Julia Fordham, “Swept” (1991)

これも良いアルバム、大人の音です。1. “I Thought It Was You”, 2. “Patches Of Happiness”, 3. “Swept”, 4. “Rainbow Heart”とアルバムの前半は外れなしの隙のない出来。 8. “As She Whispers”あたりは個人的には好きな曲調ではないけれど、すごいということはわかる。10. “Tied”で、ずっしり重いバラードを歌い上げて静かにアルバムの幕を引いていくのです。

Julia Fordham, “Porcelain” (1989)

これが二枚目なのだと思うが、ややうるさい音作りだった一枚目からうって変わって良い大人の音に仕上がっている。ボーカルの良さをフルに引き出して、広がりのある音世界を作るアレンジが光る。

タイトル曲である2. “Porcelain”はさびのメロディーが何か他の曲とそっくりなのだが思い出せない。でも、良い曲だ。Juliaのボーカルの良さがフルに引き出されている。6. “Manhattan Skyline”はメロディーもいいし、開放弦を多用したアコースティックギターのストロークも良い。8. “Towerblock”はスローバラードだが、サビで高音に抜けるフレーズを柔らかく唄いきっているあたりは圧巻。9. “Island”も深みのあるいい曲。

Julia Fordham, “Falling Forward” (1994)

まるで80年代のJoni Mitchellじゃないか、と思ったら、(当時の)Joniの旦那のLarry Kleinプロデュースだったという一枚。また、声質も似ているのだ。この人の声には特徴があって、好き嫌いも激しく分かれるようだが、僕は好きだな。

1. “I Can’t Help Myself”、8. “Love & Forgiveness”あたりが、特にJoni Mitchellっぽいつくり。タイトル曲の3. “Falling forward”のさびのあたりはすごい。9. “Honeymoon”は、ピアノ(+うっすらストリング)のバックに、圧倒的な歌唱力で歌いこんでくる曲で、素晴らしいのだ。6. “Different Time, Different Place”あたりも好きかな。アルバムを締める11. “Safe”も素晴らしいバラード。