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America東京公演@五反田簡易保険ホール (1990年代前半)

90年代前半に五反田に見に行った。本人たちのコーラスは健在で楽しめたが、バックがひどかった・・・。“Ventura highway”のギターのイントロのリフ間違えたら、全てがぶち壊しでしょう。金返せ!と今でも怒りは収まらない。

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America, “America” (1971)

これがデビュー盤で、もっとも有名な一枚でしょう。“A horse with no name”(邦題「名前のない馬」)は最大のヒットだが、曲自体は大して面白いものでもなく、そのギタープレイのみに興味がいってしまう。「砂漠を馬で行く」というイメージが、サハラ砂漠のような砂漠しか思いつかない当時の私にはどうにもイメージできなかったが、アリゾナに住んでみて、「ああこういうことなのか」と思った。西部劇の世界を連想するのが正しかったということだ。

“riverside”とか“Three Roses”はアコースティックギターのカッティングが心地よい曲。こういう世界はAmericaが開いた世界じゃないかなあ。あと、“I need you”は、歌詞がどうにも甘ちゃんではあるが、いい曲じゃないかと私は思う。“Children”などは、CSN&Yの”Teach your children”を後追いする世界で笑えるね。

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America, “Homecoming” (1972)

彼らにとっては二枚目のアルバム。私にとっては最初に買ったアルバム。中古レコード屋で買ったのだが、貧乏高校生だった故、「外れだったらどうしよう」という不安がいっぱいだったのを未だに覚えている。しかし、これが大当たりだったのだ。

なんと言っても、しょっぱなの“Ventura Highway”の、ギターのイントロが強烈。いかにも70年代カリフォルニアサウンドという感じで、涙ものだ。このイントロは、何年か前にJanet Jacksonが”Someone To Call My Lover”でイントロだけをぱくっていたので、原曲を知らずとも耳覚えがある人が多いことと思う。

“To each his own”“Only in your heart”もピアノのイントロが印象的な曲。“Don’t cross river”はDan Peekの曲だけど、曲の作りといい、声質といい、まさにNeil Youngなのだ。その他には、“California revisited”あたりがおすすめ。生ギターを弾く人には一度は聞いてもらいたいアルバムだ。

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America, “History: America’s Greatest Hits”(1975)

ビルボードのアルバムチャートで3位までいった、1-4枚目のアルバムからのベスト盤。佳曲揃いなので、特にマニアな人でない限りは、1-4枚目をバラ買いせず、この一枚で済ませるのが正解ではないだろうか?他のアルバムと比較して何より嬉しいのは、安定してCD市場に供給され続けているというメリット。

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America, “Silent letter” (1979)

Capitalレーベル移籍後第一弾、Dan Peek脱退後の初デュオ作品にして、George Matrinがプロデュースした最後のアルバム。めちゃくちゃ面白いわけではなく、かと言って箸にも棒にもかからないという不出来でもない、微妙なアルバム。

2. “All around”のコーラスは、ちょいとママス&パパスっぽい空気だろうか、心地よい。6. “Foolin'”は、西海岸っぽい乾いた音が心地よい。4. “1960”, 9. “All my life”あたりのG. Beckleyの甘ったるいバラードには毎回騙される。5. “And Forever”みたいな、D. Bunnelのちょっとおかしなコード感覚の生ギター曲も実は結構好きだったりする。

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America, “Harbor” (1977)

オリジナルアルバムとしては7枚目、Dan Peek脱退前のトリオとしての最後の一枚にして、Warner Bros.レーベルから発売された最後のオリジナルアルバムでもある。ハワイ録音で、ジャケットが印象的。商業的には大成功とはほど遠かった一枚だが、私としてはとても好きなアルバム。

1. “God of Sun”の音の枯れ方がなんと言っても素晴らしい。単調なリズムを刻み続けるピアノと、G.Beckleyのリードボーカル、いかにもアメリカなコーラスワークと文句ないのです。4. “Political Poachers”も好きな曲だ。5. “Sarah”は、Beckleyっぽい甘ったるい曲だけど、いいんだよね。9.“These Brown Eyes”はPeekの曲でなんだか記憶に残ってる。

1曲目を除けば決め手となる曲もないのだが、ハワイ録音のせいだろうか、ストリング仕立てをちょっと控えてアコギバンド回帰してるからなのか、音の抜けがよくて、好きな仕上がり。まあまあ、おすすめです。

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America, “Hat trick” (1973)

とても好きな”Homecoming”と、まあまあ好きな”Holiday”の狭間にあたるAmericaの三枚目。どうにも褒めようのないアルバムってものはあるもので、これがそれに対応するのです。

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America, “Holiday” (1974)

Americaの四枚目。この作品からプロデュースが(The Beatlesを手がけた)George Martinとなり、ストリングを加えたアレンジなどの新趣向が出てくる。商業的に成功した五枚目の”Hearts”の布石と捉えるといいのだろうか。名盤と言える出来ではないけれども、個人的には好感を持ってるアルバム。

オズの魔法使いからヒントを得ている2. “Tin man”, 4. “Lonely people”が全米トップ10入りした二曲。前者は以前からのアコースティックギターバンドとしての色と、George Martin色がうまくミックスした曲で結構好き。ちょっと変わった音作りの 7. “Hollywood”や、アコースティックギターとピアノの絡むイントロが印象的だった10. “Old man took”も記憶に残っている曲。他には、3. “Another try”、9.“You”あたりも好き(甘ったるさがちょいと気にかかりますが)。

