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CD発売情報 Silje Nergaard この一枚(アルバム)

Silje Nergaard, “Chain Of Days” (2015)

速報です。(とはいっても半月くらい前から気づいてましたが。。。)

Facebookで降ってきた情報ですが、3/17に新譜が発売になるようです。「世界中の」iTunes Music Storeで事前予約受付中と書いてありますが、残念ながら日本のiTMSでの取り扱いはないようです。アメリカのiTMSから仕入れようかなと思ってます($9.99)

仕入れた段階でまた書き直します。

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Silje Nergaard

Silje Nergaard, “Tell me where you’re going” (1990)

“Silje Nergaard”で検索していたら、しまおーさんのサイトにて、素晴らしい動画を見てしまいました。Siljeのデビュー盤”Tell me where you’re going”を、最近のジャズ・アレンジで再演したものです。オリジナルの2バージョンも併せてシェアします。比べてみると面白いですね。

デビュー盤には”Tell me where you’re going”が2バージョン入っていて、こちらがシングルになった方のバージョンです。

こちらはシングル化されなかった方のバックがPat Methenyのバージョン。これが涙ものに素晴らしい。

オリジナル版(fearuting Pat Metheny版でない)のPVに、Pat Methenyの映像を合成したものと思われます。正規のPVでないことには注意が必要です。

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Silje Nergaard, “Unclouded” (2012)

Silje Nergaardの新作。彼女がデビューして20年、何度か消えかかったのにしっかりジャズシンガーとして再生し、今でも歌声が聴けるというのは、本当に嬉しいことです。Sony系になってから、国内のiTune Music Storeから購入出来ないのが痛い。割高なヨーロッパ盤を、アマゾン経由で仕入れました。

本作は、Siljeのボーカル+Håvar Bendiksen、Hallgrim Bratberg二人のアコギが核になったサウンドです。YouTubeでのインタビュー動画では、ギター弾きだった父親の影響を語っています。原点回帰なんですね。アコギ二台と女性ボーカルってのは、SOYに似た世界なんですが、これが素晴らしい。薄い音造りと、Siljeの声は似合います。

佳曲揃いの本作ですが、特に聴きどころとして何曲か挙げておきましょう。まずは、5. “Ordinary sadness”でしょう。まずは、聴いてみてください。

1.“All I had”, 4. “The moon’s a harsh mistress”, 8. “When Our Tune Is Played”あたりは、フォークっぽさを残すポップス。一方で、3.“God’s mistakes”あたりは、がっつりジャズです。9. “I Will Write You Every Day”, 10. “Human”は、とてもきれいなバラード、必聴です。

さてアコギ弾きの方々は、下のYouTube動画も必見です。アルバムには収録されていない、Michael Jacksonの”Black and white”のカバーなのですが、アコギがとにかく面白い。見てしばらく、にやにやが止まらなかった逸品です。

Siljeの最新動向は、Facebook経由で得るのが正解です。気になる人は、フォローしてみてください。

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Silje Nergaard, “Darkness Out Of Blue” (2007)

発売直後に購入したものの、レビューをさぼっていたアルバム。通常盤とミニフォトアルバム付きの限定盤が出たのだが、もちろん私は後者を購入してしまった。ファン心理とは恐ろしいものだ。

さて、ヨーロッパでジャズシンガーとしての地位を気づきつつあるSiljeだが、この作品には、デビュー当時に近いポップシンガーとしての彼女の色が強く出ている。曲はポップだが、バックの連中はジャズとしての解釈で演っているという、とても面白いバランスのアルバムで、そういう意味では一時期のJoni Mitchellっぽい感じもあるだろうか。

2.“How Are You Gonna’ Deal With It”, 4. “Who Goes There”, 7. “The Beachcomber”、8. “When Judy Falls”, 10. “The Diner”など、いい曲がてんこもりだ。

一番気になったのが、タイトル曲でもある11. “Darkness Out Of Blue”。リズムの刻みに、Methenyの匂いがする。締めの12. “Paper Boats”も、すごいなあ。

変な意味で特筆に値するのが3.“Before You Called Me Yours”。これはJoni Mitchellの”Circle game”に酷似していて、わざとやったとしか思えない曲です。

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Silje Nergaad, “Nightwatch” (2003)

Universalからの三作目となるこのアルバムは、一曲を除いてSilje自身による曲で構成されている。Norway本国ではポップスチャートでも、10位台につける健闘を示した。(ちなみにLene Marlinの”Another day”の首位独走が10週を超えた頃の話。)“How am I supposed to see the stars”“You send me flowers”などの曲では、Siljeが元々持つシンガーソングライター的な要素を強く感じさせられるかと思えば、“Dance me love”などでは、しっとりとしたジャズバラードが聴けたりする。“I don’t want to see you cry”“Take a long walk”の音の運びからは、なぜかSteely Danが思い出されるのだ。ヨーロッパでSiljeのアルバムがジャズチャートで健闘しているのは、こうした取っ付き易さが大きく影響しているのだろうと思う。昔からのSiljeファンにもお勧めできるアルバム。“Tell me where you’re going”“Brevet”と並ぶ必聴盤ではなかろうか。

ところで、このアルバム唯一のカバー曲というのが、“This is not America”。1985年の映画”Falcon and the snowman”のサントラに収録された、David Bowie+Pat Methenyという意表を突くコラボレーションによってヒットした懐かしいあの曲だ。SiljeはやっぱりMethenyに戻っていくのか、とも一瞬思わされた。ラストの“On and on”はセルフカバー

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Silje Nergaad, “at first light” (2001)

気づかぬ間に出ていた新譜を横浜のタワーレコードにて発見。旧作の焼き直しとかもないし、前作よりしっかりジャズボーカルアルバムしているように思われる。

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Silje (Silje Neraard)ってどんな人?

