Jackson Browne, “Hold out” (1980)

Jacksonにとって初となるビルボード1位獲得アルバム。私の大学一年の二学期は、もうこのアルバムにどっぷり、という時期で、忘れがたいアルバム。このアルバムがわかるようになった、ということが、自分にとってはちょっと大人になった、ということを意味する出来事だったように思う。

“hold out”のピアノとハモンドの絡むイントロから泣ける。“Boulevard”、単純ながらとてもかっこよいイントロから、上質のロックンロールへと流れ込んでいく。“Call ir a loan”のDavid Lindleyのギターも泣ける。また歌がいいのだ。そして、ピアノのイントロから始まる“Hold on Hold out”のかっこよさは、筆舌に尽くしがたい。

とにかく、色々なことが思い出され、キーボードを打つ手が止まってしまう、そういう一枚。音楽を聴くということは非常に個人的なことであって、他の人にはどうでもいい、どうにもわからない、と言っても、本人がいかんともし難い重みを感じてしまう一枚があったりするわけだな。