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Jewel

Jewel, “pieces of you” (1994)

フォークっぽい音の仕上げが光るソロデビュー盤。まずあら捜しなのだが、ライブ録音の曲が多いせいか、リズムがかなり走り気味で落ち着かない。“Adrian”あたりのピッチの落ち着かなさも、ちょっとどうにかして欲しい。

で、けなすのはこのあたりにしておいて・・・。表題曲の“pieces of you”“Little Sister”は、ギター弾き語り曲なのだが、このギターの感じはDavid Crosbyとか初期のJoni Mitchellに通じるものがあるな。ちょっとカントリーフレーバーの“Morning song”も気持ちのいい曲だ。Jennifer Kimballと共通する部分も感じる。

だんとつにいいなあ、と思う一曲が、“Near you always”。このギターは、未解析だけれど、オープンチューニング使っている模様。Jackson BrowneのアルバムでのDavid Lindreyのプレーというのが一番ぴったりと来る例えかな。イントロで一瞬Byrdsっぽいなと思ってしまったのだが、トーンとかフレーズの運びがPat Methenyっぽくもある。歌ももちろんいいね。