ノルウェーの出身。FM横浜に持ち上げられて、一枚目”Tell me where you’re going”が日本でヒット。当時の活動拠点はロンドンだったが、二枚目・三枚目の出来が悪かったせいか、レコード会社との契約も切れて一時期音沙汰が無くなってしまっていた。この後、地元Norwayに戻ってNorwegianで歌うシンガーとして再起を果たし、地元ミュージシャンを大事にするKKVというレーベルから二枚アルバムを出している。さらに、ジャズシンガーとしてSilje NergaardのフルネームでUniversalと新たな契約を結び、ヨーロッパで大成功。1995年のサイト開設以来、ほぼリアルタイムで追い続けている足掛け年のレビューです。

Links:

  1. Silje Nergaard(公式サイト)
  2. 現在の発売元Sony Germanyのページ
  3. Featured Artists: Silje(セリア) (fairgroundさんのVoice of wonder中のSiljeを紹介したページ。)
  4. iTunes Music Storeの Silje Nergaardのページ。KKV盤とUniversal盤が購入出来る
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Silje, “Hjemmefra” (1996)

時代はインターネットが一般に普及しはじめた頃、このアルバムの発売の情報を後追いでキャッチした。日本では未発売、店頭で輸入盤にも出くわさない、困った挙句に出した結論は「ちょうど、Lene Marlinも流行ってることだし、Norwayで現地買い付けしよう」だった。1999.9.3、場所はBergenの小さなCD屋でした。欧米のCD屋では、姓の順に並べられているので、N(彼女の姓はNergaard)のところにあると思っていたら、Sの棚に並んでいた。ジャケットにも”Silje”とだけ入っている。髪はいっそう短くなっております。

このアルバムの新機軸っていうのが、男声のジャズコーラスをバックに手厚くつけた音作り。Norweigianでは”husband”となってて、なんで旦那が出てくるんだと思っていたら、どうやら”house band”という感じらしい(憶測)。正直、私としては前作の方がお気に入りである。

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Silje Nergaad, “Port of call” (2000)

本作から。名義はフルネームのSilje Nergaard。KKVを離れて、名門ジャズレーベルと契約。本格的なジャスボーカルアルバムを発売した。ノルウェーで2000年の春、ドイツで2000年秋の発売になり、ジャズチャートでかなり上まで行った。“The Waltz”のように、ノルウェー語で出したアルバムの曲を英語で焼き直したような曲も混じっていたりする。純粋なジャズボーカルのアルバムとして考えれば、そんなに素晴らしい出来と言えるのかなあ?と私は思ってしまうのだが、Siljeだという理由だけをもって許してしまう。

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Silje, “Brevet” (1995)

髪をばっさり切ってショートにしているのにはちょっとびっくり。地元Norwayに戻って出したこのアルバムは、涙ものの大当たり。みなこういう音を待っていたはずだ!言葉はノルウェー語でさっぱりわからないが、一曲目の“Brevet”(ノルウェー語で「手紙」の意らしい)から、そのアコースティックなサウンドに泣ける。ちょっとPMGっぽい“SÅ NÆR SÅ NÆR”(邦題は「恋しくて」)もすばらしい。“Nattsang”もいい曲だし、しつこいようだが絶対のおすすめ盤。

CDの日本発売元のオーマガトキは新星堂系のレコード会社だったが、今となってはiTune Music Storeで入手可能なので是非。

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Silje, “Silje” (1991)

一枚目のまあまあの成功(特に日本での)に気をよくした二枚目。多分一枚目を支持していた人って言うのはナチュラルな音に好感を持った人たちだったのだと思うのだが、見事にそれを裏切り失敗してる。この一枚をもうちょっと大事に作っていれば、もっと息が長い活動が出来たのにと思うと、残念でならない。“Where you are”はA-ha(どこ行っちまった?)のMorten Harketとのデュエット。

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Silje, “Tell me where you’re going” (1990)

デビュー盤。邦題は「やさしい光につつまれて」。Pat Methenyが一曲だけだが参加しているというのでふらふら買ってしまったのだが、一曲目の“Tell me where you’re going”からいいアルバムに当たったと感じさせられた。“Roundabout”もバックのアレンジが気持ちのいい音になっている。“Faces”は、Joni Mitchellからの影響がもろに感じられる一曲。

なんといっても秀逸なのが、Pat Methenyがel.&ac. Gtrを弾いている“Tell me where you’re going”の別テイクであろう。Siljeのボーカルは、ファルセットから地声に戻るときが、何とも言えずセクシーなのだ。ほんと単純に生理的な理由で引き付けられてしまう。

Patのギターも、単純だが印象深いハーモニクスから入り、12弦での開放弦を絶妙に使ったコードカッティング、エレクトリックによるソロと、絶妙すぎる。いまだに良く聴く曲です。

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Silje, “Cow on the highway” (1993)

音の作りがちょっとアメリカっぽくなったかな?と思った三枚目。“Cow on the highway”“Break all the rules”“Crazy Ocean”は結構好きな音の作りだ。でも、やっぱりこういう音はアメリカ系の人じゃないと結局はさまにならないのだな、とも痛感させられる一枚。