とでも訳すのでしょうか。Blender.comのいささか古い(2004)記事で、原題は”Run for Your Life! It’s the 50 Worst Songs Ever!” オリジナルはここで見れます。
なんでこんなものを発見したかと言えば、Starshipの”We buit this city” (1985)について調べていたところ、wikipediaの該当ページにその記述があったから。見事、栄えある第一位を獲得しておりました。Starshipの軽薄な音は結構好きだったんですよね。NHKホールの来日公演とか見に行きましたもの。Starshipの前身が、”somebody to love”などで知られる、60年代後半のシスコを代表するサイケバンドJefferson Airplanesだってのは、意外に知られていないのかもしれません。
1. “God of Sun”の音の枯れ方がなんと言っても素晴らしい。単調なリズムを刻み続けるピアノと、G.Beckleyのリードボーカル、いかにもアメリカなコーラスワークと文句ないのです。4. “Political Poachers”も好きな曲だ。5. “Sarah”は、Beckleyっぽい甘ったるい曲だけど、いいんだよね。9.“These Brown Eyes”はPeekの曲でなんだか記憶に残ってる。
イギリスのニューウェーブ勢がチャートを席巻した1982年に、ソリッドなアメリカンロックで売れたたのがJohn Cougarだった(その後、John Cougar Mellencamp, John Mellencampと名義は何度か変わる)。何枚かパッとしないアルバムを出したあとのブレークスルーだったようだ。
1. “Hurts So Good”はビルボードの最高位が2位らしい。今聞くと非常にいいなあ。2. “Jack and Diane”は、ビルボードで 1位まで上り詰めた曲。イントロが、もろに80年代前半のアメリカンロックっぽくていいよねえ。この曲のアコースティックギターの使い方が、ものすごく好きだった。wikipediaによると、本人あんまりこのアレンジは好きではないようだけど。5.“Can You Take It”、 8. “Close Enough”あたりも好きだった。TSUTAYAで借りて20年ぶり以上に聴いたわけだけど、結構このアルバムの曲は(シングル的には売れなかったものまで含めて)覚えてるもんだな。
Jackson Browneの二枚目にして、初期の最高傑作。本作に加わったDavid Lindleyは、以降JBの作品に欠かせないキーパーソンとなる。アルバムは、The Eaglesのヒットとして知られる1.“Take it easy”から始まる。ドラムが16ビートを刻んでいるところ、David Lindleyのスライドギターが効果的に使われているところが、がイーグルスバージョンとの大きな違いか。4. “I though I was a child”もSSWとしての本領を発揮した名曲。5. “These days”はJBの曲の中でも最も好きな曲の一つ。最初に触れたのは、New Grass Revivalによるカバーバージョンでしたが。6. “Redneck friend”はあまり好きな曲ではないが、キーボードがElton Johnだってのが特記事項。9. “Sing my songs to me”も佳曲。タイトル曲でもある10. “For everyman”は、David Crosbyへのメッセージとして書かれた曲。everymanは「どこにでもいる当たり前の人」と訳すらしい。「この場に踏み止まり生きていく」ことを、内向きな表現ながら、強い社会的メッセージを発した曲だそうだ。
1. “The beginner”はStonesのカバーなのだそうだけど、オリジナルを知らず。でも、アレンジはサイケですねえ。2. “The Long Goodbye”は一番日本で売れた曲らしい。60年代後半のロックの色と、彼女自身がFavoriteとして挙げるChrissie Hynde (The Pretenders)の匂いがプンプンとする一曲で、私的にも一番のお気に入り。4. “Right now”, 7. “Last Solstice Of The 70’s”, 9. “Beauty Queen”, 13. “When We Go Walkin'”あたりも、いいですねえ。
全米No.1ヒットを3曲生み出した三人組のデビュー盤。売れたわりには、長く保有する気にもならないというアルバムだからか、『中古屋のベストセラー』状態。ブックオフで105円で出ていたところを購入したもの。デビュー直後は、親がThe Mamas & the PapasやThe Beach boysのメンバーであるという二世グループとしての顔が前面に出されたプロモーションだったと記憶している。
