1996年8月にYellowstone国立公園を訪れたときの記録。
まったくもって、けものランドだった。温泉場だってのに、日本人が少ないってのにも驚いた。旅行中遭遇した日本人は、アメリカ在住の人が多かった。Grand Canyon + Las Vegasのように、他に組み合わせる観光地がないからかもしれない。
入り口となるJackson Holeの街の田舎さ加減も、結構笑えるものがある。アメリカの良さは(イギリスもそうだったが)大都会ではなく、田舎にあると私は思うのだ。New Yorkも、LAも確かにエキサイティングかもしれない。でも、身の安全の確保に神経をすり減らす分に見合うだけ、得られるものが常にあるのだろうか?
Yellowstoneは、Wyoming, Idaho, Montana三州にまたがる巨大な国立公園であり、1872年にアメリカ最初の国立公園となった。総面積2,219,823エーカー(約9,000平方キロ)。隣のGrand Teton National Park(約1,200平方キロ)とあわせ、一大ワンダーランドを形成している。日本人にとってはさほど珍しくないが、温泉が湧く・ロッキー山脈がちょっとかかっている等、アメリカ人にとっては見応えのある土地らしい。自然動物の宝庫でもある。
公園中のいたるところにいる愚鈍な奴等。左は道端で木にむしゃぶりついているところ。群をなしているところを数多く見たが、親子連れの奴等はけっこうcute。
1988年の大規模な山火事の跡は、1996年時点でも生々しく残っていた。日本でも大きく報道されたから、ご記憶の方もいらっしゃるかも。公園のポリシーとして、植林等は行わない方針だと聞いた。でも、立ち枯れた木々の下で、着実に若木が育っていたのが印象的。
Yellowstoneの最大の売りといえば、この間欠泉。これは、"Old Faithful"という、70-80分の安定した短い周期で吹き出すもの。平均高さは、40m程だそうだ。他にも、数年おきに、とてつもなく高いのを吹き上げる奴もあるらしいが、運に恵まれなかった。
しかし、写真で見ると、雲だかお湯なんだか、よく分からんよね。
何やら石灰岩が析出して、つららのようなものとか、テラスを構成したりするんだそうな。
私には、なにやら硫黄分が影響しているように見えたのだが、どうなっていたのだろう。私は地学のプロではないが、結晶成長は守備範囲内であったはずだ。こんなことでいいのであろうか。
緑色した温泉。深いところほど、色が濃くなっている。多分、カナダの氷河とか湖と同じで、石灰岩の微粉による光の吸収が色と関係するのだろう。
しかし、このすぐ隣にあったYellowstone Lakeは、緑色ではない。どうなってるんでしょう。
Grand Teton国立公園は、Yellowstone国立公園に隣接している。世界で山の連なり方が一番美しいとさえ言われることのあるGrand Tetonを、Jackson Lakeの手前から眺めたところが左の写真。
ちなみに、Yellowstone国立公園は「なるべく自然に手を加えない」という運営ポリシーが感じられたが、Grand Teton国立公園は「多少、豪華なリゾートを」という運営ポリシーを持っているような印象だった。要するに、宿泊等の施設が立派であるということ。