1998年に発売されたソロ作で、過去のヒット曲のセルフカバーを集めたベスト盤となっている。「フィーリング」、「中央フリーウェイ」、「海を見ていた午後」、「卒業写真」、「翼をください」などなどと豪華なラインナップ。
オリジナルの方が良かったんじゃないの?と思う曲が多いのだけれど、いい出来だなあ、と思うのが、「海を見ていた午後」。山手のドルフィンから見る海の景色がくっきり思い出される。「卒業写真」も柔らかい声とバックコーラスのアレンジが心地よい。「緑の季節」、「風船」もいいね。「翼をください」のソロバイオリンを軸としたアレンジは、Celine Dion (with Kryzler & Kompany)の“Fly”(鈴木保奈美、佐藤浩市、岸谷五朗、鈴木京香が揃い踏みしたフジのドラマ「恋人よ」の主題歌)を意識したものではないかと思われてならない。バイオリンを弾いているのが、葉加瀬太郎じゃないかとクレジットを確認してしまった私。答えは、加藤高志さんという方だったが。