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白井貴子

白井貴子さんってどんな人?

国産女性ロッカーの草分け的な人で、80年代前半には「学園祭の女王」とか「総立ちの貴子」とか呼ばれていた。あの渡辺美里は、「白井さんの妹分」としてソニーから売り出された、と言えば、当時の影響力の大きさがそれとなくわかるだろうか?でも、当時のわたしは洋楽一辺倒でリアルタイムにその時期を覚えていない。

わたしが好きなのは今の白井さん。内省的な詞も、社会的なアピールも、バランス良く歌えてしまうところがベテランらしくてグッド。伸びの無い声質なのだけれど、低音域から中音域で心地よい。90年代後半にNHKの「ひるどき日本列島」とかでも活躍していたので、今や主婦層への知名度の方が高いかもしれない。笑顔キュート系という私好みの特徴をお持ち。

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白井貴子ミニライブ@富山県久光町夏祭り(2000)

石川県に住んでいた2000年の夏に、富山県福光町の夏祭りに来たところを見にいった。町の中心を流れる川の岸にステージが組まれて、それを対岸から見る形になっていた。それまで気にはなっていたもののCDを真面目に聴いたことはなかったのだが、これをきっかけに一気にのめりこんだ。生ギター2人+白井さんの編成で、”Chance”なんかをやっていたのを覚えている。

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白井貴子ミニライブ@横浜・日本大通り (2010/6/6)

横浜関内の日本大通りで行われた、TVKの「2010 秋じゃないのに収穫祭」という催しの一部として行われた、白井貴子さんのミニライブに行ってきました。

歩道上に設置されたミニステージで行われた30分の短いものでしたが、それなりの人だかりが出来てました。客層は、昔からのファンよりさらに上だろう、って方々も多く、植樹祭などの社会活動の中で広がったファン層なのだと推察しました。

演目は覚えてる範囲で5曲。”Chance”, “Yes”, “Princess Tiffa”, 「森へ行こう!」, 「元気になーれ」。かなりグダグダ感が漂っていたのは、催し物の性格上、仕方のないことであったか?私としては、歌よりむしろ、ホンチ・ナンチのギター陣二人のプレイを面白がってました。

最後に。。。後ろの携帯カメラでばしゃばしゃ取ってたおっさん、確かにオレは長身で邪魔だったかもしれんが、オレの肩の上に携帯乗せて写真撮るのはやめてくれ。

takako100606

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白井貴子 & Crazy Boys、「地球 -HOSHI-」 (2008)

昨年の「白井貴子 & Crazy Boys」名義でのツアーに引き続く、久々のニューアルバム。最近のソロ作が好きな私としては正直微妙なところもある。高音にぶら下がったまま降りてこなかった80年代当時の白井さんのボーカルはあまり好きではないし、それ以前に80年代前半の邦楽ロック(J-popと言うべき?)は、今思うに拙い音楽だったと思う部分も大きいからだ。ロッカーとしての白井貴子は、21世紀にどんな姿で戻ってきたのでしょう。
2. “Time Limit”は、疾走感あふれる80年代っぽい硬い音の作りのロックででよろしい。3.“Believing”も、ちょっと高音域でがんばりすぎなんじゃないの?と思う部分もあるけれど、良い曲だと思う。一番出来がいいなと思われるのが、4. “Run 風のように 雲のように”。タイトルのセンスには全くうなずけないが、この疾走感はたまらん。ギターとかシンセのフレージングは20年前にタイムスリップした感覚。レベッカってこんな感じだったな、とふと思う。6. “Start Again”は、ソロ作に一番近い感じだろうか。エキサイティングでもないが、安心して聴ける曲です。

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白井貴子、”French Tough” (1991)

これもある種、中途半端な時期の作品。方向転換したまだ自分を受け入れきれていないというか、のたうちまわっている感じが残っているような印象を受ける。まだ、「深み」には至っていない感じですかね。

1. “夕焼けのバラード”は無難な曲。この時代、キーボードとかピアノとかドラムって随分硬い音に録っていたんだな。2. “Love Forever”は結構好きな曲。使っている声域の問題だろうか、落ち着きが感じられるのだ。5. 「みんなあなたのせいよ」は、好きな感じのミディアムテンポのロックバラード。9. 「レクイエムの聴こえる坂道」も結構いい曲なんだけど、今の時代の感覚で言うと、裏のシンセが余計なところでうるさい感じはしますかね。

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白井貴子、”BOB” (1990)

決していい出来のアルバムとは思わないが、白井さんを語る上では欠かせない転換点となる一枚。音楽ビジネスに疲れた白井さんは、ギターの本田さんと、80年代後半にロンドンで一年余「充電」生活を送っている。このあたりのことは、公式サイトのプロフィールを参照されたい。この充電期をはさんで制作されたのがこのアルバム。一部のエンジニアリングはロンドンで行われている。

ロックンロールっぽさが薄れて、ロックっぽくなったという感じだろうか。ボーカルで中音域を効果的に使うようになった、1. 「DREAMIN'(夢見る想い)」、後にアルバム”HANA”に再収録されることになる5. 「野生のマーガレット」あたりが印象に残る。

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白井貴子、”Heart Attacker” (1984)

