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Solveig

Solveig, “Analog” (1999)

これがデビューアルバム。典型的な非BritishのEuropean pop soundである。この手の音に騙されつづける自分の軽薄さを呪ってもみるのだが、いかんせん心地良いのだからやむを得ない。歌は決して上手くはないが、ところどころSiljeっぽい声質は結構気に入っている。全曲自分で書いているので、song writingのセンスはあるんだろうな。しかし、本人はJoni Mitchellの影響を受けたと言っているようだが、そういう雰囲気は微塵も感じないぞ。

1曲目の“Detective”から威勢のいい音の作り。時代がかっていてちょっと笑える。しかし、邦題の「探偵気分で」って、そりゃそうだろうけど、何とかならんもんかね。2曲目の“What about my life?”ってのも、全曲同様の雰囲気で流れていくのだ。

3曲目の“You can look around”でがらっとタッチが変わるだが、なかなかいい感じのミディアムスローの曲だ。5曲目はひたすらポップな“Marie”。地元ではこれがシングルカットされたらしい。60年代ポップスっぽいというのかな?10曲目の“On a day like today”なんかは、やっぱりヨーロッパぽいなあと思うのだが、どことなくSwan Diveと共通するようなところもあって訳わからん。

総じて、わざとらしくもなく古目の音を作って郷愁さそってみました、ってな感じであろうか。しかし、このアルバム、日本では10万枚売れたらしい。みんな、騙されやすいねえ・・・。