1996年7月に、VancouverからCalgary, Canadian Rocky方面を回った記録。要するに、アリゾナの猛暑から逃れてみたかったのだが、水はあるし、氷はあるし、山はあるし、日本人は大勢いるしで、妙なところで感動しっぱなしだった。
Calgary -->Banff --> Lake Louise --(Ice Field Parkway) -->Jasperに至るルートは、定番とも言えるもので日本人ツアー客が大勢います。私がBanffで何をしていたかというと、日本食屋を渡り歩くことでした。アリゾナでは寿司以外の日本食を食うのは、結構絶望的なもので....。
定番のコロンビア大氷原です。寒かった。本当に、氷が青緑なのです。
雪上車でここまで上がってくるコースがあって、かなりの便には日本人ガイドが同乗して日本で解説してくれます。しかし、英語の解説と聞き比べると、まったく逆の事を言っていたりする場合もあるので、注意が必要です。
定番のレイク・ルイーズです。本当に、水が青緑なのです。ちょっと観光地化しすぎているきらいがあるので、落ち着かないかもしれません。そういう人で時間のある人は、ここから一時間かけてLake Agnesまで登ってみるといいと思います。うって変わった静けさに心うたれることでありましょう。
カナディアン・ロッキーです。最後の日にJasper -> Calgaryを走破した際に、朝日に奇麗に栄えていました。
Trans-Canada Highway (Hwy 1)沿いに広がるYoho、Kootenay Parkway (Hwy 93)沿いに広がる Kootenayの両国立公園は、Banff -> Lake Louise -> Jasperを結ぶ幹線道から少し外れた西側にあるので、日本人ツアー客はまったく見掛けませんでした(レンタカー組を除く)。こじんまりとした印象ではありますが、静かに見れるし、私は気に入りました。
道端の獣出現率も、こちらの方が高いみたい。あたしは、子グマ同士がじゃれあっている周りに人間が群がっているという、大変危険な光景を目撃しました。親が出てきたら、どうする気だったのだ?
Kootenay国立公園内にある小渓谷です。非常に速くかつ狭い流れが、眼下数十メーターのところをえぐっています。左の写真は、落差数十メーターの滝を、真上から眺めたものです。涼しいし、水量は多いし、音はすごいしで、結構いけますよ。
Yoho国立公園内にある、落差が380mある巨大な滝です。写真ではスケール感がどうしても出ませんね。
バンクーバーに行って、非常になつかしいものを感じてしまった。アリゾナの住宅街では、二階建てより高い建物を探すのは一般に難しい。要するに、高層住宅ってのがないのである。それを久しぶりに見たものだから、とにかくうれしくて仕方がない。ちょっと、東京に帰った気分になったのだ。中国系の人口が多いので、街には結構漢字があふれていたし。
もう一つ懐かしかったのは、イギリス文化の影響が強いって事である。私はanti-Englishなのだが、それでも数カ月イギリスに居候していたからねえ。
アメリカに向けてカナダに出国したときの事。バンクーバーの空港は、アメリカ行きとそれ以外の行き先とで、ゲートが違うのである。どこの国でも、出ていく人には寛大だが、入ってくる人には厳しい。だから、気軽にそのゲートをくぐったのである。
ところがである。なんと、アメリカの入国審査がバンクーバーの空港内にあったのである。飛行機の中でのんびり入国関係の書類(ビザとかIAP-66とか)を準備しようと思っていたので、大慌てだった。この話を帰った後にアメリカ人にしたのだが、やはり大笑いしていた。だって、入国審査をくぐった後の待合い室は、事実上アメリカだものね。
例えば、ハワイは日本人観光客が多い。でも、日本の税関の出店をホノルルの空港内において、入国審査をやってしまいたいと言ったら、アメリカは許可するだろうか?とてもそうは思えないだけに、単なる笑い話では済まされない何かを感じてしまったのである。
実は、この旅行、かなり泣きました。
出発前に実験の固め打ちをしたせいか、Vancouverについたその晩にすでになんとなくだるく、翌晩は完全に朦朧としていました。気温が急に変わったせいかも知れません。とにかく、帰る前日くらいになって「全快したかな」と思ったくらいでした。の割には、随分車も走らせたし、かなり危険であったな。
Calgaryを出て三日目に、一日に三回boost-upを頼む羽目に陥りました。幸い、二回は宿のパーキングで、レンタカー会社の事務所の側なのでそう大変でもありませんでしたが、問題だったのはもう一回。日没後で、しかも町中ではあるが宿からは少し離れたところでした。しかし大変運の強いことに、日系の方の家の前であった。地元事情に明るい日本語を使える方が助けてもらえたわけです。
この時期の宿代は、混んでいる上どこも高いです。私は、直接電話で交渉したので、これに大層時間を食いました。