この頃の作品は評価も低く、すっかり忘れられているのだと思うが、サウンドはけっこう心地良いのだ。Dean Parks, Waddy Wachtel, Steve Lukather, Lee Sklarなどが脇を固め、ゲストボーカルにはTimothy B. Schmidt, J.D. Southerなんかも参加している。TOTOとかJames Taylorの”dad loves his work”あたりと共通する部分があるかな。
“Survival”の枯れた抜けきるカリフォルニアサウンドが素晴らしい。“You could’t been the one”あたりの、ピアノの音やツインギターなんかは、いわゆるウェストコーストサウンドが練れ切った時代の集大成的な音だと思う(いわゆるAORですかね)。“I don’t believe in miracle”なんかもRuss Balladが提供した良い曲で、これが”view from the ground”の成功につながっていく布石となっているわけかな。