鈴木祥子 「あたらしい愛の詩」 (1999)

ここ数カ月ほどハマっているのが鈴木祥子さんだ。この人は天才だと思う。SOYへの楽曲提供で知ってはいたのだが、ソロアルバムを聞くと、あらためて圧倒されてしまう。
本作は、80年代洋楽へのオマージュみたいなキャッチコピーがついていたと思うのだけれど、なるほどそれらしい仕上がりだ。1. 「この愛を」を書いたときに彼女の頭にあったのはBruce Hornsbyの”The way it is”だったに違いない。“二人はとても似ていたので恋することは簡単でした”から始まる歌詞も絶妙で、実らなかった若き日の自分の恋を思い出すのだった。
もう一曲佳曲を挙げておくと5. 「愛は甘くない」だろう。メロディーの運びも佐橋氏のギターも自然で心地よく、なにより文体を変えて“愛は甘くないんであると歌詞を締め括るセンスがすごいのだ。必聴。

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