で、聴いてみると、非常に懐かしい音だ。教科書的な三度コーラスと、いかにもこの時代の売れ筋の音の作り方が成功の源か?ビルボードNo.1の“Hold On”, “Release Me”, “You’re In Love”あたりは、売れなきゃ不思議、という音。でも、チャート的には12位止まりだった “The Dream Is Still Alive”の記憶がはっきりしているのは何故だろう。このメロディーは好きだなあ。
Steve Morse Bandのアルバムの中で、最も好きな一枚。それを決定付けるのは、“The Oz”。ロックインストというよりはフュージョンっぽい曲で、速弾きではなく、むしろコードワークで勝負の一曲。単純なんだけどすごくすごく格好いいギターインストで、個人的には忘れ難い。2:10くらいのところのブリッジというか、Cメロというかも格好いいんだよなあ。
同じ姿の髪の薄いサングラス姿の男がずらりと並ぶPVが印象的だったのは、Phil Collinsがカバーした“You Can’t Hurry Love”(放題:「恋はあせらず」)だったが、やっぱり原曲が素晴らしいのだね。“Stop! In The Name Of Love”とか、“You Keep Me Hangin’ On”あたりも、元々非常になじみがあり。渡辺美里が初期のライブでカバーをやってましたな。
“Where Did Our Love Go”, “Baby Love”, “Back In My Arms Again”, “Someday We’ll Be Together”あたりの全米no.1になった曲は、やっぱりさすがの出来ですねえ。
それでも、“Goodbye, my friend”、「両手いっぱい」、“my love, my love”あたりのアルバム後半の曲は好きだ。ギターが小倉・佐橋の山弦コンビなんだよね。懐かしのCorey Hartと共演している“Original Aim”も面白いな。小泉今日子(作詞も小泉今日子)が歌ってヒットした「優しい雨」は、ギター一本がバックなんだけれど、ちょっとテンポが遅すぎかなあ。
1. “Got it clear”, 4. “With Or Without You”, 5. “Anything You Want”あたりがお勧め。6.“If You’re In Love”は、Stevie Wonderあたりを想起させられるメロディーの運び、かつ次作”Mood”の中の”Forever”にも似てますかね。
The Indigoの7枚目。市川さんのある種豊富すぎるアレンジのバリエーションが、逆に器用貧乏っぽい印象を最近数枚は受けていたのだが、本作はデビュー盤に近いアコースティックロック/ポップス路線で、僕的には非常に好きな音になっているのだ。特に、2. “waiting for you”, 4.“I’m busy”, 8. 「あの雲をつかまえて」あたりは、音的には好き。11. “Just the way you are”はBilly Joelの名曲と同タイトルだが、カバーではなくオリジナル。しかし、音が好きなわりにはのめりこめないのは、歌詞の問題だろうか。特に英詞の部分は曲から浮いてしまってますね。
しかし、正直この作品はしんどい。トラッド志向が強くなって、ポップス色は非常に薄くなってしまった。”Echoes”の時代の音が好きだった私としては、ちょいと受け入れがたい。2. “Who Knows Where the Time Goes?”, 4.“Star”, 8.Heartsongあたりは、まあ聞けます、っていう程度でしょうか。
1997年にRebekah名義で“Remember to Breathe”を発表。このアルバムには現在でも中古屋で遭遇する確率が高いので、当時日本でもそれなりに受け入れいられたのだと思う。二作目の発売がなく消息がわからなくなっていたのだが、たまたま公式サイトを発見して最近の動向を知った。女優業にむしろ忙しかったようだが、2005年に6 songs EPとして出した久々のミニアルバムは、日本でもiTune storeで購入できる。
で、本作品なのだが、非常に良い。前作のように、アコースティックな曲〜オルタネ爆発な曲まで混在という感じではなく、ちょうど私の好きなアコースティックな路線あたりで落ち着いてまとまっている。blackっぽさを感じさせないblackな音は、相変わらず健在。2. “Dreams”がStevie Nicksのカバーである以外はオリジナル。特に好きなのが、4.“The Art of Losing”。メロディーの運びも、ギターのコード感覚も、とてもいい。3.“Happy”も、面白いなあ。5.“Bliss”もきれいな曲。外れがないアルバムと思えるのは、6曲に絞っているからか?大手レーベルに属さずとも、CDという媒体の物理的な容量にとらわれずとも、ダウンロード販売みたいな発表の仕方が出来るようになったってのは、マスプロ的ではない良質な作品が出てくることを確実に助けている、ということが実感できる作品だ。
みなさまにとって、今年が良い一年でありますように。年末年始は、変な音楽番組が多くて、楽しめますね。さっきやってたBSでの小林克也のBest Hit USA 特番とか、一昨日のイカ天回顧番組とか。LANPA時代の平松八千代さんなんかが、ちらっとだけど見れたのもうれしかった。
