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鈴木祥子

鈴木祥子、「私小説」(1998)

1990年代後半の祥子さんは、ワタシ的には一番ツボにはまる時期なのです。しかし、曲によって好き嫌いが大きく分かれるこの一枚は、非常に微妙な作品ではあります。
このアルバムで一番好きな曲は、2.「プリヴェ」。後年のライブ盤”I was there, I’m here”でのピアノ弾き語りバージョンが素晴らしいのですが、70年代SSWのテイストを出してるこのテイクも素晴らしい。
1.「完全な愛」は、初期ガールズポッポス路線の香りを残した一曲でちょっとはじけきらないでしょうか?3.「だまってそばにいる女」あたりは、EaglesとかNeil Youngとか、70年代の西海岸アメリカンロックっぽい音の作りが面白い。クロウハンマーっぽいバンジョーの使い方は、ちょっとワタシ的には許し難いですけど。7.「依存と支配」は、ある意味問題作で、イカレきった歌詞が大好き、でも音が大嫌いという本当に微妙な一曲です。8.「ただの恋だから」はカーペンターズっぽく仕上げた曲ですが、やはり祥子さん上手いなあ、と納得してしまう曲です。10.「日記」はミディアムテンポのロックしてて、これまたいいんですよねえ。