Avril Lavigne, “Let go”(2004)

立派に成長した二枚目。プロデュース陣も、かなり入れ替えたようだ。実際良く売れたし、これで人気は定着したのだろう。“Take me away”みたいな重い音の作りでも、なかなかさまになっている。“Together”は、なんとなくいいなあ、という曲。“He wasn’t”は、前作で言えば“sk8er Boi”みたいな曲だ。以上の二曲の声質・歌い方から痛烈に思い出されたのが、リンドバーグの渡瀬マキ。“Nobody home”も好きな曲想で、これからはLene Marlinをふと思い出した。“Fall to pieces”あたりをさらりと歌えるのも、やはり才能か。“Freak out”みたいな曲では、北米系のgirl’s rockのいい継承者だっていう匂いをぷんぷんさせている。前作でのAvrilを「作られた存在」と書いたが、着実に実績を積みつつそれから抜けていけそうな予感を持たせてくれるね。

Avril Lavigne, “Let go”(2002)

デビューアルバム。“Complicated”が日本でも当たって、テレビCMを見た人も多いはず。気に入ったのは、三曲目の“sk8er Boi”。この曲は、声質やら80年代前半を意識したアレンジのせいだろうか、NenaとかGo Go’sを思い出されてしまう。なにせ30代もどん詰まりという年齢の私ゆえ、同世代のファンとは異なり、そういうところについつい注意が向いてしまうのだ。