さて、新しいサーバーでの”my favorite female singers”の試運転開始と、従来サイトでの体裁変更を行いました。こちらの方も、よろしくお願いいたします。
2.“Long Train Runnin'”、ひたすらギターが格好いいねえ。3.“China Grove”も言わずと知れた名曲だ。5.“Clear As The Driven Snow”みたいな、いかにも西海岸って音もいいなあ。こういう曲があることを知っていれば、見方はすっかり変わっていたはずなのだ。タイトル曲である10. “The Captain And Me”のコーラスワークも、教科書的な三度コーラスながらすごいなあ。Eaglesが「コーラスではDoobieに絶対勝てない」と思っていたというのが納得できる。
Lisa Loebのメジャーデビュー前の作品である”Purple tape”が、CDとして陽の目を浴びることになったらしい。収録曲の中には、”Do You Sleep,” “Snow Day,” “Train Songs,” “This,” “Airplanes” and “It´s Over.”のように、後にメジャー盤に含まれることになる曲もある。あとは、“Cherries”という、6曲収録のMP3ダウンロードアルバムっていうのも知らぬ前に出ていたのに気付く。CDショップの店頭を見ているだけではダメな、難しい時代になりました。
(ご主人の)本田清巳さんとの二人ステージ、3曲+0.5曲x2が聴けました。“Chance!”, 「元気になーれ」, “stand up boy”がフルコーラス、次のCrazy Horseの再結成盤に入るという“It’s my rock”, 「ふるさとの風になりたい」がワンコーラスずつ、ってとこでした。
最初に買った鈴木祥子さんのアルバムが、この”Candy Apple Road”と、「あたらしい愛の詩」 (1999)の二枚だった。もう20年を越えるキャリアの中で見れば、初期のJ-pop女性シンガー路線から、自身の洋楽体験を反映したロック色の強い路線へシフトした時期の作品群。初期ファンの期待を裏切る作品への反響に、自分自身がかなり戸惑ったことを、2009年のライブに先立ったインタビューで語っている。
本作は、80年代洋楽へのオマージュみたいなキャッチコピーがついていたと思うのだけれど、なるほどそれらしい仕上がりだ。1. 「この愛を」を書いたときに彼女の頭にあったのはBruce Hornsbyの”The way it is”だったに違いない。“二人はとても似ていたので恋することは簡単でした”から始まる歌詞も絶妙で、実らなかった若き日の自分の恋を思い出すのだった。
もう一曲佳曲を挙げておくと5. 「愛は甘くない」だろう。メロディーの運びも佐橋氏のギターも自然で心地よく、なにより文体を変えて“愛は甘くないんである”と歌詞を締め括るセンスが大好き。必聴。
Norah Jonesの三作目。売れているようだが、どうにも私にとってはつまらない作品。なぜそう感じてしまうかと言えば、アメリカンルーツミュージックに寄り過ぎて、ジャズっぽさが薄れたのが原因じゃないかと思う。“Thinking about you”はいい曲だと思うが、オリジナルだというのに、どうも誰かの(The Bandあたりかな?)カバーのような気がしてしまうのだよね。
1. “Separate Ways (Worlds Apart)”が売れていました。ディスコでこの曲ががかかっていた記憶があるんだけれど、あれは札幌だったのか?東京だったのか?5. “Faithfully”(邦題:「時への誓い」)は、いいロックバラード。ロードムービーっぽいビデオクリップだったのが思い出される。2. “Send Her My Love”も耳にこびりついてる感じなんだよなあ。ハードロック趣味ではなかった僕の記憶にさえ残るのだから、やはり名盤なのでしょう。
イーグルスがハード路線へと舵を切り出した作品。でも結構好きで、大学時代に良く聴いていた(もちろんリアルタイムではない)。タイトル曲である1. “One Of These Nights”のコーラスにはやられました。3. “Hollywood Waltz”のペダルスチールにも、はまったものだ。4. “Lyin Eyes”なんて、ウエストコーストサウンドの教科書的な乾いた音だ。5. “Take It To The Limit”は代表的なヒット曲。8. “After The Thrill Is Gone”とか9. “I Wish You Peace”も好きだったなあ。この手の音の話で盛り上がった、一緒にバンドをやっていた友の顔を思い出す。彼が亡くなってもう10年以上が経つんだな。
最初の解散の際に残した一枚。初期イーグルスファンの私としては、どっぷりひたる部分の少ないアルバムではあります。その中でも記憶に残るのは、やはりTimothy B. Schmitの 2. “I Can’t Tell You Why”。昔から好きな曲だ。3. “In The City”のさびの部分のコード進行も好きだったなあ。10. “The Sad Cafe”もアルバムを締めるにふさわしい佳曲。
