういうミスマッチが面白いのだ。6. ””For the roses”、11. “Woman and heart and mind”も大好き。やっぱり、Stephen Stillsっぽいギターが面白いのだ。8. “Electricity”のギターのアレンジは、70年代後半とか80年代前半に流行ったような感じのもので、時代を一歩先取りしてた感じでしょうか。1.“Banquet”, 4. “Lesson In Survival”, 7. “See You Sometime”, 12. “Judgement Of The Moon And Stars (Ludwig’s Tune)”といったピアノ弾き語り曲もいいのです。

3. “Barangrill”は、”Court and Spark”以降ではよく聴かれた曲調。今から思えば、これが予告編だったのか?といったところでしょうか。

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Pat Metheny and Lyle Mays

Pat Metheny, “Watercolors” (1977)

Pat Metheny名義ながら、Lyle Maysと組んだ最初の作品。もう30年も前のアルバムになるんだな。

Jazzを解さない私としては、1. “Watercolors”, 4. “Lakes”の、二曲が好き。透明感あふれるというか、ドビュッシーっぽいというか。5. “River Quay”も結構好き。7. “Sea Song”のLyle Maysのピアノっていうのは、いかにも彼の色が出ているね。

学生時代の短い期間、遠距離恋愛というのに没頭した時期がありました。電子メールなんてない時代だから、便箋10枚を超える手紙が週に一度くらい行き交ったわけだが、彼女のこのアルバムに関する感想は、「さらりと流れてしまった」だったのを強烈に記憶している。「綺麗っぽく作っただけで、記憶に留まるような引っかかるところがない」と言いたかったのだと思うし、多分それは正解なのだろう。これとは別に、研究室の先輩はPat Methenyを「環境音楽だよね」と総括していた。これもきっと正解。

なのに、20年以上経った今もこのアルバムを聴いている私。騙されやすいってことかね。

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Joni Mitchell

Joni Mitchell, “Court and Spark”(1974)

名盤との評価が定着している一枚(一例:Rolling Stone誌の500 Greatest Albums of All Time、111位)。フュージョンがクロスオーバーと呼ばれていた頃に、Larry Carltonを筆頭とするその手のミュージシャンも数多く参加して作られたアルバム。かと思うと、ロックンロールっぽい曲、従来のアルバムを踏襲した路線の曲も入っていて、渾然一体となっている。その意味でフォークの延長に留まっていたそれ以前の作品と一線を画す作品なのだが、いろんなスタイルを取り込みながらも、決して呑まれる事無くあくまでも Joniらしい曲の作りを保っているところがすごい。現在のJoniのスタイルを理解するうえでは重要なアルバム。

2. “Help Me”, 3. “Free Man In Paris”は言うまでもなく名曲。CarltonのギターもJoe Sampleのキーボードもすさまじい。”Free man in Paris”のバックアップボーカルはCrosby and Nashだ。8. “Raised On Robbery”も、その自由なスタイルが大好きな曲。一方で、1. “Court And Spark”, 4. “People’s Parties”, 5. “Same Situation”のように、本人のギター・ピアノ弾き語りが軸になる従来の作りの曲もさえている。

私が保有しているのは邦盤のCD再発盤。付いてきた日本語のライナーノーツは、オリジナルLP発売時の小倉エージ氏によるものそのまま。小倉さんのライナーノーツは、西海岸趣味の私は何十と読んできているが、この一枚のはちょっと違う。解説と言うよりは、当時の興奮をそのままストレートに文字にした様子が伝わってくるようで、それも面白いのです。絶対の必聴盤。

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America

America, “Silent letter” (1979)

Capitalレーベル移籍後第一弾、Dan Peek脱退後の初デュオ作品にして、George Matrinがプロデュースした最後のアルバム。めちゃくちゃ面白いわけではなく、かと言って箸にも棒にもかからないという不出来でもない、微妙なアルバム。

2. “All around”のコーラスは、ちょいとママス&パパスっぽい空気だろうか、心地よい。6. “Foolin'”は、西海岸っぽい乾いた音が心地よい。4. “1960”, 9. “All my life”あたりのG. Beckleyの甘ったるいバラードには毎回騙される。5. “And Forever”みたいな、D. Bunnelのちょっとおかしなコード感覚の生ギター曲も実は結構好きだったりする。

