Crosby, Stills and Nash東京公演@NHKホール(1991/4/22)、東京厚生年金会館(1991/4/25)

1981年にCSNを聴き始めてからちょうど10年。来日が決まったときは狂喜乱舞しました。東京公演を二日見に行ったのだが、一日目はStillsの調子がいまいち、二日目は絶好調と波の激しさを見せていた、しかし、とにかく素晴らしかった。「聴く人」としての原点を、そして音楽からは切り離されて存在できない自分の在り方を確認した二日間。ライブで物販にほとんど手を出さないワタシですが、このときのリーフレットは手元にあります。

GAROライブ@江古田マーキー(1983/07/07, 07/09)

1983年春に大学入学のため札幌から東京へ出てきた。北海道にはない梅雨が天敵だった。そんな時期、丁寧に読んでいた「ぴあ」にGAROの再結成ライブがあるとの記事を見た。西武池袋線に初めて乗って、行ってきました江古田マーキー。蒸し暑い中、列に並んで開場を待った記憶がある。
この再結成は、マークこと堀内護とトミーこと日高富明によるもので、ボーカルこと大野真澄は参加していない。しかしそれでも、アコースティックギターワークとコーラスは素晴らしかった。彼らはそのあと何回かマーキーでライブをやったようだ。
しかし、それも日高さんが1986年に亡くなって終了。NHK-BSのフォーク番組なんかを見ていると、「もし日高さんがいたら、GAROもこういう番組に出ていたかもしれないのになあ」などと思う。

白井貴子ミニライブ@富山県久光町夏祭り(2000)

石川県に住んでいた2000年の夏に、富山県福光町の夏祭りに来たところを見にいった。町の中心を流れる川の岸にステージが組まれて、それを対岸から見る形になっていた。それまで気にはなっていたもののCDを真面目に聴いたことはなかったのだが、これをきっかけに一気にのめりこんだ。生ギター2人+白井さんの編成で、”Chance”なんかをやっていたのを覚えている。

アースボイスコンサート@武道館 (1992)

武道館で大規模な環境系のコンサートがあったことがある。新聞やぴあ等の前宣ではJames Taylorの出演を前面に押し出していたのだが、行ってみるとJamesの出番は数曲、あとはギタリストのLee Ritenourの独壇場だった。ワタシは大いに怒り狂ったのだが、会場から出てみると他にも怒り狂っている人がいて安心した。

今になって調べてみると、Michael McDonaldがいいパフォーマンスしてたりするんだけど、James Taylorの名前がさっぱり出て来ない。Ivan Linsもいたはずなんだけど、やっぱり検索にかからないなあ。

鈴木祥子ライブ@Saravah東京(’12/12/15)

鈴木祥子さんを聴き始めて、7-8年?一度もライブに行っていなかったのだけれど、今日ついに実現。クリスマス・アルバム発売にちなみ、10年ぶりとなるクリスマスライブだったそう。100人程度の小さなキャパのハコだったのだが、中年男性がうごめく異様な光景?まあ、自分も立派にその範疇です。リラックスした雰囲気なのは良いのですが、ちょっと緊張感の無さも感じられたのはちょっと残念。

で、祥子さんです。やっぱりすごかったですね。特にピアノ弾き語り曲、ピアノのタッチが重いのです。”Little love”とか「愛はいつも」のような初期作品は、当時の声、当時のアレンジだとあまり魅力的だと感じないのですが、これを今の声で、ピアノ弾き語りでやられたりすると、もう参ってしまいました。

あとは、「鈴木祥子の作曲講座」も面白かった。ベースラインが半音進行になるのは教会音楽に多く、これはオルガンではベース音をペダルで奏でていただろうとの説。洋楽にはこの影響を受けたものが多く、S&Gの”Bridge over troubled water”や、Carole Kingの”Locomotion”などを題材に取りながら説明してくれたのでした。

クリスマス・アルバムからの曲もどどっとやっていたようですが、ワタシは多分買いません。オリジナル・アルバムで、がっつり勝負して欲しいなと思います。次の快作が出た頃に、また聞きに行きたいですね。

Evanescence Japan Tour 2012 横浜公演 (2012/02/08)

2012/02/08 パシフィコ横浜 国立大ホール

ワタシの趣味の本筋からは外れるのですが、妻のお伴でEvanescenceの来日公演に行ってきました。思い起こせば、大きな室内ホールでのコンサートというのは、ほぼ20年振りです。それでwikipedia的な分類ではゴスメタルのEvanescenceですよ。。。

結論から言うと、非常にいいライブでした。Amy Leeは、やはりただ者ではないボーカリストで圧倒されました。印象に残るリードギターが全く無いというHR/HMとしては異色の構成も印象に残りました。