The Eaglesと共に70年代後半のウエストコーストシーンの双璧をなしたグループ。これは後期作品で、Steely Dan流れのMicheal McDonald色の強いアルバムだ。2. “What A Fool Believes”が傑出した名曲。このコーラスワークは、本当にすごい。タイトル曲である3. “Minute By Minute”もやはりすごい。10, “How Do The Fools Survive?”もいいねえ。音が初期Doobieほど単純ではなく、ちょっと難しいところはあるかもしれないが、AORの名盤と捉えておけばよいでしょうか。
久々に引っ張り出して聴いてみると、なかなかすごい人です。優れた女性SSWを輩出しているカナダの出身で、これがデビューアルバム。1. “God Made Me”を聴くと、「オルタネだねえ。ぶちぎれ加減が足りないAlanisかねえ」とか思うのだが、一転してきれいな音の運びの2. “Surrounded”なんかが続いたりすると、「こいつ、すごいかもしれん」と思わされるのだ。3. “Don’t Be Good”あたりにはLisa Loebっぽい自由さを感じてみたり。6.“Imaginary Friend”, 10.“Actions Without Love”もいいバラードだ。こうやって聴きなおしてみると、(Joni MitchellとかRickie Lee Jonesほどではないにしろ)音楽性の幅広さに驚きの一枚。二作目以降をなぜフォローしていなかったのかとひたすら後悔、私的CD want listの筆頭に一気に躍り出ました。
私のギターアイドルClarence Whiteなどの加入で大きくカントリーロック路線へ舵を切ったThe Byrdsの後期作品の一つ。1. “Glory, Glory”は、やはり名曲なんじゃないでしょうか。もう一つ言及しておきたいのが、Jackson Browneのデビュー盤にも収録されていた“Jamaica say you will”。JB版でのClarenceのギターには本当に泣けるが、このThe Byrds版もなかなかのものだ。JBファンに取っても聴く価値のある一曲。
それぞれの人が、それぞれの曲に対していろんな思い入れを持っていることと思う。私は、1. “Yesterday Once More”, .2. “Superstar”, 3. “Rainy Days And Mondays”, 14. “(They Long To Be) Close To You”, 19. “Sing”あたりが、ポップス史を語る上で忘れることの出来ない不朽の名曲だと思う。決して「面白い」と思うような曲ではないのに、「でもやっぱりいい曲」と認めざるを得ないところが、カーペンターズがカーペンターズたる由縁で、長い間人々の心をひきつけている原因なのだと改めて思う。
タイトル曲の2. “The Stranger”はよく知られているが、何と言ってもこの一枚を代表する一曲は3. “Just The Way You Are”だろう。私のiTuneでのratingは文句なしの五つ星。ロックバラードを語る上で、歴史上欠かせない一曲であると断言できる。4. “Scenes From An Italian Restaurant”も佳曲。
それなりにヒットした曲だったと思うのだけれど、オンタイムでの記憶がない。アメリカに渡った直後の1995年春、「北の国から ’95 秘密」のビデオを日本から送ってもらい、郷愁心をそそられながら見ていた。その中の雪印のCMで使われていたのがこの曲。どうにも気になり、LAまで買出しに行ったときに”Sweet Love Songs”というアルバムを仕入れた。アルバム自体はとてもつまらなかったが、この曲だけはやはり別物。未だに時々聞く曲だ。
西海岸系のアーティストによる反原発コンサート。下に示すようなメンツなので、聞かないわけにはいかないアルバム。これは映画にもなって、東京に出たての頃だったろうか、レーザーディスクを上映する渋谷の飲み屋までわざわざ見に行った記憶がある。しかし、選曲のせいだろうか、メンツの割には正直面白くないアルバムだと今になると思う。しいてお勧めするのは The Doobie Brothers with John Hall & James TaylorというメンツでのJohn Hallの名曲、5. “Power”だ。
Woodstock, Bangladesh concert, No Nukes, Live Aid…….ロックで時代が変わると信じてられていた熱気も今は昔。
勉強しようと思いつつ全く追いついていかないボサノバ。そんな私にも、この一枚は一味違うとわかる。バックアップミュージシャンのテクニックによるところが大きいのだと思うが、「すごい音を聞かされている」って思いに囚われるのだ。3. “Tardes Cariocas”, 4. “Ninho De Vespa”あたりが特に強烈で印象に残る。かと思うと、4. “Bewitched [Encantada]”や、11. “Saudade Fez Um Samba”は、肩の力が抜けたいい曲。夏の昼下がり向きだ。
