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Jennie Medin (The Cloudberry Jam)

Cloudberry Jam, “The Great Escape” (2005)

Cloudberry Jam再結成後の二枚目。個人的には、ブラスを多用したアレンジにちょっとなじめない。Jennie Medinの声も、太さは感じるが、ちょっと勢い不足かな。4.“7 Days A Week”, 8. “I Will Feel Better” あたりはいいと思う。

彼らの音楽はブランク期を経て確実に進化しているわけで、その方向が私の好みとは違う方向に行ってしまっているようだ。

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Jennie Medin (The Cloudberry Jam)

The Cloudberry Jam, “Blank Paycheck”(1995)

古いアルバムではある。しかし、抜群のポップセンスを持ちながら、かと言ってロックのドライブ感をまったく失っていない、その絶妙な調和が素晴らしいのだ。Jennieの声は中低音域でかっちょいい。ちょっとChrissie Hyndeっぽいところもあるかな。

しょっぱなの“Walking in my sleep”から、がつんとやられる。“This & that”“Hold on”のドライブ感も堪らない。“couching”での、ビブラフォーンが絡んでくるアレンジなどは、いかにもSwedishで、お洒落っぽさを出しているのだけれど、ここまでの完成度は他のバンドには出せていないんじゃないかな。“Twice as cool”“By your side”とか、本当にかっこよい。その一方で、“Someday soon”のような、静かな曲もいいしね。

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Jennie Medin (The Cloudberry Jam)

Cloudberry Jam, “Movin’ On up” (2004)

再結成第一作。昔ほどいいか?と問われれば答えはNoなのだが、それでも好きな一枚だ。“your love”から、タイトなリズムセクションの上で、ギターとハモンドが自由に絡み合うCloudberryらしい音。それでも埋もれることのないJennieの骨太なVocalは、やはりすごい。“When tomorrow comes”も、ドライブ感で一気にもっていってしまうという彼らの専売特許が炸裂。下手にブラスなんて入れてほしくないなあ、と切に願う。“people are starting to care”も似たような感じかな。“my evening”“ain’t gonna”でのJennieも格好よい。

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Jennie Medin (The Cloudberry Jam)

Jennie Medin, “the world through my eys” (2003)

大学院生をやっているというJennie Medinの復帰ソロ作。プロモーションで来日もしたらしい。博士号取得を目指してる割には余裕あるなあ、と感じてしまうのだが。

しかし、ソロ作とは言え、これは”Blank Paycheck”あたりのCloudberry Jamの音っぽい。音が薄めだから、Jennieのボーカルがぐんと前に出てくる感じはある。“too good(too good to be true)”から、これはやっぱりSwedishでしょ、というサウンド。“next lifetime”も、ポップスとロックが融合した絶妙の曲で、ちょっと骨太なJennieの声質が生きるね。“the world through my eyes”は、60’sっぽいバックの音作りだがしっかり現在の音。“you are not alone”なんかは、Swing out sisterなんかと共通した洗練さのある曲。テンションの効いたコードワーク、スネアの音が心地よい。この曲は好きだな。

“bitter end”“I just wanted you to know”“come on (take me far away)”も90年代のSwedish popsらしい、Cloudberryっぽい曲。でも、ひたすらにドライブ感で持っていくのではなく、どこかためがあって、落ち着いた仕上がりというか、ちょっとした貫禄を漂わせている気がする。“Some might say”“unbreakable”みたいに、アコースティックギター一本を軸に組み立てる曲でも、いい歌を聞かせてくれる。うん、気に入った。お勧めの一枚。

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Jennie Medin (The Cloudberry Jam)

The Cloudberry Jam, “Providing the atomosphere”(1996)

しょっぱなの“clichés”から、ドライブかかってる。“going further”は、ちょっとSteely Dan入っている感じ。“Nothing to declare”なんかは、結構凝った音の造り。のちにJennieは、「スリーコードの単純な曲をやりたい」と言って別のバンドに走るわけだが、こういうことでストレスが溜まっていったのか、と考えてしまう。“another moment follows”あたりで聞かれるドライブ感は、前作を継承した感じが堪らない。

しかし、邦題の「雰囲気造り」ってそりゃそうだけど、なんだかなあ。