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Jennie Medin (The Cloudberry Jam)

Jennie Medin, “the world through my eys” (2003)

大学院生をやっているというJennie Medinの復帰ソロ作。プロモーションで来日もしたらしい。博士号取得を目指してる割には余裕あるなあ、と感じてしまうのだが。

しかし、ソロ作とは言え、これは”Blank Paycheck”あたりのCloudberry Jamの音っぽい。音が薄めだから、Jennieのボーカルがぐんと前に出てくる感じはある。“too good(too good to be true)”から、これはやっぱりSwedishでしょ、というサウンド。“next lifetime”も、ポップスとロックが融合した絶妙の曲で、ちょっと骨太なJennieの声質が生きるね。“the world through my eyes”は、60’sっぽいバックの音作りだがしっかり現在の音。“you are not alone”なんかは、Swing out sisterなんかと共通した洗練さのある曲。テンションの効いたコードワーク、スネアの音が心地よい。この曲は好きだな。

“bitter end”“I just wanted you to know”“come on (take me far away)”も90年代のSwedish popsらしい、Cloudberryっぽい曲。でも、ひたすらにドライブ感で持っていくのではなく、どこかためがあって、落ち着いた仕上がりというか、ちょっとした貫禄を漂わせている気がする。“Some might say”“unbreakable”みたいに、アコースティックギター一本を軸に組み立てる曲でも、いい歌を聞かせてくれる。うん、気に入った。お勧めの一枚。