Sheryl Crow, “Live from Central park” (1999)

セントラルパークのライブと言えば、Simon and Garfunkelでしょ、と思うあなたは古い人です。このライブは、Eric Clapton, Chrissie HyndeSarah Mclachlan, Stevie Nicks, Keith Richardsらの豪華顔ぶれでのライブ。

しょっぱなの“Everyday is a winding road”から大変かっちょいい。これは日本ではジーンズのCMかなにかでかかっていたのではなかったか(日産シルビアが正解のようだ[2005.3.1追記])?“Gold dust woman”はStevie Nicksの持ち歌だけど、やっぱりいいねえ。“If it makes you happy”も売れた曲だが、これをChrissie HyndeとSherylが、がっぷり組むかのように歌ってるのは感動ものだ。“happy”での、Keith Richard, Chrissie Hyndeとの揃い踏みも、テレキャスの似合う三人だったのだろうと想像がふくらむ。かと思うと、全くカラーの異なるSarah Mclachlanとも、“The difficult kind”で、ちゃんと噛み合ってるところが面白い。“White room”のClaptonは貫禄と言う以外ないね。これにはSherylも霞みますわ。

Sheryl Crow, “Sheryl Crow” (1996)

この一枚も大当たりで、これに納められた曲はCMなどでもずいぶん取り上げられた。私はどうしても、初対面の強烈さから最初の一枚を「この一枚」に挙げてしまいがちなのだが、このアルバムの方を「この一枚」にふさわしいと挙げるファンは多いと思う。とにもかくにも、けだるさも、疾走感も、泥臭さもごった煮の、アメリカンロックな一枚。

誰もが聞き覚えがありそうなのが“It makes you happy”や、“Everyday is a winding road”だろうか。特に後者は、アメリカの州の外れあたりのフリーウェイを爆走しながら聞きたい一曲だ。“Maybe angels”とか、“A change”のあたりもとても良い。快作です。

Sheryl Crow, “Tuesday night nusic club” (1993)

いきなりシーン最前線に踊り出たデビュー盤。ちょっとクラシックなアメリカンロックを地で行く音作り。ジャケットも、アメリカで田舎道を走ってる最中に突然現れた小さな田舎町のモーテルなんかを想起させる、いいアートワークだ。“Run, Baby run”から、Bob Dylanっぽいルーズな感じのロック炸裂。女性でこういう感じを出して、なおかつ様になる人というのは滅多にいないのだ。

なんといっても最高なのは、“All I wanna do”だろう。この曲は、日本でもアメリカでも、至るところで耳にした。それまで、Chrissie HyndeとかJoan Jettとかが、少しずつあけてきた風穴を、一気に突き破った感のあるスマッシュヒットであった。スライドギターがかっちょいいね。