いきなりシーン最前線に踊り出たデビュー盤。ちょっとクラシックなアメリカンロックを地で行く音作り。ジャケットも、アメリカで田舎道を走ってる最中に突然現れた小さな田舎町のモーテルなんかを想起させる、いいアートワークだ。“Run, Baby run”から、Bob Dylanっぽいルーズな感じのロック炸裂。女性でこういう感じを出して、なおかつ様になる人というのは滅多にいないのだ。
なんといっても最高なのは、“All I wanna do”だろう。この曲は、日本でもアメリカでも、至るところで耳にした。それまで、Chrissie HyndeとかJoan Jettとかが、少しずつあけてきた風穴を、一気に突き破った感のあるスマッシュヒットであった。スライドギターがかっちょいいね。