AORの名盤中の名盤と言われる一枚で、私ごときが多くを語らない方が良さそう。とにかく音作りの緻密さは完璧だ。1. “Stranded”, 2. “Cryin’ All Night”と、ゾクゾクする音の作り。5. “Should We Carry On”のようなバラードも完璧なのだ。一番好きな曲は、9. “She Waits For Me”かな。
なんといっても、2. “Eye In The Sky”が名曲。“I am the eye in the sky looking at you, I can read your mind”なのだ。5. “Silence And I”はセイコーかどこかのCMで使われていたような気がする。10. “Old And Wise”も印象深い曲だ。
5作目。ジャケットは飛行機の窓、タイトルと相まって面白い。いつのまにか、ギターサウンドへ回帰している。2. “Thinking About You”, 4. “Tess Don’t Tell”, 6. “Corners Of Your Mind”あたりのギターサウンドの疾走感と、へなへなしたボーカルのアンバランス感はThe Cardigansを彷彿させて面白い。一方で、9. “Ocean City Girl”, 10. “Feel So Free”あたりのスローな曲も結構良いのです。
3年のブランクを経ての三作目。アレンジが”ApartmentLife”のあたりとは少し変わり、ギターは奥に引っ込んだ。ある種Swing out sisterっぽくなったかも。おしゃれ系ポップスですかね。邦楽で言えば、The Indigoのような音といえばいいだろうか。アメリカでの発売は2001年で、日本では2000年に先行発売されたようだ。
気になる曲は、3. “Edge Of The Ocean”, 6. “Lucy Doesn’t Love You”, 9.“Midnight Sun”のあたり。4. “Blame It On Yourself”, 13. “Digging Your Scene”あたりの、前作っぽいギターサウンドも良い。
1. “The Best Thing”とか、4. “I Get The Message”あたりはThe Cardigansあたりのスカンジナビアン・ポップロックと共通の匂いがする私好みの音。9. “Get Out Of The City”あたりの疾走感は、(ボーカルの線はJennie Medinと比べると圧倒的に細いけれど)むしろCloudberry Jamっぽいかな。
言うまでもなくスーパースター揃いのバンドだが、Christine McVieとStevie Nicksの二人の名女性ボーカリストを抱えていた。(何度も書いているが)1982年というのは私にとっての洋楽元年であり、”Best Hit USA”で盛んに見たこのアルバムからのヒット曲のビデオクリップは忘れがたいものがある。
私が好きだったのは、実は女性ボーカリストものではない9. “Hold Me”だ。このピアノのイントロと、さびのコーラスは何とも言えないなあ。大ヒットとなったのは、Stevie Nicksがリードを取った5. “Gypsy”。でも、今となっていいなあと思えるのは、Christine McVieがリードを取った6. “Only Over You”だったりする。
これも良いアルバム、大人の音です。1. “I Thought It Was You”, 2. “Patches Of Happiness”, 3. “Swept”, 4. “Rainbow Heart”とアルバムの前半は外れなしの隙のない出来。 8. “As She Whispers”あたりは個人的には好きな曲調ではないけれど、すごいということはわかる。10. “Tied”で、ずっしり重いバラードを歌い上げて静かにアルバムの幕を引いていくのです。
ジャケットのパステルカラーと白井さんのおみ足につい目が行きます。EPOの”High touch, high Tech”のジャケットと似たような構図。歌謡ロックンロールですかねえ、これは。確かに当時はこういう音がもてはやされた記憶はありますが、曲名が”ドキドキBy My Side”とか”愛がなければ-愛’m down-“ですもの。気の毒な作品です。
1. “Make It With You”は、アコースティックギターのカッティングとストリングがかぶるという教科書的なソフトロック、大好きな曲だ。この曲はビルボードで一位を記録しているらしい。10. “If”は彼らの代表曲のバラード。いろんなこと思い出してしまうんだよなあ。泣けるって訳でもないんだけど。
