「セブンティーン」のコンテストがきっかけで、「白井貴子の妹分」として1985年にデビュー。1980年代後半というのは、まさにこのお方の時代だった。しかし、90年代半ば以降に急激に失速。教祖であり続けることを自ら断ち切って、新しい世界を拓くことはできなかったんだろうか?
「セブンティーン」のコンテストがきっかけで、「白井貴子の妹分」として1985年にデビュー。1980年代後半というのは、まさにこのお方の時代だった。しかし、90年代半ば以降に急激に失速。教祖であり続けることを自ら断ち切って、新しい世界を拓くことはできなかったんだろうか?
日本が誇る女性ボーカリスト。とにかく日本人離れしたうまさがある。80年代は、山下達郎の流れをくむポップシンガーとしてメジャーシーンで活躍。90年代以降は、むしろ癒し系シンガーとして語られることが多くなった。最近の若いシンガーもうまいけれど、歌を理解して歌って聞く側に伝える力みたいな点で、EPOは圧倒的に違いを見せつけていると私は思う。
商業的に成功したフォークグループの先駈け的な存在である「赤い鳥」でボーカルを担当していた。ワタシ的には、赤い鳥時代の歌が最高だと思う。赤い鳥解散後は、荒井由実楽曲を卓越したコーラスアレンジで演じてヒットを連発したHi-fi setで活躍。私の独断と偏見に満ちた日本人女性ボーカル声質ランキングでは、だんとつの一位である。「は?」という人でも、「翼を下さい」や「フィーリング」を歌っていた人だと言えば心当たりがあるのでは?現在はソロ活動を継続しており、NHK-BSのフォーク番組などでもよく見かける。
いわずと知れたユーミン、実は私はこの人が苦手です。四畳半フォーク趣味だった中学時代には、それを揶揄するような彼女の発言にかちんと来ていた。洋楽全盛期だった私の大学時代にさえ、一大勢力として存在していたユーミンファンを、「いろいろ聞いたうえでなおユーミンが好きなわけ?それとも耳に入ってきやすいものを好きだと言ってるだけ?」と冷ややかな態度で見ていた。
そんな私が、荒井由実の70年代半ばまでの初期四部作をレビューしてみようと思う。このあたりの作品では、荒井由実の曲の良さに加えて、細野晴臣・鈴木茂といったはっぴいえんどを源流とする人々、そして松任谷正隆、山下達郎、吉田美奈子、大貫妙子といった錚々たるメンバーが固めたバックが醸し出す緻密な音世界が、やはり時代の先を行っていたと認めざるを得ないのが真実。この時代の彼女は、やはり良いのです。
国産女性ロッカーの草分け的な人で、80年代前半には「学園祭の女王」とか「総立ちの貴子」とか呼ばれていた。あの渡辺美里は、「白井さんの妹分」としてソニーから売り出された、と言えば、当時の影響力の大きさがそれとなくわかるだろうか?でも、当時のわたしは洋楽一辺倒でリアルタイムにその時期を覚えていない。
わたしが好きなのは今の白井さん。内省的な詞も、社会的なアピールも、バランス良く歌えてしまうところがベテランらしくてグッド。伸びの無い声質なのだけれど、低音域から中音域で心地よい。90年代後半にNHKの「ひるどき日本列島」とかでも活躍していたので、今や主婦層への知名度の方が高いかもしれない。笑顔キュート系という私好みの特徴をお持ち。
英領バミューダ諸島で1967年に生まれる。幼少時は、家族(犬猫含む)と共に、大部分の時間を船の上で過ごす。アメリカに移住後、ロードアイランドのカレッジに進む。その後最初はNY、後にLondonへ移り、レコードデビューを果たす。このページでは、ロンドンでキャリアをスタートした+バミューダが英領という意味で英国・アイルランド系に分類させてもらう。
ノルウェーの出身。FM横浜に持ち上げられて、一枚目”Tell me where you’re going”が日本でヒット。当時の活動拠点はロンドンだったが、二枚目・三枚目の出来が悪かったせいか、レコード会社との契約も切れて一時期音沙汰が無くなってしまっていた。この後、地元Norwayに戻ってNorwegianで歌うシンガーとして再起を果たし、地元ミュージシャンを大事にするKKVというレーベルから二枚アルバムを出している。さらに、ジャズシンガーとしてSilje NergaardのフルネームでUniversalと新たな契約を結び、ヨーロッパで大成功。1995年のサイト開設以来、ほぼリアルタイムで追い続けている足掛け年のレビューです。
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「イカ天」では異色の子供受けしないバンド「ランパ」、のボーカルだった人。ギターユニット「山弦」の佐橋佳之・小倉博和両氏と組んでのSOYというユニットを経て、現在はソロ活動中。(Soyとは佐橋・小倉・八千代の頭文字を並べた安易なネーミング。その発想ばかりか音作りまでもがCSN&Yを彷彿させる。)最近ではむしろ。桑田佳祐のバックボーカルとして知られているかもしれない。
八千代さんの声質は、どことなくEPOっぽく、どことなく山本潤子さんっぽい。高音域がすごくきれい。でも、個人的には柔らかさと硬さの二面性がある感じの中音域の響きが好き。以前の事務所のページによると、彼女のお気に入りのアルバムは、Joni Mitchellの“Shadows and light” 、シンガーは、Carpenters, Sarah McLachalan, Joni Mitchell, プロデューサーはPat Methenyだそうで、こんなバックグラウンドを持つ人を好きにならないはずがない。