Sixpence none the richer, “divine discontent” (2002)

久々に出てきた新譜。大半がNashvilleでの録音だ。前作と傾向に大きな差異はない。“Breathe your name”“tonight”と心地よい。しかしながら、前作における“kiss me”のような、「これで決まり!」というインパクトの強い曲は無いような気がする。

「は~っ?」っと思ったのが四曲目のイントロ。えらく懐かしく、「ぱくりか?偶然か?」との思いが頭をよぎったが、正解は純然たるカバー。原曲はCrowded houseが歌っていた“Don’t dream it’s over”。このカバーはさわやかに仕上がってしまっていて、音の暗さ・重さが印象的な原曲を若い頃に好んで聞いていた私としては、ちょっとさびしい気もする。

[2003.8.10追記] 最近何やら”Sixpence none the richer”で検索をかけて来る人が多いと思っていたのだが、この“Don’t dream it’s over”が、映画「10日間で男を上手にフル方法」(原題:”How to lose a guy in 10 days”)のCMでやたらかかっているからなのだろうか?調べてみると、この映画のサントラに収録されているのは、“Don’t dream it’s over”ではなく、前のアルバムに収録されていた“kiss me”のようだ。いったい、どうなってるの?

[2003.12.12追記] ふだん映画を見ない私ではあるが、二ヶ月ほど前のアメリカ出張の際の機内上映で、上記「10日間で男を上手にフル方法」を見てしまった。“Kiss me”はバスケの会場のシーンで使われていたが、“Don’t dream it’s over”は使われていなかった模様。日本の配給会社の作戦だったというのが結論のよう。