しかし、客の入りは6割程度。昨年出した新譜はビルボードのトップを取ってますから、そういうアーティストでさえこの程度の動員しか出来ないということに、洋楽全盛時代を知るワタシは非常に驚きました。あと、久々のホールコンサートで驚いたのは、照明・映像技術の進歩です。客席をライティングするのは、観客を煽るという効果があるのだと聞きましたが、いまや大照度のLEDやらが客席をスキャンする時代。年寄りは目がチカチカしてかなわんと思ったのでありました。

白井貴子ミニライブ@横浜・日本大通り (2010/6/6)

横浜関内の日本大通りで行われた、TVKの「2010 秋じゃないのに収穫祭」という催しの一部として行われた、白井貴子さんのミニライブに行ってきました。

歩道上に設置されたミニステージで行われた30分の短いものでしたが、それなりの人だかりが出来てました。客層は、昔からのファンよりさらに上だろう、って方々も多く、植樹祭などの社会活動の中で広がったファン層なのだと推察しました。

演目は覚えてる範囲で5曲。”Chance”, “Yes”, “Princess Tiffa”, 「森へ行こう!」, 「元気になーれ」。かなりグダグダ感が漂っていたのは、催し物の性格上、仕方のないことであったか?私としては、歌よりむしろ、ホンチ・ナンチのギター陣二人のプレイを面白がってました。

最後に。。。後ろの携帯カメラでばしゃばしゃ取ってたおっさん、確かにオレは長身で邪魔だったかもしれんが、オレの肩の上に携帯乗せて写真撮るのはやめてくれ。

takako100606

白井貴子ミニライブ@横浜日本大通り(2007/11/4)

横浜の日本大通りの仮設ステージであったミニライブに行ってきた。TVK ’07 秋の収穫祭、神奈川県民の役得ですね。わずか30分のステージながら、ナマで白井さんを見たのは7年ぶり、感激なのである。5mくらいの至近距離から見たんだが、意外に小さかったなあ、白井さん。

(ご主人の)本田清巳さんとの二人ステージ、3曲+0.5曲x2が聴けました。“Chance!”, 「元気になーれ」, “stand up boy”がフルコーラス、次のCrazy Horseの再結成盤に入るという“It’s my rock”, 「ふるさとの風になりたい」がワンコーラスずつ、ってとこでした。

非常にゆるゆるのステージなのですが、非常に良かったのです。笑顔キュート系の白井さんに騙されたところはあるのかも。

渡辺美里ライブ@横浜新港埠頭 (2007/7/29)

ある日妻から「これ行っておいでよ」と手渡されたのは、横浜・新港埠頭での渡辺美里のライブのチケットだった。20年続いた西武スタジアムでのコンサートに一昨年区切りをつけての、新たな夏の定期ライブらしい。86年の第一回から何年か西武スタジアムに通った僕としても、15年ぶりくらいの彼女のライブだ。で、どういうライブだったかというと・・・

美里さんはほんとに上手くなったなあ、という印象。高音域の伸びは、さすがに落ちたか。大江千里系の曲の人気は根強く、小室系の曲は”My Revolution”を除くとさっぱり、ということもわかった。しかしもっと面白かったのは、観客ウォッチ。「君達、渡辺美里以外の音楽をほとんど聴いてないでしょ」という感じで、宗教の集会にまぎれこんでしまったかのようだった。問題発言なのは承知で書くが、このファンが20代までの彼女を育て、このファンが30代以降の彼女を駄目にしたのだと痛切に思う。(自分も含めてだが)アーティストを育てられるような実力はないファン層だったということだ。白井貴子さんとかEPOとか、僕が今いいなあ、と思うベテランたちは、良くも悪くも古くからのファンを裏切るような、音楽的な大転換をしている。成長しないからついてくる、あるいは成長することで離れていくファンより、成長してもなおついてきてくれるファン・成長したからこそ新たに付くファンを大事にすれば、きっと違う展開があるのに。

しかし20年前に高校生くらいだった彼ら・彼女たちが子連れで来てるのを見ると感慨深い。僕が一緒にスタジアムライブに行っていた人たちとは音信不通になって久しく、既にこの世の人でなくなっている人さえいる。そう考えると、僕があの日見ていたのは、渡辺美里でも観客でもなく、きっと自分自身のこの20年だったんだろうな。

Rachael Yamagata東京公演@渋谷Quattro (2005.2.1)

