メジャーデビュー盤らしい。基本的には、ギターバンドっぽく、しかしバイオリンなどを効果的に入れたアレンジが、私には結構心地よい。Leighの声は、ものすごく特徴的というわけでもないし、特に上手い訳でもないのに、なぜかはまってしまう。不思議だ。
一曲目の“We have forgotten”から、上手くはないが、いいギターバンドだという気にさせられる。二曲目の“Anything”は、薄いアレンジの上にLeighのキュートな声が乗ってくる佳曲。
秀逸なのは、四曲目の“Kiss me”。maj7を使って人をだますというよくある仕掛けの曲だが、その単純さがたまらない。この中で、Leighの伸び切らない声が、生理的な快感を与えているのだ。きれいな曲です。14曲目にlive versionが入っているが、こっちは歌い急いでいるような感じで、それほど良くない。
他に印象に残った曲としては、七曲目の“I can’t catch you”を挙げておこう。Leighは、声も細く、ちょっと不安定さを感じさせるけれど、とにかくいい!そういう点では、曲のタッチはだいぶ違うものの、ちょっとLisa Loebぽいのかな。13曲目の“There she goes”も、素晴らしい。