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America, “Hideaway” (1976)

このアルバム、絶対にLPで保有していたという自信がある。しかし、聴き始めてもまったく覚えのある曲が出てこない。とても、ヒット作”Hearts”(1975)の翌年の作品と思えない、つまらない出来。

そう思いながら聞いていると、一曲だけ覚えのある曲があった。Dan Peekが書いた10. “Today is the day”だ。この曲は好きだったなあ。

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America, “Perspective” (1984)

これを最後にメジャーレーベルとの契約が切れた訳で、確かにこれでは売れないだろうというアルバム。

“Can’t fall asleep to a lullabye”にはJourneyのSteve Perryが参加しているので話題になりましたな。しかし、Steve Perryが参加してこのざまはなんだ?という感じだった。それほど当時はSteve Perryが参加した曲は当たったもの。

でも実は“5th Avenue”での甘ったるいGerryの歌とか好きだったりするんだなあ・・。

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America, “Encore” (1991)

これはCDの再発が順調に行っていなかったころ、Rhinoレーベルから出たベスト盤(?)なんだが、どうも選曲は変。Warnerから出ていたベスト盤と重ならない選曲に、との配慮でもあったのだろうか?。

なぜにそう思うかといえば、Capitol時代に関しては“You can do magic”,“The border”“Survival”など、それなりに当たった曲が収録されていたのに、WarnerものはB級作品ばかり。Joni Mitchellの”Hits”&”Misses”の”Misses”のような扱いだと思って聴くと、また趣きがあるかも。CDの再発が進んだ今となっては、有り難みも薄いかもしれません。

 

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America, “In concert” (1995)

ライブ盤。最近はCDの再発が進んだのでありがたさは薄れたが、発売当時はCDへの買い替えが進んでいない70年代中期のヒット曲が多く収録されていたのがありがたかった。“Tin man”“Old man took”, “Daisy Jane”“Sister golden hair”あたりが涙物ですわ。

 

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America, “View from the ground” (1982)

久々にヒットしたのがこのアルバム。ビルボード最高位は8位。その栄華は短かったが、自分の洋楽どっぷり期と重なり、忘れ得ぬ一枚。日本版のLPは、パーム椰子と、いかにもアメリカンなコーヒーショップと、その前に停まった旧いアメ車かなんかの写真がぺらぺらした紙に印刷されていてそれが表に出るようになっており、元の地味なカバーフォトを覆い隠していたなあ。

で、最大のヒット曲はRuss Ballad提供の“You can do magic”(邦題:「風のマジック」)であった。垢抜けないプロモビデオがいかにも貧弱で、悲しい思いにひたったのを覚えている。第二弾シングルは“Inspector mills”だったと記憶しているが、これもまあまあの佳曲。

個人的に気に入っているのが、“Love on the vine”。どことなくお洒落なサウンドを、かっちょいいなあ、と思っていた。“Right before your eyes”も、Gerryの甘ったるいボーカルが印象的な曲。そして何といっても、“Jody”である。Russ Ballad提供によるこの曲は本当に好きだった。英語の不自由な高校生にも容易に理解できた甘ったるい歌詞は、ちょっとなあ、なんだけれど。ベスト盤なんかにも絶対収録されることはない曲なのだが、きれいな曲なのだ。この一曲を聴きたいがためにCDの再発をずいぶん待った。このCDはオーストラリアのEMIからの再発なんだけれど、店頭で見た時は、本当に涙が出そうでしたよ。

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America, “Hearts” (1975)

シングルチャート的にも成功した5枚目のアルバム。プロデュースは、あのBeatlesも手がけたGeorge Martin。最も有名だと思われるのが、ビルボード一位を獲得した“Sister golden hair”(邦題:「金色の髪の少女」)。相変わらずの甘ったれた学園もの系の歌詞だが、音は心地よい。他のヒット曲としては、“Daisy Jane”(邦題:「ひなぎくのジェーン」)が挙げられる。個人的にはAmericaの曲の中でも最も好きな曲の部類に入る。隠れ名曲として挙げたいのが、“The story of a teenager”。なにかのサントラで使われたとライナーノーツで読んだ記憶があるが、良い曲だ。

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America, “Alibi” (1980)

この頃の作品は評価も低く、すっかり忘れられているのだと思うが、サウンドはけっこう心地良いのだ。Dean Parks, Waddy Wachtel, Steve Lukather, Lee Sklarなどが脇を固め、ゲストボーカルにはTimothy B. Schmidt, J.D. Southerなんかも参加している。TOTOとかJames Taylorの”dad loves his work”あたりと共通する部分があるかな。

“Survival”の枯れた抜けきるカリフォルニアサウンドが素晴らしい。“You could’t been the one”あたりの、ピアノの音やツインギターなんかは、いわゆるウェストコーストサウンドが練れ切った時代の集大成的な音だと思う(いわゆるAORですかね)。“I don’t believe in miracle”なんかもRuss Balladが提供した良い曲で、これが”view from the ground”の成功につながっていく布石となっているわけかな。