The Pretenders, “Last of Independence” (1994)

これだけメンバーチェンジを繰り返しても、やはりThe Pretendersの音なのだ。意地の悪い見方をすると、初期Pretendersの後追いとも言えるような回帰も見られるアルバムではなかろうか。

しょっぱなの“Hollywood Perfume”から、ギターサウンド炸裂のChrissie節。“Night in my veins”は、のりのりでいい曲だと絶賛したいのだが、歌詞の対訳を見てちと赤面。自分の英語力の無さを呪う。“revolution”は、メロディーの音の運びとかギターのトーンとかがさりげなくケルティックで、いかにもPretendersっぽいのだ。

“All my dream”“I’ll stand by you”はいいロックバラードだと思う。それに対して、似たような感じではあるが“977”は、いまいち消化不良なような気がする。締めはBob Dylanの“Forever young”。これもいまいちですな。