真っ白なカットソーにジーンズでのナチュラルな立ち姿のジャケットに心奪われる一枚。Go-Go’s的なサウンドの1. “Goodbye Day”からいきなりのベリンダワールド炸裂。肩の力が抜けた感じがたまらない。2. “Big Scary Animal”, 3. “Too Much Water”もいいなあ。6.“One With You”は、どことなくDuran Duranなんかを思い出すメロディーの運び。10. “Here Comes My Baby”も良いロックバラード、いい曲で締めてくる。総じて、決して上手くも美声でもないけれど、なぜか惹かれる一枚です。
これは実は名盤じゃないかと思う一枚。1. “Leave A Light On”から、pop-rockの王道を行くような曲。この曲でスライドギターを弾いているのは、今は亡きGeorge Harrisonらしい。2. “Runaway Horses”も自然体のいい曲に思える。4. “(We Want) The Same Thing”も名曲。「じゅわいよ・くちゅーるマキ」のCMで使われていたのだ。5. “Deep Deep Ocean”も、ストレートなロックでいいなあ。7. “Whatever It Takes”も、いかにも80年代らしい良いロックバラード。
The Eaglesといえば、”Hotel California”という人が大半だろう。私はむしろ初期Eagles派なのだが、これはやはり名盤だと思う。
1. “Hotel California”のアコースティックギター・ツインリードにはやはり鳥肌ものだ。はじめてLAに行ったときは見に行きました、The Beverly Hills Hotel。改装中だったが・・・。いかにもGlenn Freyっぽい3. “The Last Resort”, 6 “Wasted Time”も好きな曲だ。8. “Life In The Fast Lane”も後期Eaglesを代表する曲。9. “New Kid In Town”もいい曲だ。このハーモニーはやっぱりすごいな。
だいたい、私は恥ずかしくてドリカムなんて買えないのだ。なぜそういうことになるかと言えば、やはりデビュー当時の印象だろうか。バンドのコンセプト・アルバムタイトル・ジャケット・音の作り・全てが、ちょっと先発のイギリスのグループSwing Out Sisterをぱくっているように思われた。この見方はあながち外れてはいないと今でも思う。しかし、その後ドリカムは高い音楽性を発揮して、邦楽として輝かしい独自の地位を築くに至ったのは言うまでもない。
さて、この”Love Love Love”, 1995年の年間チャート1位曲で、掛け値なしのバラードの名曲だ。この年アリゾナに居て日本にいなかった私がなぜこの曲に思い入れが深いかといえば、日系の貸しビデオ屋で借りて見ていたドラマ「愛していると言ってくれ」の主題歌だったから。トヨエツも良かったが、やはりこの時期の常盤貴子は良かったなあ。
で、ここで連想してしまうのが、(前出の)Swing Out Sisterの“Now you’re not here”だ。この翌年だったか、常盤貴子は「真昼の月」というドラマでも好演している。その主題曲だったこの不朽のバラードの名曲である。
長くなったが、結論は、「”Love Love Love”と”Now you’re not here”の二曲は、常盤貴子とバンドカラーの類似性で、私の頭の中ではがっぷりとリンクされている」である。
これはすさまじいアルバム。邦題は「逃避行」。まず、1. “Coyote”から涙ものだ。Jaco Pastorius(当時Joniと交際していたはず)のベースがすさまじい。Guitar/Bass/Percussionだけのトリオなんだけど、この音世界はいったいなんなのだろう?2.“Ameria”もすごい。3. “Furry Sings the Blues”のコードワークあたりは、80年代のJoni作品の先駆け的だなあ、とも思う。表題曲の5. “Hejira”では、無性にアメリカ時代を思い出してしまう。この曲をカーステで聴きながら、夜の街を車で走っていたなあ、と。この曲でも、Jacoが壮絶。7. “Black Crow”は、歌い始めからどきっと来る。9. “Refuge of the Roads”は、メロディーのつくりは初期作品的なんだけど、音の作りは中期作品的、おもしろい世界になっている。
“now in a minute”(1996), “Blue Planet”(1998)とヒットを連ねてからのしばしの沈黙を破る一枚。Atlanticレーベルと決別し、自主プロデュースでの発表。TowerやHMVの店頭でも遭遇しないので彼女のサイトから直接購入するしかないかな、と思っていたところにiTume Music Storeでの取り扱いが始まっていたので購入してみた。
“Winter wonderland”, “Jingle Bells”, “Santa Claus is coming to town”, “Auld Lang Syne”(蛍の光)などの定番も入ったクリスマスアルバム。ジャズっぽいアプローチに、Jamesのアコースティックギターが絡むつくりの曲が多い。