開設者のリスナー遍歴

このページの開設者はSkyharborと名乗っている1965年生まれの男。以前住んだことのあるArizona州Phoenixの空港の名前、Phoenix Sky Harbor International Airportにちなんでいる。所蔵CDは600枚程度。約2/3が女性ボーカルものである。その他、読書、海外放浪ホッケー観戦などを好む。そんな私のリスナー遍歴を自分語り。

札幌での高校卒業まで(1965-1983)

小学校6年までは、クラシックしか聴かない妙なガキであった。それが一変したのは1976年の太田裕美「木綿のハンカチーフ」から。当時は、山口百恵・桜田淳子・森昌子はもちろん、岩崎宏美やらが一世を風靡していた時代である。アイドルとは言えない年齢だった太田裕美ファンなどいじめの対象になるに決まっているのであった。自分としては、そういう忌まわしい過去は「おれはあんなに若い頃から松本隆ファンだった。」などと記憶を変造するのである。

さて、中学時代はニューミュージックとか名づけられたフォーク全盛時代だった。でも、好きだったのは北山修と加藤和彦の「あの素晴らしい愛をもう一度」とか、かぐや姫・風系とか時代からは外れた路線だった。この頃にはもう既に下手っぴなアコースティックギターを弾いていたような気がする。

高校時代の最大の特徴は洋楽に走ったことだったろう。決定的だったのはCSN&Y“Deja Vu”を聴いたことであった。アコースティックギターでこんなことが出来るのかと、大いに感動したのである。ちょうど高校3年のときに、札幌でも”Best Hit USA”の放映が始まったり、CSNの再結成が行われたりで、非常にいい時代だった。邦楽で言えば、この頃はCSN&YからたどっていけるGAROやら「はっぴいえんど」やらを聴いていた。別の特徴と言えば、ブルーグラスに走り出したことだったろうか。Clarence Whiteというギター弾きが大好きだった。これが、大学時代に大いに影響する。女性ボーカルはと言えば、Linda RonstadtとかJoni Mitchellとかは既にこの頃聴いていたが、ねーちゃんボーカルに決定的にはまるところまでは行っていなかった。

東京での大学時代(1983-1987)

東京での学部学生時代は、勉強するためだったのか、音楽するためだったのか、よくわからない代物だった。とにかく聞きまくったのが西海岸もの。CSN&Yはもちろん、America, Eagles, James TaylorJackson Browne、The Byrds, Buffalo Springfield, Flying Burrito Bros.などなどなど。

女性ボーカルを立てて妙なブルーグラスのバンドをやっていた都合上、ねた探しのために女性ボーカルを多く聴くようになった。最初はEPOから入り、極めつけは渡辺美里“My revolution”だった。西武球場とか行ったもんなあ。The Pretendersを聴き出したのも渡辺美里の影響だった。

東京での大学院・勤め人時代(1987-1995)

大学院に入った頃、私にも遅れ馳せながらCD時代が到来する。現在のコレクションはこのあたりから始まった。相変わらず、EPO渡辺美里あたりを中心に聴いていたのだが、この頃にPat Methenyを聴き始めたことが大きな転機となる。Patとの共演が収められたSilje“tell me where you’re going”には打ちのめされた。自分で演奏することは辞めたので、聴くということに関してお気楽になれるようになったのも大きい。「女性ボーカルに関しては、生理的に心地よいものがすなわちいい音楽である」と、怪しげな悟りを開いたのである。

東急沿線の住人であったから、渋谷のCD屋にはよく通った。CISCO, WAVE, TOWER RECORDS…。このあたりは、試聴ブースにいいものを置いてくれていたから、新ネタの発掘には大いに役立った。Maggie ReillyBeth Nielsen Chapmanを知るようになったのも、そういったいきさつだった。

海外修行時代(1995-1997)

滞在記は別サイトに書いてあるのだが、CDが安かったからかなり聴きまくった。Joni Mitchellなんかをしみじみ聴けるようになったのは、やはり30過ぎてしまったからだろうかとも思われた。アメリカでは、ヨーロッパ系の音源が手に入れにくかったのが苦しかった。アメリカで売られているCDが、日本のもののように帯に解説が入っているわけではない。だから、試聴ブースはもちろん活用したし、ジャケット見て「えいやっ」と衝動買いとかっていう技も身に付けた。意外に外さないものなのだ。このページを開設したのも、アメリカ在住時の1995年の暮れごろだったと思う。いや、あまりに暇だったので・・・。

金沢時代(1997-2004)

日本に戻ってきてみると、スカンジナビア系のポップスが異様に売れていて、例外ではなく私もはまっている。Lene Marlinが出てきた年は、LeneとSiljeを生んだノルウェーを見たい一心で、わざわざ北欧に出かけたりもした。一方で邦楽回帰して白井貴子さんとか平松八千代さんなどの、ベテラン系の人を好んで聞くようにもなった。金沢では、輸入盤の購入はタワーレコード一辺倒。たまに東京に出ると、横浜やら渋谷まわりをしていた。

現在

関東在住。CDはめっきり買わなくなったが、池袋・渋谷・横浜のCDショップにはよく出没しているようだ。