前作と比較してみると、アコースティック色を一層強めた感がある。音は一層薄くなり、前作で私が面白がったようなアレンジは影を潜めた。Donna Lewisなんかとも共通するロリ声+アコースティックギター一本、などという曲も多い。歌がべらぼうに上手いわけでもなく、かと言ってJoni Mitchellのような強烈で多彩な個性があるわけでもなく、そうなるとアルバムの後半に入ると聞き通すのがちょっとしんどくなってきてしまう。
“September tears”, “Maja’s song”, “Grand as loving”なんかはいい曲だと思います。