Donna Lewis, “now in a minute”(1996)

Debut盤。かなり話題を呼んだようですが、当時滞米中で情報収集力が落ちていた私は気づいておりませんでした。

3. “I Love You Always Forever”は、やはり名曲でしょう。これに対して、5. “Simone”,7.“Agenais”, 11. “Silent world”あたりの、バックの音を薄くしたスローバラードもいい。後述の”Be still”(2002)への流れの布石として捉えてみると、これらの曲の意味というか、彼女の本当の強みとするところががわかってくるような気がする。

Donna Lewis “Be Still” (2002)

“now in a minute”(1996), “Blue Planet”(1998)とヒットを連ねてからのしばしの沈黙を破る一枚。Atlanticレーベルと決別し、自主プロデュースでの発表。TowerやHMVの店頭でも遭遇しないので彼女のサイトから直接購入するしかないかな、と思っていたところにiTume Music Storeでの取り扱いが始まっていたので購入してみた。

彼女の初期作品はダンスチャートで強く、踊れるポップスという印象が世間的には強いのかもしれない。これに対して僕は以前のレビューでは「打ち込み系の割にはアコースティックなのが彼女の魅力」と書いた。本作はピアノを中心とするキーボード一台だけがバックという曲ばかりで、どっぷりアコースティックなのだ。評価は分かれると思うが、とてもよい作品だと思う。微妙にケルトっぽい音作りが混じる彼女のソングライティングの才能と、独特の声質がしみてくる。印象に残るのは、“Be Still”,“Moonbeam”, “Hands”のあたり。

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Donna Lewis, “Blue Planet”(1998)

二枚目の”Blue Planet”。私にとっては1998年に購入したアルバムの中では三本の指に入る当たりの作品でした。

まず、1. “Will Love Grow”にころっといってしまいました。maj 7系のコードでつないでいくという、極めて単純な仕掛けだったんですがね。2. “I could be the one”も、popで気に入ってしまいました。9. “Lay me down”, 11. “Take me home”も良いよ。