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白井貴子

白井貴子、”Marguerite River” (1995)

Unplugged系のスタジオライブによる秀作。2000年の夏に富山県福光町で見たライブがこのような軽い編成でのサウンドで、非常に良かったことを思い出してしまった。「癒し系転向」みたいな書き方もあるかもしれないが、”Living”, “Hana”へ繋がっていく自然体の白井さんが実感できるアルバムだと思う。

出色の出来は、6. 「抱きしめて」だろうか。1993年の”Baby Face”にも収録されている曲だが、このアコースティックバージョンはすごいなあ。7.「遠い日の幻に聞いた」も、じっくり歌いこんできて心に響くのだ。2. 「北風」みたいな歌を歌えるようになったのも、「学園祭の女王」から等身大の白井さんへの転身の苦闘の結果だと思うと、ぐっと来るものがある。お勧めの一枚です(なかなか出くわすことも少ないとは思うが)。