2000年発売のデビュー作で、グラミー新人賞を獲得したアルバム。もっとも、これ以前にC&Wシンガーとしての長いキャリアがあるので、デビューと言うのも実は語弊がありそうだが。アメリカンルーツミュージックの泥臭さを残したロックで、Sheryl Crowのマーケットを食い荒らそうかという見事なかぶり方と思って調べると、プロデューサーが一緒らしい。
1. “Your Lies” , 2. “Leavin'”, 3. “Life Is Bad”あたりが泥臭いロック全開の曲だが、私が心惹かれたのはむしろ 4. “Thought It Would Be Easier”, 8. “Dream Some”あたりの静かな曲。押し付けがましくなく、あっさりと、しかし聴き手を捉える歌というのは、意外に少ないもので貴重。アリゾナの車も途絶えた郊外の道端で、夕暮れ時に聴いてみたくなるね。