またも当日券での入場。オールスタンディングはしんどいのだけれど、ステージとの近さはやはり捨てがたい。まだ一枚しかアルバムを出していないため1時間半にも満たないステージだったが十分堪能できた。一曲目に“Letter ahead”、二曲目に“Be be your love”と好きな曲が早々に出てしまったため、このあと一体どうなるんだ、とやや心配になってしまったが、十分収穫のあるステージだった。

アルバムからは、ピアノ弾き語りに本領を発揮する人だとの印象を持っていた。もちろんこれは間違っていないし、弾き語り曲は楽しめた。song writingがすごいのは、改めて痛感させられる。しかし、である。楽器から離れてマイクの前にしっかりと立ちシャウトする姿に、私は魅かれてしまうのだった。この人の声はハスキー系なのだけれど、Janis Joplinを彷彿とさせるシャウトが本当にすごい。そういうわけで、一番印象に残ったのは“Worn me down”。どうにも嫌いだったが、何故か気になった詩を専攻していた友達のことが題材だとMCで言っていたようだ。私の耳にはこんな風に聞こえた。「本当に可愛い人で、私はその子のことが嫌いで嫌いで、気づいたらこんな歌を書いていた」んだそうだ。

さて、Rachaelのキャラなのであるが、ステージ上でタバコをふかし、f-wordこそ使わないものの汚い言葉を連発し、それなりに不良しているのだが、なぜか可愛さを感じる人だ。今回うなずけなかったとすると、それはバンドの構成か。バイオリンとチェロが入ったいたが、どうも存在意義が感じられない。ギターはどうも役割を理解してるとは思えないプレー。ただし、ドラムとベースは良かった。ちなみに、ベースはRachaelの従兄弟なのだそうだ。

次作が当たれば、もうクアトロなんかでは見れないかもしれない。でも、次の来日が今から楽しみになってしまうライブだったのは間違いない。

Lisa Loeb東京公演@渋谷Quattro (2005.1.20)

私にとっては、富山の夏祭りでやってきた白井貴子さんのステージを除くと、まともなライブに行くのは1996年にPhoenix, AZで見たJames Taylor以来、さらに日本でとなると1994年以来の出来事なのだ。当然Quattroなんて初めてで、外タレ(死語?)の来日公演も随分様変わりしたな、と痛感したのだ。

しかしいいステージだった。最新作と”Tails”からの曲が中心だったようで、”firecracker”からの曲が少なかったのは残念だったが。“Fools like me”,“Stay”あたりが特に印象に残る。Lisaはちょっと舌足らずながら、私には非常にわかりやす英語で、とにかくしゃべりまくっていた。Lisaのギターは、ストロークはいまいちだがアルペジオはミスなくしっかりピックで全音拾っている。歌いながらあれだけできるのか、とちょっと尊敬。そして非常に印象に残ったのが唯一のサポートメンバーのMatt Beckのプレー。Lisaがアコースティック、Mattがエレクトリック担当なんだが、非常にいいサウンドに仕上がっていた。

終了後にしっかりサインなど貰ってしまったのは、直前に40歳に達していた私としてはやや恥ずかしい点なのだが、まあよしとしよう。いいステージでした。

Swing out sisterライブ@NHKホール (1990/02/25?)

日付はネット検索で出てきたもので、確実な記録が手元にあるわけではありません。

確かKaleidoscope WorldのツアーをNHKホールで見た。レパートリーが少なかったからか、インストの曲でCorrine Dreweryが踊っていた。やめて欲しかった….。やはりホーンをシンセなんかで置き換えられてしまうと雰囲気出ないし、ボーカルもライブではあまり良くなかったし、やはりSwing outはCDで聴くものだと思った。レパートリーが増えた今となっては、事情も違うのだろうけどね。

Noa東京公演@天王洲アイル・アートスフェア(1994秋)

1994年秋に天王洲アイルでのライブに行った。ライブでは、ギターと二人だけのアコースティック編成だったが、リズムが全然CDとは違っていたのに、多少面食らった。おそらく、この日に聞かれたリズムが彼女本来のリズムなのであって、CDの方ではPat Metheny Groupのリズムの枠の中にはめられてしまっていたということなのだろうと思う。

James Taylor concert@Desert Sky Pavilion, AZ (9/24/1996)

アリゾナ在住中の1996年の秋、Desert Sky Pavillionまで、研究室の院生だったEugine君と見に行った。野外ステージだったんだけど、James Taylorを聞き始めて15年目、感動したなあ。しかし、このEugene君も自分でギターを弾く人だったが、このJames Taylorのコンサートに行く車中で私がThe PretendersのCDをかけていたら、「俺も好きなんだよ」と。James TaylorとThe Pretenders両方を好きな支離滅裂な趣味の人間など自分くらいだろうと思っていたが、まさか職場の同僚がそういう人だとは思わなかったなあ。