ガールズ歌謡ロックですかね。今からあらためて聞くようなアルバムではないかと。リアルタイムでファンだったなど、思い入れのある人には楽しめるのかもしれません。1. “She is a Go Go”は、サビの音の運びがちょっといいかな。

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白井貴子ミニライブ@横浜日本大通り(2007/11/4)

横浜の日本大通りの仮設ステージであったミニライブに行ってきた。TVK ’07 秋の収穫祭、神奈川県民の役得ですね。わずか30分のステージながら、ナマで白井さんを見たのは7年ぶり、感激なのである。5mくらいの至近距離から見たんだが、意外に小さかったなあ、白井さん。

(ご主人の)本田清巳さんとの二人ステージ、3曲+0.5曲x2が聴けました。“Chance!”, 「元気になーれ」, “stand up boy”がフルコーラス、次のCrazy Horseの再結成盤に入るという“It’s my rock”, 「ふるさとの風になりたい」がワンコーラスずつ、ってとこでした。

非常にゆるゆるのステージなのですが、非常に良かったのです。笑顔キュート系の白井さんに騙されたところはあるのかも。

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白井貴子、”Marguerite River” (1995)

Unplugged系のスタジオライブによる秀作。2000年の夏に富山県福光町で見たライブがこのような軽い編成でのサウンドで、非常に良かったことを思い出してしまった。「癒し系転向」みたいな書き方もあるかもしれないが、”Living”, “Hana”へ繋がっていく自然体の白井さんが実感できるアルバムだと思う。

出色の出来は、6. 「抱きしめて」だろうか。1993年の”Baby Face”にも収録されている曲だが、このアコースティックバージョンはすごいなあ。7.「遠い日の幻に聞いた」も、じっくり歌いこんできて心に響くのだ。2. 「北風」みたいな歌を歌えるようになったのも、「学園祭の女王」から等身大の白井さんへの転身の苦闘の結果だと思うと、ぐっと来るものがある。お勧めの一枚です(なかなか出くわすことも少ないとは思うが)。

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白井貴子、”Pascal” (1983)

ジャケットのパステルカラーと白井さんのおみ足につい目が行きます。EPOの”High touch, high Tech”のジャケットと似たような構図。歌謡ロックンロールですかねえ、これは。確かに当時はこういう音がもてはやされた記憶はありますが、曲名が”ドキドキBy My Side”とか”愛がなければ-愛’m down-“ですもの。気の毒な作品です。

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白井貴子、”Good to be wild” (1993)

6曲のみのミニアルバムだが、これも白井さんの転換期の秀作。これ以前の「ロックンロール+高音域ぶら下がり絶唱」路線から、現在の「ソフトロック+中低音域唄い込み」路線の中間に現れた、「中低音域ロック」路線とでも言っておきましょう。6. “Desire”あたりは以前の芸風がだいぶ残っているものの、アコースティックギターのカッティングが心地良い1. “Come Together”や、無理なく曲の最後まで爆走しきる3. 「ワイルドに行こう!」あたりがよろしい。

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白井貴子、”HANA” (2001)

アコースティックにこだわった一枚。前作ほどのインパクトは感じなかったけれども、「アジサイ」“Blooming Days”“Peace of love”「野生のマーガレット」(1990年の”BOB”からのセルフカバー)など、いい曲が多いアルバムだ。

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白井貴子、”LIVING” (1999)

随分探し回り、21世紀になってからようやく購入。アルバムタイトルにもなっている“LIVING”は名曲だと 思う。しみじみと聴いて欲しい。“Born Free”もずしっと響く内容の歌。“人は自由のため生まれ て来た・・・そう信じたいよ・・・”。下手すれば安っぽく聞こえる歌詞なのに、説得力を持って聞こえるのはやはり白井さんだからだろう。EPOなんかもそうだけれど、売れっ子の時期を 過ぎて、その古きよき時代にしがみつくことなく、それなりの年齢になっても現在を歌いつづけることを選んでいる人の強みなのだと私は思うのだ。

「元気になーれ」は上述の「ひるどき日本列島」でさかんにかかっていた。白井さんが地方ロケに出かけて、漁港と かで歌ってしまうのだ。職場の食堂で昼飯食う手を休めて、「おっ、白井さんだ」などと見入っていた。この曲は気合を入れるのに大変向いている。「緑の河」はちょっと赤い鳥の 「河」を思い出してしまうな。

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白井貴子、”Angel smile” (1997)

CDの背には”GOLDEN J-POP/THE BEST TAKAKO SHIRAI”とある。80年代半ばまでの売れていた時期の分のベスト盤という位置づけらしい。洋楽一辺倒だった私はリアルタイムでこれらの曲を聴いていなかったことを、ここに白状しておく。

音の造りが、シンセドラム・シンセベースを多用したかなりミーハーなものので、今となっては笑えてしまう曲も多い。「夢中大好き」と か、“Chance”のような曲は、下記のライブでアコースティックな編成で演っていたけど、これは良かった。“Color Field”もメロディがいいねえ。アレンジはBruce Springteen辺りを意識したものだったのかな?ピアノ弾き語りの“Happy New Year”は今聴いても違和感がない、佳曲だ。