これも金沢のタワーレコードの試聴ブースで聞いて、一発でやられてしまったCDである。メロウな曲調が特色で、丸められたコードワークがひたすら心地よい。さて肝心のChrystaのボーカルであるが、絶叫・熱唱型とは反対の力が抜けた歌い方なのだが、しっかりテクニシャン。いわゆる美声とはちょっと違うのに、ひたすらに心地よいのだ。一言で言えば大人なのです。
一曲目の“Forever”でのファルセットにすっと抜くところにいきなり感動。二曲目の“how it is”も上質のポップスである。六曲目の“summer’s gone”なんかも、コーラスの組み立てがお気に入りの曲なのだ。とにかく、仕事から帰って、ちょっと照明を落とした部屋で脱力しながらひたりたい、そういう一枚である。