Victor移籍第二弾。前作ほどのインパクトは感じられないが、決して悪いアルバムではなく、「相変わらず良い」という表現が適切か。しょっぱなの“Get back together”なんかは、Bee Geesの”How deep is your love”っぽい音の運びで始まって、あとはSwing out sisterっぽく曲が展開していくという大人の音なのだ。“Trouble”なんかはブラジルっぽくもあり、「Nashville系」という括りに騙されてはいけない音の多彩さが目立つ。
そうなると、逆に単純な音が素晴らしくも感じられたりする。“You are my superstar”,“Mumbling a goodbye”のあたりは、メロディーの美しさが引き立つ曲。逆に勢いでもっていってしまう“We are two”も楽しげでいい。歌詞は最初は“We are two”なのに、最後は“empty chairs, broken cup, “に引き続いて“We were two”となってしまうので、決して単純に楽しい曲ではないんだけれど。“Now that I found you”あたりも余裕の感じられる曲でいいよね。