Canadian Misc.

My Favorite Female Singers

Canadian Misc.

このページでは、それぞれ単独のページとして独立させるだけの内容がないカナダ系の女性シンガーたちを一挙に紹介。Chantal Kreviazuk/ Avril Lavigne/ Lillix

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Chantal Kreviazuk

"Under These Rocks And Stones" (1996)

なんで、このアルバムのレヴューを書いていなかったんだろう?久々に引っ張り出して聴いてみると、なかなかすごい人です。これがデビューアルバム。1. "God Made Me"を聴くと、「オルタネだねえ。ぶちぎれ加減が足りないAlanisかねえ」とか思うのだが、一転してきれいな音の運びの2. "Surrounded"なんかが続いたりすると、「こいつ、すごいかもしれん」と思わされるのだ。3. "Don't Be Good"あたりにはLisa Loebっぽい自由さを感じてみたり。6."Imaginary Friend", 10."Actions Without Love"もいいバラードだ。こうやって聴きなおしてみると、(Joni MitchellとかRickie Lee Jonesほどではないにしろ)音楽性の幅広さに驚きの一枚。二作目以降をなぜフォローしていなかったのかとひたすら後悔、私的CD want listの筆頭に一気に躍り出ました。[初出:2007.3.10付けblog]

Avril Lavigne

いわずと知れたガールズロックの旗手に成長した。デビュー時17歳だったそうだ。カナダのオンタリオ州の人口5000人の小さな町で育ったと言う。Michelle Branchといい、アメリカでもシンガーの低年齢化が進んでいるようだ。まだまだ「作られた」存在だと思うが、これからどうなっていくかが楽しみだ。

"Let go"(2002)

デビューアルバム。"Complicated"が日本でも当たって、テレビCMを見た人も多いはず。気に入ったのは、三曲目の"sk8er Boi"。この曲は、声質やら80年代前半を意識したアレンジのせいだろうか、NenaとかGo Go'sを思い出されてしまう。なにせ30代もどん詰まりという年齢の私ゆえ、同世代のファンとは異なり、そういうところについつい注意が向いてしまうのだ。

"Under my skin"(2004)

立派に成長した二枚目。プロデュース陣も、かなり入れ替えたようだ。実際良く売れたし、これで人気は定着したのだろう。"Take me away"みたいな重い音の作りでも、なかなかさまになっている。"Together"は、なんとなくいいなあ、という曲。"He wasn't"は、前作で言えば"sk8er Boi"みたいな曲だ。以上の二曲の声質・歌い方から痛烈に思い出されたのが、リンドバーグの渡瀬マキ。"Nobody home"も好きな曲想で、これからはLene Marlinをふと思い出した。"Fall to pieces"あたりをさらりと歌えるのも、やはり才能か。"Freak out"みたいな曲では、北米系のgirl's rockのいい継承者だっていう匂いをぷんぷんさせている。前作でのAvrilを「作られた存在」と書いたが、着実に実績を積みつつそれから抜けていけそうな予感を持たせてくれるね。[2005.4.18暫定追加]

Lillix

カナダはBritish Columbia州の山間にあるCranbrookという小さな町の出身らしい。デビュー盤は大好きで良く聴いたけれど、今となっては記憶も薄れてしまったバンド。Marverikレーベルの内紛のあおりをくって、大変みたいですね

"Falling Uphill" (2003)

輸入盤を購入したのだが、カバーに「マドンナの認めた」バンドだとの日本語の紹介文のシールが貼ってあった。しかし、別にマドンナに認めてもらうまでもなくすごいバンドなのだ。インスト面でだいぶサポートメンバーも入っているので過大評価もいけないのだろうが、自分たちで曲も書けるし、なにより完璧なコーラスワークを誇る実力派。お子様ガールズロックとあなどってはいけない。これを聴いて、Avril Lavigneなんかは、私の中ですっかり霞んでしまった。(実際彼女たちは、インタビューなどで同じカナダ出身のAvrilのことをかなりこきおろしている。)

音の作りとしては、西海岸系のアメリカンハードの王道を行く、という感じだ。しょっぱなの"Tomorrow"のサビから、そのコーラスワークに圧倒されるのだ。続く"Quicksand"でふと思い出したのがBanglesだった。"It's about time"あたりは、いいミディアムテンポのポップロック。それにしてもコーラスはすごいな。"Sick"なんかは、演奏がタイトなので「どれどれ」と思ってクレジット見てみると、サポートメンバーは入っていないじゃないか。これにはびっくり。超絶技巧もない代わり、ツボはしっかり押さえられていてリズムがいいのだ。この曲が、このアルバムではベストかな。続く"Invisible"も、キーボードがメインのちょっと洗練された感じの曲。こんな曲までこなせるかなあ・・。

とにかく外れのないアルバムなのだ。ポップなメロディラインと、ちょっとハード目で厚い音の作り、そしてそれをしっかり支える演奏力、と欠点が見当たらない。今後も大きく育って欲しい、わたし的には期待の超新星だ。アメリカンハード好きの皆さん、これは「買い」です。[2003.8.10初版]

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著者:skyharbor (email: skyharbor+mail.goo.ne.jp <-- +を@に置き換えてください)