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アクセスログから

4月の検索語十傑

遅ればせながら。

山本潤子 219
Silje Nergaard 97
白井貴子 74
渡辺美里 46
EPO 43
Maggie Reilly 40
Donna Lewis 37
Matthew Sweet 34
アンナ・バナナ 32
Leigh Nash 31

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白井貴子

白井貴子、”French Tough” (1991)

これもある種、中途半端な時期の作品。方向転換したまだ自分を受け入れきれていないというか、のたうちまわっている感じが残っているような印象を受ける。まだ、「深み」には至っていない感じですかね。

1. “夕焼けのバラード”は無難な曲。この時代、キーボードとかピアノとかドラムって随分硬い音に録っていたんだな。2. “Love Forever”は結構好きな曲。使っている声域の問題だろうか、落ち着きが感じられるのだ。5. 「みんなあなたのせいよ」は、好きな感じのミディアムテンポのロックバラード。9. 「レクイエムの聴こえる坂道」も結構いい曲なんだけど、今の時代の感覚で言うと、裏のシンセが余計なところでうるさい感じはしますかね。

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Jennie Medin (The Cloudberry Jam)

The Cloudberry Jam, “Blank Paycheck”(1995)

古いアルバムではある。しかし、抜群のポップセンスを持ちながら、かと言ってロックのドライブ感をまったく失っていない、その絶妙な調和が素晴らしいのだ。Jennieの声は中低音域でかっちょいい。ちょっとChrissie Hyndeっぽいところもあるかな。

しょっぱなの“Walking in my sleep”から、がつんとやられる。“This & that”“Hold on”のドライブ感も堪らない。“couching”での、ビブラフォーンが絡んでくるアレンジなどは、いかにもSwedishで、お洒落っぽさを出しているのだけれど、ここまでの完成度は他のバンドには出せていないんじゃないかな。“Twice as cool”“By your side”とか、本当にかっこよい。その一方で、“Someday soon”のような、静かな曲もいいしね。

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白井貴子

白井貴子、”BOB” (1990)

決していい出来のアルバムとは思わないが、白井さんを語る上では欠かせない転換点となる一枚。音楽ビジネスに疲れた白井さんは、ギターの本田さんと、80年代後半にロンドンで一年余「充電」生活を送っている。このあたりのことは、公式サイトのプロフィールを参照されたい。この充電期をはさんで制作されたのがこのアルバム。一部のエンジニアリングはロンドンで行われている。

ロックンロールっぽさが薄れて、ロックっぽくなったという感じだろうか。ボーカルで中音域を効果的に使うようになった、1. 「DREAMIN'(夢見る想い)」、後にアルバム”HANA”に再収録されることになる5. 「野生のマーガレット」あたりが印象に残る。

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白井貴子

白井貴子、”Heart Attacker” (1984)

ガールズ歌謡ロックですかね。今からあらためて聞くようなアルバムではないかと。リアルタイムでファンだったなど、思い入れのある人には楽しめるのかもしれません。1. “She is a Go Go”は、サビの音の運びがちょっといいかな。

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Van Halen

Van Halen, “1984” (1984)

(最初の)David Lee Roth時代の最後を飾る、芸のないタイトルのヒットアルバム。

言うまでもなく、代表曲は2. “Jump”。全米No.1ヒットである。Oberheimのアナログシンセのイントロが印象的。当時の御茶ノ水の楽器屋の店頭では、みんながこのフレーズを弾いていた。PVでは、Davidが飛び跳ねてました。

今になって聴き直してみて面白いと思うのが、3. “Panama”。重厚なリズムセクションと、単純ながらEddieにしか出せない音のギターのリフの絡みが面白く思えるのです。

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Donna Lewis

Donna Lewis, “now in a minute”(1996)

Debut盤。かなり話題を呼んだようですが、当時滞米中で情報収集力が落ちていた私は気づいておりませんでした。

3. “I Love You Always Forever”は、やはり名曲でしょう。これに対して、5. “Simone”,7.“Agenais”, 11. “Silent world”あたりの、バックの音を薄くしたスローバラードもいい。後述の”Be still”(2002)への流れの布石として捉えてみると、これらの曲の意味というか、彼女の本当の強みとするところががわかってくるような気がする。