二枚目の“firecracker”。私はこれを聴いたとき、「やっぱり天才っているんだなあ」と思ったものだ。
一曲目の“I do”は、シンプルなアレンジのアメリカンな音。この人の歌詞の特徴は、単純な短文をきっちり韻を踏んで連続してたたみかけることで、詞を織り成していくっていうもののようだ。よくある感情を題材にしている分、下手すりゃ小学生の感想文風になってしまうとこなんだけれども、そこはやはり天才、ずっしり重いものに仕上げてくるよね。
三曲目の“Truthfully”は彼女としては珍しくpositiveかつstraightな内容の歌詞のかわいい仕上がりの曲で、とっても好きなんだけれども、同時にちょっとした違和感も感じてしまう。四曲目の“Let’s forget about it”もいい曲だ。アメリカにいたころ、この曲名と同じ言葉を口癖とする友達がいたなあ、などという個人的な記憶と結びついているんだけど。七曲目の“Wishing Heart”も大変好きな曲で、特にアコースティックギターのバッキングとドラムの乗りは大好きだ。たたみかけるような歌詞もいいね。ラストの“Guessing game”も結構不思議な曲で気に入っている。
なんといっても、これらの歌も、アルバムの音自体もアメリカ人にしかつくれない代物で、そういう意味でも大いに私のお気に入りなのだ。
ところで、二曲目の“Falling in love”の出だしはどこかで聴いたことありませんか?あたしはJames Taylorの”Sweet Baby James”にそっくりだと思ってしまった。