Perfume, “Electro World”

40を過ぎた中年男としては、「十代の女性など意に介さない」という態度を貫くべきかとは思うが、この人たちはどうにも気になります。昨年からのNHKの環境CMで「何者だ、こいつら?」とは思っていたのだが、先月のトップランナーを見てから「ひょっとすると、こいつら結構すごいかも」との感想を持った。「わーっ」という感じで見てしまったのが、この番組での“Electro World”という曲のライブパフォーマンス。「勢いあるなー。地力もバカに出来無そう。」という感じと、「曲面白いじゃん」という両面が、ないがませ。

そんな中で、当該番組でのインタビューと、日経トレンディの記事が理解の助けになった。YMOとか決して好きではなかったけど、テクノが当たり前に耳に入ってきてた我々の世代には、響くものがあるのかも。中田ヤスタカ氏をプロデューサーとするサウンド集団、という感じでみるのが正解のよう。トップランナー中の中田氏のインタビューというのが面白く、「三人それぞれの個性は?」という問いに対しての答えが、すべて声質に関するものだった。要は三人を「楽器」として捉えているということ。レコーディングでもこの指示が徹底されるらしい(熱唱しないように、椅子に座らされてレコーディングさせられる、など)。また、本人たちも、自分たちの役割がよくわかっていて、アーティスト然としていないところが面白い。

小室哲哉にしろ、つんくにしろ、プロデューサー・仕掛け人として成功して、そして飽きられていった人たちというのは過去にいて、今回もやがてはそうなっていくのだろうけれど、彼女たちにはいいパフォーマンス見せてほしいなあ。

ところで、中田ヤスタカさんは、金沢のご出身のよう。あの街からこういう人が出てくるのも、結構意外な気がしてます。