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Jackson Browne

Jackson Browne, “Saturate before using” (1972)

衝撃のファーストアルバム。 一番ヒットしたのは4. “Doctor my eyes”。ワタシ的には、2. “A Child In These Hills”、5.”From Silver Lake”あたりが好き。

しかし、なんと言ってもJBが天才たる所以は、デビューアルバムの冒頭に1. “Jamaica say you will”はを持ってきてしまえるところだと思う。ピアノ弾き語りで始まる曲だが、この曲が気にいって何十回と聞いていると、三番からかぶってくる裏でかすかに聞こえているアコースティックギターのバッキングがふっと気になりだす。ピ アノ・ベース・ドラムで十分厚い音の中、ふっと聞こえてくるアルペジオは、 明らかにフラットピックでつま弾かれたものであり、「クロスピッキング」と いう単語が頭をよぎる。気になりだすといろいろな発見があるもので、 何やらベースランのような音も聞こえて、しかも全部ダウンピッキングでたたきつけているようだ。ちょっと弦がびびり気味で、特に4弦開放のDの音で顕著。妙にシンコペートしたところも耳につく。これはあの人ではないか?そう思って 聞いてみると、決め手がある。二音同時にピックではなく指で引っかけているような音が聞こえるフレーズ。この奏法は、 Muleskinnerの”Dark Hollow”の中でも聞かれたやつである。

そう。この曲のバックのアコースティックギターは、ひそかにClanrence White。The Byrdsが”Byrdmaniax”でも取り上げています。