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Kathryn Wiliams

Kathryn Williams, “Over fly over” (2005)

作のカバーアルバムからは、そう間を置かずに出てきた新作。なかなかよろしいのです。“Indifferences#1”の、ゆるゆる感が素晴らしい。“Old low light #2”なんかは非常に彼女らしいなと思う曲。

さて、そんな中で私としては、“Beachy head”という曲に注目したい。やたらさわやかな曲調と、そうでもない歌詞の対比が面白い曲なのだが、問題はこのタイトル。これが地名だと気づいた人は多くないはずだが、この近くに住んでいたことのある私には覚えがありました。このページのSeven Sistersの項を参照。slip offなんて言葉が歌詞に出てくるので、おそらく間違いないと思う。

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Kathryn Williams, “Relations” (2004)

Kathryn Williamsの二枚目は、意表をついたカバー曲を集めたアルバムとなった。二枚目というタイミングにはちょっと首をかしげてしまう。もう一・二枚オリジナルアルバムで彼女の色を強く出してから、このアルバムを聴きたかった、と思うのだ。カバーアルバムというものは、The Indigo“My fair melodies”のようにアレンジ陣が頑張るか、EPOの “Pop track”のように本人の卓越した歌唱力で聴かせるか、といったところがない成功しないように思う。このアルバムの選曲というのはとても好きなのだけれど、選曲の妙だけが売りであれば自分と趣味の合うDJの番組を聞くのとどう違う?とも思ってしまうのだ。

不満めいたことから書き出してしまったが、本当にこの選曲は好きなのだ。彼女のバックグラウンドと自分のそれが重なる部分が大きいことを知ると、彼女の一枚目が気に入ったのもうなずける。Neil Young“Birds”Jackson Browne“These days”などと来ると、もうたまらない。何と言っても涙ものの選曲は、“The ballad of easy rider”だ。アメリカン・ニューシネマを代表する”Easy ride”のサントラで使われたアコースティックバラードの名曲で、後期The Byrdsによる作品。こういう曲を聴いて育った人かあ、と思うと一層親近感が湧くのであった。“In a broken dream”あたりも素晴らしい出来。

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Kathryn Williams, “Old low light” (2002)

横浜・上大岡の新星堂の試聴ブースで気に入り購入した一枚。生音がすばらしい。昔ながらの定義の「シンガーソングライター」という言葉がぴったり来る人だ。

ウッドベースの単調さが印象的な一曲目の“little black numbers”から、音作りがどことなくLisa Loebっぽいなあ。自分の趣味が固定化されてきてると、危機感を感じてしまう。